まことさんの映画レビュー・感想・評価

まこと

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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

5.0

「ライバルじゃん」
あかん、こうして思い出しながら書くだけで泣きそうになる。
あ、どうもお久しぶりです。映画はぼちぼち観てましたが、暑さと環境にやられどうも何するにも意欲がわかなく。
昨年から言っては
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.6

「お父さんとは逆だな」
まぁさすがに前作は超えないよね。
前作はさ、せっていもそうだけど、それ以上に極限の環境下でも音楽やダンスを楽しむシーンがアートや愛を大切にしていてそれが単純なスリラーにふくよか
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スモーク(1995年製作の映画)

3.9

「嘘をつくのも才能だな」
人を傷つけない嘘ならついてもいいというが、まさに。

というか本筋の話が『街の灯』じゃん。こんなんズルいよ。エンドロールめちゃくちゃ沁みたわ。

ある人が私にめちゃくちゃ勧め
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.5

「神様はいたんだ」
最高。
えらい才能と出逢った感あるわ。
大友だし富野だし『不思議惑星キン・ザ・ザ』や『ブレードランナー』風味もある。

やっぱこういうのって労力とストーリーもさることながら世界観(
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

「サヨナラではなく、またどこかで」
まだ3月だけど、今年上半期の1位は決まったかもしれん(まだ早いし、そもそも今年は全然本数観られてないけど)

ノマド=遊牧民
近年、日本でも勤務地から離れて暮らす生
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

3.8

「仲良くなるおまじない」
20年以上前、私に還りなさいと言われたヲたちはQで爆散し、そしてエヴァの呪縛にかかった者たちはLCLの海へと還っていった。
まだ百合も薔薇も単語が存在しない時代、私を含め30
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ひとくず(2019年製作の映画)

1.9

「嫌なことがあったらアイスを食べれば忘れられるんだぞ」
空き巣に入ったら酷い虐待を受けている女の子がいて、ひょんなことから助けることになり…

テーマも良いし、平均点も高い。
期待していたのだけど、中
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.8

「始まりは、終わりの始まり」
そりゃあそこに押井守いたらアガるよね…。
恋のキッカケなんていつもそんなもんで。皆顔がどうとか収入がどうとか言うけどさ、始まりは大概そんなもん。
「あ、それ私もそう思って
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.2

「人も街も変わっちまったな」
どんな犯罪者にだって人権はある。
あの多目的トイレで不倫した有名人だって、池袋で暴走事故を起こしてしまった人でさえもちろん人権はある。

しかし、この世界特にこの国は一度
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.8

「この地獄から助けたいんだ」
ヒャッハーな人たちとのカーチェイス。あれ、これなんてマッドマックス?

ゾンビ映画はホントにいっぱい観ていて、次は何を観せてくれるか、それが楽しみだったりする。
走るのか
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.5

「なぜ日本人はRとLを間違えるの?」 
新年はここからスタート。よろしくドーゾ。

患者さんから未見ならどうしてもこれを観て欲しいとBlu-rayを渡され、正月の課題映画となっていたんたけど、これを年
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耳をすませば(1995年製作の映画)

-

誰が待っているワケでもないですが、3年もやったので今年もやります。年間ベストを決める、まこデミー賞。
いまやfilmarksの中でも○○デミー賞はずいぶん増えたけど、始祖は私です。その証拠に4世紀後半
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.0

「水の音と大瀧詠一の歌ってどうしてこんなに相性良いんだろうね」
画面内にのんちゃんと橋本愛が同時に映る、これはもうワンハリのレオ様とブラピみたいなもんで有無を言わさぬ圧倒的破壊力。そりゃあのドラマのフ
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.0

「お前はそのままでいいんだよ」
これはもう30代男性…いや、何なら20代もそう。みんなにブッ刺さる。
誰の人生にも"佐々木"はいたはず。

クラスの女子で誰が一番可愛いかを語り、AV(まだVHS)を回
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.3

「こっちを見て」
どうしてもこの世には同性でないと理解しづらい映画ってのは存在して、例えば今年でいう『mid90』とか去年の『宮本から君へ』なんてのは男性向けだったりする。(その行動原理がね)
この映
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アンダードッグ 後編(2020年製作の映画)

3.9

「やっぱ、これだよな」
かませ犬たちの物語もいよいよ後編。
メインとなる三人だけでなく、周囲にもアンダードッグたちは多い。彼ら彼女らは虐げられ苦しんでも強い者に噛みつこうともがく。
奪われものを取り返
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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

-

「かませ犬と呼ばれながらリングに立ち続けるお前が羨ましかったよ」
やっぱ、良質なボクシング映画にはセックスシーンが合うんだよなぁ。血と性。こうじゃなきゃね。武監督、当たり外れ激しいけど、足立脚本との相
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泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.6

「麻雀はさ、一つ拾ったら一つ捨てなきゃいけねぇ」
久しぶりの映画。一ヶ月近く空いたのなんて記憶にないぞ。

そして、ちょうど直近で観たのも『生きちゃった』なもんだから私の中で太賀くんのダメ人間っぷりが
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.3

「英語だと本音が言えるのにな」
熱量だけでは映画は出来ないけど
熱量がないと映画は出来ない

とは誰かの言葉だけど、確かにそう。
三人の役者の熱量。大島優子の濡れ場。あざっす。若葉竜也くん、"たつや"
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眠る虫(2019年製作の映画)

4.3

「幽霊だと思ってないんじゃないかな」
配信やディスク化の予定はないとのことで、慌てて劇場に。
でも、それもそのはず。
この世界観に音。これはまたハリウッド映画とは別の意味で劇場案件。ノーランのアレを観
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.2

「私は狂ってません。ですが、この国ではそれが狂っているということでしょう。」
とりあえず私も言っとくか。
お見事ー!!!!

大満足。
確かに画質は不満だしセット感も凄い。黒沢監督も限られた予算でやる
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

「私の何を知ってるの?」
原作から結構変わったけど、根本となるテーマはブレず。
『はちどり』同様、かの時代の韓国社会に根付く家父長制と女性の肩身の狭さ。

原作があるものを映画化するとどうしてもチープ
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

2.7

「愛と憎しみは表裏一体」
A24×スケボー……あれ、今年何本目っすか。

何かこう、言葉にするのがとても難しいけど、何とも微妙な作品。
あれもこれも描きたいけど、全部中途半端というか。サンフランシスコ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

1.8

「あたしらみたいな人間は一人で生きていかなきゃなんないのよ」
観終わった直後の感想としてはただ一言。

置きにいったなコノヤロウ…!!

です。


今までこの監督作はミニシアターや単館がほとんどだっ
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.9

「田舎に帰って商売でもするわ」
本国では『パラサイト』を抑えて最優秀監督賞を受賞したというからめちゃくちゃ楽しみにしとった。

そこはかとなく感じるウォン・カーウァイ風味とゴダール感。
渋い映画にはタ
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.5

「出来る事ならやり直したい」
長い年月を撮るドキュメンタリーはいくらでもあるけど、仲間がずっとカメラを回し続けるって今までありそうでなかった気がする。ドキュメンタリーは時間、とはフォロワーさんの言葉だ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

「起きたことは仕方がない」
ノーラン史上最も難解と言われるのも納得。
今日朝イチこれ観て昼は別の映画観るハズだったんだけど、もう一回これをオカワリしちゃった。1回目ではなーんにも分からず、てめぇノーラ
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れいわ一揆(2019年製作の映画)

3.4

「このままではこの国は壊れてしまう」
私が遠征してでもなるべく初日に新作を観たい日本人監督の一人。
平日に、特定政党を追いかけた、長尺(4時間)のドキュメンタリーだというのに初日は二回とも満席。映画フ
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はりぼて(2020年製作の映画)

3.6

「本当に申し訳ございませんでした」
これは…壮大なコントなのか…。

議員の政務活動費不正利用により半年で14人の議員が辞職することとなった富山。
次から次へと出てくる不正に最初は爆笑だったものの果た
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.0

「彼は政治家に向いてないと思います」
久しぶりのミニシアター巡り。第10回。
今回は横浜のシネマジャック&ベティ。
知る人ぞ知る有名なミニシアター。やはりなんと言ってもその上映映画のラインナップの数々
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

「誰よりも悲惨な目に遭ってるな」
『82年生まれ、キムジヨン』が妻であり母であり娘である全ての女性のための話なら、これは80年代生まれ、90年代育ちの男にとって刺さる刺さる。オマケに兄がいる人なんかも
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

4.5

「映画音楽は魔法のようなもの」
あのチューイの声もトップガンの航空音も!

『すばらしき映画音楽たち』と違い、今回は効果音やサウンドトラックだけじゃなく、SFXや声の再録、そしてそれらを全てまとめあげ
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.3

「失敗した者が負け犬になるわけではない」
病室に旧友たちがどんどん集まっていく…あれ、これ『サニー』じゃん。

超がつくほど王道ストーリーだし展開も分かりやすい。
故に何でこの尺なんだろ…インド映画だ
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狂武蔵(2020年製作の映画)

1.1

「何人斬ったんだ?」 
77分ワンカットだか知らんが、ワンカット(風)を褒め称える風潮はもうええやろ。
そういえば今年もあったよね。ワンカット!とか言いながらワンカット風だった海外の戦争伝令映画が(あ
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ファヒム パリが見た奇跡(2019年製作の映画)

3.5

「フランスは人権の国ですか?それとも人権を宣言しただけの国ですか?」
才能がある子は認められないとね。それはどんな国でも。


実話ゆえストーリーの展開は丸わかり。
驚きもないしまさにアンビリーバボー
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