ムーディマンコックさんの映画レビュー・感想・評価

ムーディマンコック

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MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間(2015年製作の映画)

2.9

闘技場での乱闘シーンに黄金期のマイルスの幻想が重なるシーンがよかった

戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

以前観た時は特に何も感じなかった、セリアズが最期に生家の庭で弟と出会うシーンに心動かされた。4K修復による緑や花、青空の美しさが際立っていたこともあるが、このシーンでセリアズは(それがセリアズの頭の中>>続きを読む

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.6

スクラップ屋の親父が良かった。最後の夫婦の会話が泣ける。たけし本人が描いてるという絵の演出はくどかったけど…

タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

2.7

ソン・ガンホ主演ということでポスターの印象のみで観始めたので、史実に基づいた市民の虐殺シーンの激しさ、野戦病院と化した院内のむごたらしい描写に驚いた。匿われた家で青年と家族らと歌い踊るシーンが印象に残>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

劇場で鑑賞。異常にテンポ良く、ギャグも面白かった。地下夫婦が自分たちは芸術を嗜むだけのセンスがあることを誇っている描写と、集団墓地?のような施設に妹の墓碑銘?を確認するシーンが妙に辛かった。

星の王子ニューヨークへ行く2(2021年製作の映画)

1.8

前作があまりにも面白すぎるせいで、どうしても凡庸な印象。悪い意味で凄く「マンガっぽい」演出を随所で感じた。

伝統と個人のアイデンティティの対立、家父長制、オバマ~トランプ政権のアメリカ、女性への平等
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星の王子ニューヨークへ行く(1988年製作の映画)

3.7

いちいちバカバカしいギャグが最高!王国の世界観や衣装も凝ってて面白い。ヴェイパーウェイブ的な懐かしのアメリカ80年代の描写もナイス。

GONIN(1995年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

知人に勧められて観たが、かなり面白かった。ギャグすれすれの極端なヴァイオレンス&情念。佐藤浩市とモックンが男前過ぎるし、たけしの殺し屋は怖すぎる。

竹中直人の帰宅シーンはスティーブン・キング的なアメ
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Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

モロ師岡が演じる冴えない中年ボクサーのブキミな存在感が面白かった。一見、いかにも気前のいい親分肌の組長が、何の躊躇もなくさっきまで可愛がっていた新入りに罪をなすり付けるくだりが、この「シレッ」とぶりこ>>続きを読む

BROTHER(2000年製作の映画)

2.8

裏社会、男の友情、日本人の精神などなど、トピック的に語れる要素は多いが、延々とバスケをやったりしょうもないギャンブルに興じる様子を定点カメラ的に映した他愛ないシーンが一番印象に残った。たけしの情婦?も>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

2.7

扱っているテーマの重さをサラリと爽やかに描いてみせたのがスゴイという評判を聞いていたので、観終わってサラッとした印象だったが、こういうもんなのかな、と納得することに。描カットの美しさ(特にラスト)はハ>>続きを読む

野獣死すべし(1980年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

松田優作って何やっても松田優作だなあと良くも悪くも思った。ストーリーや設定は凡庸というかかなりチープだと思うが、極端なテンションで暴れ回る松田優作の存在感で笑いながらグイグイ観てしまった。リップバンウ>>続きを読む

蘇える金狼(1979年製作の映画)

2.1

コントにしか見えない松田優作のカツラ、必要か?というボクシングの設定、孤島での銃撃戦、白いスーツに黒いコートの目立ちすぎな探偵、風吹ジュンとのファックシーン、「終」の出方など演出の過剰さに笑ってしまっ>>続きを読む

凶気の桜(2002年製作の映画)

1.2

窪塚洋介の存在感とキャラクター、江口洋介のゴリラのようなワイルドさ溢れる顔面の存在感は素晴らしいが、全体的には悪い意味で時代を感じる。特にラップのBGMが今聴くとことごとくダサい(輸入文化を内面化しよ>>続きを読む

儀式(1971年製作の映画)

3.0

武満徹の音楽も相まってとにかく怖く、再生/停止を繰り返しながら2日かけて観た。小林明子がマブイ。家父長制の欺瞞と限界、それでも逃れられないしつこさ。

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

主人公の母親が声だけで画面には登場しない演出が、最後のパートで語られる主人公の半生と繋がってると解釈していいのだろうか?ガールフレンドと別荘に行くシーンが現実なのか妄想なのか一瞬わからなくなったのが怖>>続きを読む

バスキア(1996年製作の映画)

2.2

ヒロインのジーナ演じるClaire Forlaniがマブい!画壇と業界人のスノッブな描写が面白かった。バスキアがウォーホルになぜそこまで信頼を寄せたのかが分かりにくい展開だった。

プリンス/パープル・レイン(1984年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

ライバルのMorris Dayのわかりやすすぎるゲスな描写が面白かった。ラストで少しだけ描写される親夫婦のシーンが泣ける。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

坂本龍一の演技が日本語よりも英語のシーンの方がスムーズで、外国語を喋るという行為は別人格になる事なのだと思った。有名なスクリーンいっぱいのたけしの顔のエンディング始め、印象的な構図は思い出せるが、スト>>続きを読む

パリ、夜は眠らない。(1990年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

・80年代中盤~後半、ニューヨークに生きるゲイたちの、その晴れ舞台であるパフォーマンス・コンテスト(と、言う事でいいのか?)であるボールのドキュメントに始まり、タフな街で生き抜くこと、実の家族や社会と>>続きを読む