宗教的因習に縛られた周囲の価値観と不幸にめげずに尊厳を保つテスにじわじわ打たれる。魂は売らない!
リマスターされていない画質で観たのでそれが記録フィルムっぽくて逆に良かった(テーマのジャーナリズムと重なる)。戦争映画として優れた描写が多いけど二人の友情ものとして観るのが一番面白い。
オカルティックだけど徹底的にローズマリーの主観で描かれるから神経症的なものと二重の解釈が最後の最後まであり得て、それが非常に上手い。さすが反撥のロマンポランスキー!ミアファローが可愛い60年代ファッシ>>続きを読む
善悪についてのお話なので大好物。舞台がウィーンってのも良い。アントンカラスの音楽がマジで良い。光と影の使い方がマジでかっこいい。若干よく分からないところもあるけど。散々言われてる様なことばっか書いちゃ>>続きを読む
原作好き(戯曲)だけどよく出来ていた。スタンリー役のマーロンブランドが格好良すぎるのが気になるが、初演時のキャストらしい。軽蔑と同情を同時に引き立てる上手さ。原作読んだ時も思ったけどブルージャスミンは>>続きを読む
続編なんだけど番外編みたいな怠さ。個人的に体調悪かったのもあるかもしれない。
ちょっとかっちょいい話入るかなと思ったけど基本終始コメディ。結構笑えたけど細かいジョークとか気がついてないの多そう。
どこか共通性を認め合う二人が激渋。あと、あまり詳しくないけど屋外で撃った時の銃声の響きがやたら格好良くて印象的。
どんなぶっ飛んだ内容かと思いきや、どうしようもない環境のどうしようもない生活者のドキュメンタリー風映画。ユーモラスだけど出演者が割と「ガチ」なので結構重い。ここまでリアルで個性的なキャラクターが集まる>>続きを読む
「なんじゃコレ⁉︎」な映画。
神話的な西部劇といった感じ。何気に展開がすごい。何気に大作。バイオレンスありきの神秘性。ホドロフスキーは「ただ撮っただけ」って。子連れ狼かと思いきや…
二度観たらとても好きになってしまった。奇妙な映画だけど、どこか夢のようで味がある。色々な解釈ができる終盤がとても好き。どデカい喧嘩でもして終わりそうな映画なのに…。
裸のランチを原作に忠実に映像化することは不可能だ。この映画におけるクローネンバーグ最大の功績は観易さ(これでも)にある。一応筋があって、人間心理があって、原作ほどのエグさ(特に性的)もなく、オシャレな>>続きを読む
かっこいい!
こういうの好みなので贔屓目に見ちゃう。理念は死も恐怖も銃弾も乗り越えていく。
もし「ヒーロー」が実在したらそれは精神病的であるし、どうしても「人間」であり、些細な誘拐事件や殺人事件のみならず政治的、転換期の歴史的な関わりを持つはずであり、また求められるはずである。そうすると、ど>>続きを読む
IMAX3Dで再上映していたため観れました。この映画に関してはハードル上がってたのもあって気になるところがたくさんあった。個人の趣味の問題だけれど古典的名作たちの影響が脳内に染み付いて拭えないのもあっ>>続きを読む
タクシードライバーの陰に隠れがちだけど渋いっす。説明は少ないけど結構社会派。ラストの銃撃戦がなんか良い。短いのもなんか良い。
笑えるタイプのアレ。アニメーションの雰囲気が良くてそれに尽きると言っても過言じゃない。
壮大な皮肉!
軍隊に入らないと市民権が得られないというのは印象的。序盤から相当な違和感を覚えつつも「殺れ殺れ!」という気持ちになることもある恐ろしい体験型映画。人類と戦争の縮図であるとともに軍隊という>>続きを読む
パート1の後日談と前日談が対照的に描かれて心理的な葛藤や明暗が渋いけれどそれで長くなっているため、ややファン向けであることは否めない。それなのになぜ夢中になるのかと考えたところゴッドファーザーという「>>続きを読む
全国の蟻ファン必見映画。蟻の肌荒れまで見えそうなクローズアップと演技が面白いが、全体的にはやや尻すぼみな感じがした(前半素晴らしいだけに)。個人的には何よりも蟻の作った塔のシンプルな美しさに魅了された>>続きを読む
映画の映画。こういうのって本当じゃなければ意味がないからほぼ本当なんだろうなあ。かなりゴタゴタ。
ゴッドファーザーは長いというイメージのもと(他にも長い映画は沢山あるのに)見送ってきた事を後悔するぐらい面白かった。二回に分ければ良いか、と寝る前に観たら見事にやめられなくなりました。
これはどうやら凄い映画だぞ。尻すぼみかと思いきや尻上がりだった!ラストシーンが凄まじい。個人的に「さらば青春の光」よりずっと面白い。ツッコミどころか野次を入れながら観る映画だと思う。ただ、おそらく主人>>続きを読む
プロのお仕事。パイプを組み合わせたおもちゃのような狙撃銃の造形が印象的。史実と巧妙に混じってどこまでが本当の話か一見分からないリアリティがある。ただ、渋すぎて観た事を忘れて何度も観ているので個人的に書>>続きを読む
ほっこりする映画のノリなんだけど実はシリアス。ファンタジックな部分も少し怖い。幸せそうなシーンでも境遇の重さがどこかちらついてくる。でもそれが物語に深みを与えていると思う。
今更観たのが勿体無かったと思う類の映画でした。これ小学生の頃とかに観てたら確実に御贔屓映画になってた。自分も弱小野球クラブでやってたことがあるので共感できるところがたくさん。明らかに大人の都合で振り回>>続きを読む
宗教的、社会的メタファーで溢れたディストピア的SF。圧倒的な造形美と深さと面白さと出来の良さで、「SF映画の原点」というご贔屓抜きにしても好みでした。フリッツラングやば。
残虐というよりはド汚いので最後まで観るのが困難でした。反乱のようなスカッとすることも無いので何か炭酸飲料でも飲みたくなった。受け入れられない、というより、芸術的には受け入れられないということを受け入れ>>続きを読む