yaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

グレートウォール(2016年製作の映画)

4.0

チャン・イーモウがハリウッドに毒されて「やらかした」珍品として期待したが、予想を裏切られた。
あくまで個人的趣向だがなかなか良かった。
歴史のロマンを探求するミステリーでなくて、どストレートなモンスタ
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キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

4.0

おおきいもじで、ぜんぶひらがなでかいてあるほんをよむような。
要するにアホっぽい。
話も神さまは昔アホだったみたいな感じだし、出てくる美女はもれなく巨乳系の素直なアホっぽさ。神と人間が共存してる世界が
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.0

「思い出」とはそれを経験した当人の主観的な記憶であるのだろう。
フェリーニにとっての美女はおばはんのことだったり、グラマーとはデブのことだったり、皆で見た客船はパースの歪んだ書き割りみたいなものだった
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

4.0

ロサンゼルスの小高い丘をモノレールで上がるとそこにあらわれるゲティ美術館(ゲティセンター)。膨大なコレクションはとても一日では見て回ることが出来ない量。
ラグジュアリーな空間は美術品見なくてもカフェで
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シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

4.0

国家に盾突いてまで製作される唯一無二のパワー溢れる見たことの無い世界が展開されるのかと期待したが、結果は「へんな」映画を観てしまったという感じ。
「へん」を受け入れるなら楽しめると思う。

3パートに
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五条霊戦記//GOJOE(2000年製作の映画)

4.0

「パンク侍、斬られて候」に期待して再見。
石井聰亙監督はざっくり言うと観客には忖度しない作りなんで、親切丁寧な娯楽作品が好きな人には面白くないかもしれない。
が、私は「ア゛ァァあぁぁ――――!」って叫
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

正直、観る前は70年代やくざ映画のオマージュだけではちょっと弱いんでないのと危惧したが、実際観てみると白石監督の持ち味!?である「警察幹部はだいたいクソ野郎ムービー」に見事に、鮮やかに、爽快に決まって>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.0

原色ギットギットの配色で悪ふざけ大盛りのスター・ウォーズみたいで面白い。
マーベルの売り・登場人物みんな知り合いの広大なようで狭い世界観にあんまり組み入れられてない感じが新鮮で観やすい。
VFXも正統
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カエル少年失踪殺人事件(2011年製作の映画)

4.0

韓国三大未解決事件の一つを映画化した作品。
このジャンル?にはポン・ジュノの「殺人の追憶」という傑作があるが、それに追いつけ追い越せの緊張感あふれるドラマを展開するのかと思ったが違う切り口で。
とにか
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

あ~、なるほど!なるほど!!感強い。
久しぶりに「オチ」のある映画を観たという気分も強い。

文字で読むからこそわかる話を脚本にする力も凄いが、その文字から映像に起こす監督も凄い。まあ、UFOと異星人
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.1

VRという最先端のネタに、各種有名キャラが入り乱れ、ライド感あふれるこれまで見たことないVFXシーンが延々続き、「宝探し」という冒険物語に格闘、銃撃、カーレースのアクションの味付け多彩で現時点の娯楽映>>続きを読む

暗黒街(2015年製作の映画)

4.0

顔が濃いい2大おっさんムービー「ボーダーライン」が好きなので早く続編観たい。
ということで続編の監督・ステファノ・ソッリマの作品を観てみる。

ベルルスコーニ伊首相が退陣するまでの一週間。
土地開発が
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女ざかり(1994年製作の映画)

4.0

邦画界の正統派・吉永小百合さん主演。
正統派というか面白みがないというかそれでこそ王道なんだがA MOVIEの大林監督にかかると見事に、期待を裏切らず「へんな映画」の住人。
誰が観ても安心できるまとも
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真夏のオリオン(2009年製作の映画)

4.0

映画を内容的に「しりとり」のように観ていった。
「ジョーズ」でロバート・ショウの語るインディアナポリス号沈没の恐怖。
インディアナポリス号沈没を描いたニコラス・ケイジの「パシフィック・ウォー」。
そし
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聖の青春(2016年製作の映画)

4.0

リアリティが無いのが持ち味!?の東出昌大さんが羽生さんに見事にみえるように、旬の役者さんが結構出てて静かな味わいある芝居で丁寧に紡いでいく淡々としたまあまあ良作であった。
個人的趣向からは「将棋」に選
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クローズEXPLODE(エクスプロ―ド)(2013年製作の映画)

4.0

強敵に負けると分かっていても挑む映画。
ストーリーが、リンダマンが、とではなくて映画自体が。
そう思えば結構楽しめました。

前作は戦国武将みたな高校生が在学中に「てっぺん獲るたるでぇー!」と喧嘩で権
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.1

ざっくり言うとおっさんらとおばちゃんが、打ち合わせして議論して会議して個別に根回して打ち合わせして議論して…の映画なんだが途切れることなくスピーディーで動的でスゥーと観れる。しかもおもしろい。
スピル
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キルスティン・ダンストの大統領に気をつけろ!(1999年製作の映画)

4.0

ニクソン大統領辞任の要因となったウォーターゲート事件。
告発するワシントンポスト社に情報提供する謎の人物ディープ・スロート。
その正体はJKだった!という映画の根本のネタは現在からするとその鮮度は腐り
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空海(1984年製作の映画)

4.0

ツトム・ヤマシタさん(知らなかったぁ、地球に落ちてきた男の音楽とは)のアンビエントな音楽の中次々と曼荼羅が映し出される冒頭がなんか気持ちよい。
と束の間。
前半はとっても「東映」らしい名シーンの連続で
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パッセンジャー(2016年製作の映画)

4.0

宇宙船で航行中に起こるアクシデントの対応を描くというより、極端な状況に登場人物を放り込む為にたまたまSFだったという印象。
孤独との戦い、仕組まれた恋愛は成立するのか、愛した人を赦せるのか…色々なテー
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パシフィック・ウォー(2016年製作の映画)

4.0

スピルバーグの「ジョーズ」の芝居部分で一番おもしろい強烈なシーンは漁師クイントが語る「第二次大戦中乗っている軍艦が沈められて鮫のいる海に放り出された」というところ。
このシーン、インディアナポリススピ
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団地妻 隣りのあえぎ(2001年製作の映画)

4.0

冒頭、タイトル通りの展開に笑う。
そして突然謎の男がやってくる流れはトリッキーなだけの掴みでなくてちゃんとした理由があるところが上手いと思う。流石ですね今岡さんと思ってしまう。
簡単に言うとあっちの夫
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

登場人物の「目が見えない」が弱点でなく映画の最大の武器やなと期待して観始める、一軒家の中だけで展開するには贅沢すぎる撮影なんかにもワクワクしてくる。
登場人物の動かし方、小道具、見える見えないのシチュ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.4

一般的にソール・バスやカイル・クーパーはタイトルで文字をアニメーションしたり新たにイメージ映像を盛り込んだりして作品全体を表し尚且つ「つかみはOK」な状態にして幕をあけるのが上手いとされている。
がぁ
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ゴジラ×メカゴジラ(2002年製作の映画)

4.0

日本人みたいな宇宙人が出てきたり、光輝く元気パワーが出てきたりするようなちゃちな一本かなと思ってたらなかなか楽しめた。

お子様を置いてきぼりしないギリギリラインでゴジラVS人類(自衛隊)をやっている
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ジーンズブルース 明日なき無頼派(1974年製作の映画)

4.0

劇中、ジーンズを履かないのに「ジーンズぶるうす」とか「明日なき無頼派」のタイトルセンスは現代からしたら観なくてもよいと思わせるぐらいアウトな感じはある。
しかし、これこそ食わず嫌いの典型であった。
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ブラック・エース(1971年製作の映画)

4.0

バケモンにはバケモンぶつけるんだよぅ
みたいなこと言ってたホラー映画があったが。
リー・マーヴィンVSジーン・ハックマン!!!!
ってまさにそれやないか!

「ブラック・エース」ってやっすい邦題からし
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GANTZ:O(2016年製作の映画)

4.0

ギレルモ・デル・トロが
アカデミー監督賞を獲った。
作品自体の良さは十二分にあるが、ハリウッドから今の時代への強烈なメッセージはあると思う。
そんな時にたまたまこの作品を観た。

なんと!
日本版パシ
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(1982年製作の映画)

4.0

爆裂都市の兄・戸井十月主演で高橋伴明監督のピンク映画。

ピンク映画ってエロい、いやSEXシーンが多い映画でしょう?という問いにくいぎみで即答するような映画。
食う、寝る、ヤるしかない!
ヤるの大盛り
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

二人だけの世界を描く純度の高い愛の物語だと思っていたら、意外や意外!

隣のおっさん(正確にはおじいさん)
異国のおっさん
気弱なおっさん
怒りと野望あふれる下衆なおっさん
おっさん推しの映画であった
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BLOOD is SEX ハーレム・バレンタイン・デイ(1982年製作の映画)

4.0

ディレクターズ・カンパニー製作の泉谷しげる監督のピンク映画。
戦争帰りの男がレイコという女を探し求めて、AK(アキラクロサワでない)-47片手に高級娼館に乗り込む。

公開当時はアートでサイバーパンク
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.2

数年に一度は観てしまう。
傑作。
大風呂敷広げないで立派に映画してるなんて奇跡!
団地の部屋の中だけで繰り広げられる詐欺師のレザボアドッグス。
拳銃の代わりは畳み掛ける流暢なセリフの応酬。

団地の室
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

話の展開は意外性もあっておもしろい。
スカっと爽やかなコンゲームでも良かったと思う。
が、変態性が一番の売りなんだろう。
その最大の見どころのところがあんまりビンビンこなかった。
チクショー!!
描写
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.0

今月の映画秘宝見てたら観たくなった。
久し振りに観た。

パクりパクられても頭悪い系のオリジン。
自分は「七人の侍」のはいりが本作だったりします。
現在でも悠々と頭悪い系の映画で最高峰に位置するのはゆ
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ユンボギの日記(1965年製作の映画)

4.0

小松方正テクノ。

韓国で撮ってきたスチール写真に、極貧の韓国少年の悲痛な日記の内容が懐かしいアニメ調のナレで語られる。
うわぁ、悲惨、可哀そう、ウルッとしたところで最強パンチライン
「ィ・ユンボギ。
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ゴムデッポウ(1962年製作の映画)

4.0

伊丹一三名義。
ヤング伊丹さんがハリウッド映画に出た金でアリフレックス買って撮ったらしい。
監督デビューというよりも映画作ってみました的な作品。
ゴム鉄砲で射撃大会、電車に乗りながら目に入る看板読む、
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