yaaaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

日本の夜 女・女・女物語(1963年製作の映画)

4.0

60年代の女性のまつわる強烈エピソードで構成されたモンド(やらせ)映画。公開当時は刺激的であったろうが、今見るとノホホンとして笑えないコント見てるみたい。兎に角、質より量なのだが胸焼けしてくる。
で、
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タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

4.0

邦画のインディー系でそこそこ映画自体の面白さを底上げするぞってクセある芝居を披露する女優さんが大集合なフェスティバルみたいな映画。古い言い方すれば見本市。
もちろんトリを務めるヘッドライナーは伊藤沙莉
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ゴジラ対ヘドラ(1971年製作の映画)

4.0

確かにカルトな人気もわかる。
そんな事実はないが、35ミリカメラで三脚据えてじっくり撮るべき映画を、16ミリカメラを持って街中へ出向いてぶんまわしながら撮ったみたいな感触。
ゴジラ映画としては雑なんだ
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クリフハンガー フォールアウト(2022年製作の映画)

4.0

邦題は名作詰め合わせでC級感マシマシだが、殺人現場を目撃した女性クライマーが犯人から逃れる為に崖を登っていくというシーンはまあまあハラハラする。高所というのはそれだけで怖い。
中盤でリアリティからいえ
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.0

始まって30分の殺人ゲームあるあるが展開する中、誰をメインに観ていったらいいの?の観てる側の落ち着きなさを煽る不安定感はなかなか新鮮な感触。
生きるか死ぬかの単純なことでなく、都市伝説無いなら作っちゃ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

4.0

舐めてた奴が実は…で、地道な復讐劇と内容たくさんでチャカチャカスピーディーに進むと思いきや、ゆっくり重く進行する。
そのくせアンディ・ガルシアって何?とかの舌足らずの所もあるが、禿げたおっさんを主役に
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.0

アメコミのヴィラン(悪役)に詳しくないので、あのキャラが実写化!の喜びはないが、サメ男と普通の人間が並んでいても違和感ない世界観や斜に構えた人でも引き込まれる冒頭の過激な殺戮ショー。でいて結構ポップな>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

淡々とお上品に進行していくが、なかなか面白く引き込まれる。最初の「この人で間違いない!」の貴族の人に出逢うまでの門脇麦さんの右往左往は頑張れよーな感じも後押して楽しい。
配役が先入観も手伝ってドンピシ
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サイレンス(2016年製作の映画)

4.0

やっぱりポツンと一軒家は怖いという話。
襲われる主人公が耳が聞こえないというギミックを備えているが最大限に活用されてるとは言い難い。
もう、最大のビックリはこのような展開での謎の襲撃者が被っていた面的
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スリー・フロム・ヘル(2019年製作の映画)

4.0

「映画」としての世界の中だからむちゃくちゃ残虐非道でもヒーローになる。
と常識から外れて飛ばしすぎるのかと思ったら、前半のニセドキュメンタリー調は丁寧に作ってあってロブ・ゾンビは監督としては結構真面目
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

4.0

シリーズ三本目の展開としては、要望には十分に応えてると思う。
街中で殺し合いが激化して、大統領候補もそれに乗っかるという嫌~な設定は健在だが、意外とストレスなくトントン拍子で進む(是非はあると思う)ス
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

4.0

舞台を一軒家から街へと移行して、「あーこれが観たいのよ」の要求には応えてくれて清い続編のあり方に好感持てる。
その分「あなたそんなこと考えてたの!」の人間のいや~な感触は減る。
監督の「要塞警察」推し
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パージ(2013年製作の映画)

4.0

パージ法なる一晩だけどんな犯罪も許されるというトンデモネタで社会風刺をやりたいのかと思ったが、結局はマイホームで不法侵入してくる奴らと籠城戦をしたいジョン・カーペンターの「要塞警察」を成立させるための>>続きを読む

テリファー(2016年製作の映画)

4.0

人がいないはずのビルに逃げこんだのに、色々と人がやって来てひたすら「アートザクラウン」なるピエロにぶち殺されるだけの映画だが、そのぶち殺されるだけという突き放し方が「ホラー」にしか興味ない!って感じで>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

「シン」(大衆寄り)なのか「珍」(庵野節全開)なのか、よくわからなかったが予想以上に「緑川ルリ子」(浜辺美波)映画だったのは得した気分。
池松壮亮さんの心優しき本郷猛は「ごめんライダー」だったのは衝撃
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ゼイラム(1991年製作の映画)

4.0

廃工場で着ぐるみと闘うなんて安さ爆発のテンプレなんだが、これがなかなかイケる。「ターミネーター」にも似た出来ること一杯詰め込んで魅せてやるって!気概も感じられる。
凶悪な宇宙人が地球にやって来て、それ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

YouTubeなんて秒速で古びそうなネタなのにと思ったが、成功への妬み、嫉みに重点置くことで古典的な成功者とそうでない者の話で見易い。吉田監督なので勿論、過去を改めるなんてぬるいことなく、平行線のまま>>続きを読む

ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

4.0

街中を「うぉーー!」と叫んで駆け巡るのが、石井聰亙監督らしいと言うのであれば一周回ってそんな感じ。観念の世界に手を伸ばそうとする映画も嫌いではないけど、原点回帰みたいな勢いだけの映画もよいな。面白いか>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

敢えての安いホラー映画みたいなタイトルの出し方とホットドックから垂れるケチャップに「おっ!」となる。女性が体を張って戦いを挑むジャンル映画が展開されるわけでもなく、よくある復讐劇を期待してること自体へ>>続きを読む

ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

4.0

復讐と言えばみたいな王道な展開。脇道それることなくある意味真面目に進行する。
飽きそうになるが、きっちり撮ってあるので最後まで観れる。
続編なんかも狙ってるのかな。
SNSの展開なんか現代に「狼よさら
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ザ・アウトロー(2018年製作の映画)

4.0

表向きは家庭不和の犯罪者みたいな型破り刑事達とプロフェッショナルの強盗団の攻防を描き、マイケル・マンの「ヒート」みたいな映画を観たいなという欲望は満たしてくれる。
その合間合間に出てくるオシェア・ジャ
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

今観ても特殊メイクの大御所ディック・スミスさんによる頭部爆発はアナログなのがより一層生々しさ醸し出して強烈。
必殺技キター!って感じはある。
隠れそうになる仕事だが、超能力の攻撃受けて「むぎゅゅー」と
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エスパイ(1974年製作の映画)

4.0

この映画を観た男性の半数(推測)はタイトルの「エスパイ」の「パイ」って「オッパイ」のこと?と思ってしまう程、由美かおるさんのオッパイエピソードが強烈な印象を残す。
藤岡弘、草刈正雄、若山富三郎と強烈な
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TATTOO「刺青」あり(1982年製作の映画)

4.0

オープニングの内田裕也さんの日本語ロックをバックに暗い病院の廊下をストレッチャーが移動するだけの他愛もないカットのはずが、何故かきたコレー!の高揚感。
実際の三菱銀行人質事件の犯行を観たいと思ったら肩
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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

4.0

松田優作さんの壮絶裏話を知ってから観るとリドリー・スコットならではの作り物の世界のはずが、強烈なドキュメンタリー性を帯びてフィクションかノンフィクションかわからなくなる。
一足早い「ダークナイト・ジョ
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タチャ イカサマ師(2006年製作の映画)

4.0

普通の工場勤務から己の技だけで博徒の世界で自由に荒波を泳ぎきる痛快さから始まって、だんだん色濃いキャラ達の潰し合い、殺し合いにどんどん沸点上がってくる。
人生達観したような博徒の師匠、見るからにエロの
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ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)

4.0

どあたまのキム・サンホさんのはげちゃびんとソン・イェジンさんの白いミニスカが同一画面に収まる画力の強さにパワフルさ期待するが、人質事件の人質奪回に重点を置く内容でなく、権力欲しい上の奴はクッソタレ映画>>続きを読む

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.0

TMNETWORKの曲と何故か「ロボコップ」との同時上映だったなあの記憶と子供には難しい内容だったかなと思い返す。
地球規模の大惨事から始まって、登場人物の恋愛事情に好みの異性観、そして忘れられない彼
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.0

何をもって「ガンダム」と定義するかは様々あるだろうが、まさかの未来のフィリピン・ダバオの観光映画になっているとは!  
旅客機に代わってシャトルの機内ワクワクから空港についてホテルまで。そして旅先での
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博士と狂人(2018年製作の映画)

4.0

髭モジャモジャのメル・ギブソンの顔が本当にリーサル・ウェポンみたいに強烈で圧が凄い。
この顔面で学会との対決や俺ジナルな辞書作りで推し進めてもらってよいのに、受けの役割。
この顔に余裕で打ち勝つのは狂
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.0

おっさんが酒飲んで商談して、怖い社長に直談判してるような画ばっかりな感じだが、なかなかこれは緊迫感ある。いい顔したおっさん達だから出来る技なのかも知れない。
現実はハッピーエンドではないけれど映画の中
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ホース・ソルジャー(2018年製作の映画)

4.0

実戦経験ないのに志願して異国の地に乗り込む主人公みたいに見やすく分かりやすい優等生な映画。
戦争映画ながら正面切ってドンパチでなく、反タリバン勢力を空爆誘導によって支援するトリッキーな展開ながらなかな
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モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

4.0

開幕のカウンター越しの壮絶な銃撃戦に引きそうになりながら、これがモスルの現実かと恐怖してからあれよあれよという間に戦場地獄巡りが展開する。家に帰ることなく部隊に徴収される主人公にはブラック過ぎると心配>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

4.0

確かに長い。
けれど変な味わいあって、分厚い犯罪小説を読んでいるような感覚。そんな描写いらんやろやたっぷりの間。映画となれば最終的には必要な箇所のみやスピード感を重視して削られる箇所がそのまま映像にな
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7月22日(2018年製作の映画)

4.0

フィリピンの刑務所は金次第で過ごしやすいらしいが、それにも増して基本的ノルウェーの刑務所は世界一人道的で最も過ごしやすいらしいが、77人が亡くなったノルウェー連続テロ事件の犯人は今ものうのうと過ごして>>続きを読む

トロール(2022年製作の映画)

4.0

ノルウェーの怪獣映画ということで、物珍しさと新鮮さでなんとなく観れるのだが、ストーリー的に何故?どうして?何のための?と「トロール」の存在がよくわからん。
父と娘の和解、はぐれ集団の活躍とそれなりに王
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