タスクさんの映画レビュー・感想・評価

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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

クー!、キュー!の2つのみの言語。それは思考を読み取れるからこそ簡素化したコミュニーケーションか…。ほんわかしたBGMの上で始まる奇妙奇天烈SFファンタジー。マッチがこんなに高価だとは…。次からタバコ>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.7

まるで修行僧のような主人公の日々。淡々と、そしてきっちりと日々を過ごしていく。しかしそこには"ふくよか"なゆとりもあって。古いカセットを聞き本を読む。銭湯に入り少し酒を飲む。何を思うかわからない彼だけ>>続きを読む

猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.6

どちらもあるなぁ、という男女の立ち位置と構図。好きと嫌いの奥底にある"さみしさ"って、どのように埋めればいいのか。やりたいことには手が届かず、やりたくないことはすぐそこにある。ラストはなかなか余白のあ>>続きを読む

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.2

艶やかな男に踊らされる女、そして男。淡々と進む群像劇な様。しかし突然終わりを迎える。とにかく映像のカットがすばらしい。そしてタバコがよく似合う。いい意味で作り物感がない、抜けのある雰囲気。僕が中国の映>>続きを読む

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

4.0

絶対に映画館で観たいほど音楽がいい…。
エンドロールに流れるウクレレの曲、
南国を思い出すようでした。
あの黒人のお婆さんの故郷がチラリした気がした。

ソウ(2004年製作の映画)

3.6

はいはいあなたですよね……


いやおまえかよ!!!!!!!!
のラスト。
やっぱり疑うって難しいものです。

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「世は"名刺"のクオリティバトル!!そしてイカレたサイコキラーによる殺戮ショー!?マジのマジでつまんねーアメリカンB級映画!!!」


っと思いきや結末でそれが覆される事態に。途中で飽きて画面を閉じる
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ペパーミント・キャンディー 4Kレストア(1999年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

荒れ狂う男の隣にはいつも通り過ぎる列車。右が左か、前か後ろか。進む方向は二つに一つ。人生も同じようなもの。あの時こうしていれば、の繰り返し。それを想起させるかのごとく、主人公の変化を決定づける場面には>>続きを読む

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.7

欲望の奴隷と金銭の奴隷。過度なエロティシズムの描写。しかしその意味は最後のシーンで変わっているのかも。「OLD BOY」を手がけたパク・チャヌク監督による今作。やはり二転三転。一本取られました。象徴的>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

男性性と女性性、神話を織り交ぜつつ進んでいくモノクロのストーリー。何が本当で何がウソか?欲望を追い求めた結果、目の前に開かれたのはただの絶望でした。南無三。

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

全編を通して象徴的に聞こえる水の音。
上流から下流へ流れる様は、ひと夏の淡い思い出が一瞬にして過ぎ去ることを象徴してるかのよう。
なんかもう性別ではないんだよね、人が人を愛するってことだよね。

とり
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BROTHER(2000年製作の映画)

3.6

脚本やや荒め。しかし男の左遷からの成り上がりからの衰退。人生の悲しい曲線が描かれていた。

山本耀司が手掛ける衣装、格好いいです。

音楽(2019年製作の映画)

3.6

演奏する時や殴る時の残像の効果線、セリフに重ねる食い気味のセリフ、長い間、ビートルズパロディーの横断歩道、ドアを閉めた時のはずみ、ラフスケッチの生々しさ。漫画的な描写を限りなくアニメに落とし込んだ勢い>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.3

久しぶりに映画鑑賞。感動するけどまとまりがないように感じた。まあ人生を2時間にまとめろと言われても無理なハナシ。柳楽と大泉と土屋がなんとかシメてくれた。"ビートたけし"のフィルターがなかったらイマイチ>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.0

学生を終える最後の日にこの作品を見れてよかった。寒い夜空の下、コンビニに行ってビールと適当なお菓子を買いに行ってよかった。人生とは数奇なものだ。あの時、僕が風呂にいつもより早く入っていなかったら。あの>>続きを読む

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.9

スケートボードを乗りこなす彼らが、"何か"から逃げるために、"何か"から生まれるクソな気持ちを紛らわすために、乗り始めたことを誰も知らない。 

今を生きたいために、痛みを忘れて過去をしまい込む。でも
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KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

3.0

スケボー映画ではないね、快楽映画、はたまた堕落映画か…一瞬で弾ける若さのなかでクソみたいな生活を送るクソガキたちの一日。

エレファント(2003年製作の映画)

3.8

淡々と目の前の日常を映し出してるにも関わらず、僕らはその結末を知ってる。そんなことあるだろうか?いや、普通はありえない。何気ない日々の中、気づいたら目の前で凄惨な事件が起きてしまった、そう振り返るほか>>続きを読む

都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

4.0

ただのインタビューと思いきやその映像手法に驚き。山本耀司へのインタビュー、仮縫いの様子、ランウェイの様子を一つの映像に集約させていてとても飽きなかった。アナログ的手法なのにまるで映画のよう…。山本耀司>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.5

まさか実話が元にされているとは…

愚かな争いの中で、静かに音楽を愛し、信じ続けたシュピルマン。心に重くのしかかる作品でした。何気なく見たり聞いたりしている芸術も、誰かの生きる全てだったりするのだ。う
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あの頃。(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

さしずめ中学までは皆ほぼ同じ、あるいは高校、そして大学。当たり前のように決められた入学があり卒業がある。終わりの輪郭がくっきり見えているが、大人になった今、それは見えない。好きになったらそれでオッケー>>続きを読む

花様年華(2000年製作の映画)

4.0

初めて映像から漂う色気、空気、まとわりつく匂いを感じた。どちらも絶望的な状況の中惹かれ合う二人だけど、最後まで一つ踏み出せなかったのはあの蒸し暑い雨が邪魔をしたのだろうか…

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