スタッフ・キャストこそ「Baby sitting」シリーズと共通しているが、まったく関係のない映画。
不倫などのアリバイ作りを生業とする男が、恋人の父親から依頼を受けたばっかりに大騒動に巻き込まれる>>続きを読む
原題は「Babysitting 2」。
本作では子守の相手が社長の息子から恋人の祖母(!?)に変更されている。
このお婆さんがパワフルなこと…。
映画はお馬鹿な登場人物たちに細かな伏線、POV映像に>>続きを読む
フランス製「シティーハンター」を手がけたフィリップ・ラショーの過去作ということで見てみた。
原題は「Babysitting」
それをこんな邦題にした人はきっとヒャッハーな奴に違いない。
映画の半分近>>続きを読む
リチャード・ギアの洗練された姿にダイアン・レインの美しさ、グレゴリー・ハインズの見事なタップ…。役者の演技も良いし、暗黒街の街並みやJAZZ音楽の数々など、ディテール面はさすがコッポラというべき緻密さ>>続きを読む
ライアン・ゴズリング扮するアル中の私立探偵と、腕っ節の強い示談屋ラッセル・クロウのデコボココンビによるコメディ映画…と思い見始めたものの、マーガレット・クアリーが登場するところから、ポランスキーの「チ>>続きを読む
すっかりアクション俳優化したリーアム・ニーソンによる復讐劇だが、シリアスなムードは皆無。健康志向のマフィアボスや、秘密の恋をする幹部、事件に狂喜する女性警官など、個性豊かな登場人物が次々と登場しては消>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
メキシコ麻薬戦争を題材とした「ボーダーライン」の続編。爆発・銃撃などの迫力あるシーンは増したが、前作に比べるとサスペンス性が弱まったのが少々残念。
前作ではエミリー・ブラント扮するFBI捜査官の視点>>続きを読む
デオダード監督の「食人族」的な映画かと思いきや、実は映画作りの舞台裏とともに親子の成長を描いたコメディ映画。
たしかに意外性はあるけれども…他のレビューにもあるように、最初の30分をどれだけ"耐えられ>>続きを読む
1985年に公開された「霊幻道士」のスタッフ&キャストによる新作映画ということで拝見。美女妖怪による誘惑、凸凹コンビによる恋の鞘当て、キョンシーから身を隠すために息を止める等…。過去作を彷彿させるシー>>続きを読む
商業映画から離れようとしているゴダールと、2番目の妻アンヌの恋と別離を描いた映画。
冒頭のタイトルワークはじめ随所に散りばめられるゴダール映画へのオマージュや、イケメン俳優(だった!)ルイ・ガレルのゴ>>続きを読む
IMAX版を鑑賞したことで改めて作品としての凄さを感じた。
冒頭から宇宙ステーションのシーンに至るまでの約30分。台詞も解説も一切存在せず、映像と音のみで見せつける。その大胆さと画力の強さに驚かされ>>続きを読む
芳根京子見たさで鑑賞した作品…だったが、思いの外、面白かった。
「言葉は人を傷つける」
それぞれの登場人物が、言葉で他者を傷つけ、そして自らも傷ついた過去を持つ。彼らはミュージカルを通して、それぞれ>>続きを読む
軽快な音楽に近代化による靴工場のリストラ危機という展開も良かったが、全体的に雰囲気だけで終わっていて残念。主人公の心の変化や成長というのも特にあるわけでもなく、むしろ状況に流されている感じ。物語展開に>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「新感染」の前日譚というが、深い関連性はなく、単独の映画として十分に楽しめる内容。「新感染」は新幹線の車内での生存劇であるのに対し、本作は登場人物が『感染した人々(以降、ゾンビ)』から逃れるために街を>>続きを読む
低予算映画とは思えないハイクオリティ。月面を移動する車両のミニチュアワークや基地内の描写(まるで「エイリアン」のよう!)など、美術面での見所はもちろん、クローン人間の苦悩など物語の意外性も面白い。サム>>続きを読む
雨ふりしきる薄暗い街並みやネオン、過去作のヴィジュアルを見事に再現し、各カットはまるで絵画のように完成されている。レプリカントが産んだ子供の消息を追いながら自分の存在について考え悩むK(演:ライアン・>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
サイドストーリーとしても単独の映画としても残念な映画だった。主演のオールデン・エアエンライクの演技は別に悪くはなかった。根本はまず物語にあったと思う。
この映画はハン・ソロが"ハン・ソロ"になるまで>>続きを読む
チンパンジーの"インガ"の演技力と、ジェニファー・コネリーの美しさが良い映画。脚本の整合性や犯人の正体など、「そりゃ、ないだろ!」という突っ込みどころは多数あるが、チンパンジーの名演技とジェニファーの>>続きを読む
アルジェントが“ジャッロ物”に回帰した作品。
ヒロインを演じるのは監督のミューズであるダリア・ニコロディ。
そして音楽はゴブリン。物語はエロさと残虐さを足した“火サス”というような内容。
アルジェン>>続きを読む
通称“魔女三部作”の第二作目。ダリオ・アルジェントの映画に構成・物語性を求めるのは野暮であろうが、それにしても全体的に冗長すぎやしないか、と思う。
前作「サスペリア」はバレエ女学校という閉鎖的な空間>>続きを読む
妻の死をきっかけに小説を書けなくなった作家。かつて愛する人に裏切られた煙草屋、その恋人で片目を失い孫までも失った女。蒸発した父を探す家出少年。片腕をうしなったその父親…。
登場人物に共通しているのは、>>続きを読む
映画づくりにいっさいの妥協を見せず、気に入らないものには容赦なく罵声を、そしてスープ(笑)を投げつける…。激しさの中には他者に理解されない孤独感。
『バイオレンスの帝王』『血まみれサム』等の異名を持つ>>続きを読む
会社の先輩から勧められ、新宿ピカデリーで観賞。
それまで全くノーマークの作品で、したがって前作も観ていなかった。それもあってか、主人公バーフバリの『父』の物語(=それを殺めた人物の回想にあたる)が映>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
“スカイウォーカー家をめぐる善と悪の物語”だった「スターウォーズ」。その物語軸と、そこにあった様々な様式美を破壊し再構築したのが本作なのだと思った。
冒頭から追い詰められるレジスタンスの姿や、謎の人>>続きを読む
気になってはいたがずっと見ずにいた作品のひとつ…このまま見ないままで良かったと後悔。
ホラー映画なのに恐怖描写が弱い。石原さとみがただ悲鳴をあげてるだけで、ストーリー展開や設定も腑に落ちない。若手刑>>続きを読む
保険会社を辞めた中年男が再就職。仕事内容は盗聴テープの文字起こし。
主人公はやがてテロリストによる誘拐事件をめぐる右派と左派の対立に巻き込まれていく。
…このデジタル社会に"テープ"を聴きながら"タ>>続きを読む
元ナチスの男と金持ちの兄との間におきたダイヤモンドを巡る陰謀に巻き込まれた大学院生の青年ベーブ(演:ダスティン・ホフマン)の物語。主人公の父が"赤狩り"の犠牲者だった過去、ユダヤ人虐殺に関わった元ナチ>>続きを読む
ゾンビ映画の帝王・故ロメロ監督がSNSを物語に取り込んだ異色作。
情報化社会への風刺が随所にあらわれているが、そのメッセージ性がうるさく感じられ、かつ物語を停滞させていると思う。登場人物による主観撮>>続きを読む
女王だって人間、たまには外に出掛けて街の人と触れ合いたい!
「ローマの休日」のように、イギリスのお姫様姉妹が戦勝記念日の夜に外出したからさぁ大変…しかもこれがなんとその「ローマの休日」のモチーフとなっ>>続きを読む
「家族ゲーム」の横並びの食事シーンや、「メイン・テーマ」のホテルへ向かうラストシーンなど、その監督作では様々な実験的演出が繰り広げられてきた。それがホラー・サスペンスというジャンルと融合。悪夢のような>>続きを読む
黒沢清監督らしい作風というべきか、物語の優しい雰囲気の中に不気味なイメージ(死)が内在している。人によってはホラー映画のように感じるかもしれないが(とくに蒼井優が登場する、あの場面!)、この作品はあく>>続きを読む
カルト教団に囚われた恋人を救うべくエマ・ワトソンは素性を隠して潜入する…。ザックリいうとこれが「コロニア」の物語だ。実話に基づいた物語でありながらメッセージ性は乏しく、社会派映画としても正直あまり面白>>続きを読む
1942年、ドイツ支配下のワルシャワで娼婦殺人事件が起きる。情報部グラウ少佐は目撃者の証言から軍の将校が犯人と睨む。その捜査線上には親ヒトラーのタンツ将軍の名も挙がっていた…。
主演はピーター・オト>>続きを読む
高齢男性と結婚し、あらゆる手段で死に至らしめるとともにその財産を合法的に奪う…ということをエンドレスする「後妻業の女」。本作の主人公・小夜子を演ずるは大竹しのぶ。彼女の表情がとにかく恐ろしい。トヨエツ>>続きを読む
ヒトラーの秘書を中心に、ヒトラーの自殺とベルリン陥落までの12日間の物語。過去にアレック・ギネス主演で製作された「ヒトラー最後の10日間」はヒトラー中心の物語展開(しかも非ドイツ映画)だったのに対し、>>続きを読む
お兼はその家が貧しい故に60を過ぎた金持ち老人の妾とされた。が、その老人が大金を残して死んだために母親と故郷の村へ帰郷することに。しかし村人は二人に対して冷たい。
村八分にされたお兼だが、軍隊で功を立>>続きを読む