山羊さんの映画レビュー・感想・評価

山羊

山羊

空白(2021年製作の映画)

3.2

誰も悪い人じゃないのに、全員が不幸になってしまう話。ひとつの事故が周囲をこんなにもズタズタにしてしまうんですね。ズタズタになるのは、仕方がない気もするし、気の毒なような気もする。みんな加害者のような被>>続きを読む

かもめ食堂(2005年製作の映画)

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良くも悪くも邦画特有の空気感。
シナモンロール食べたくなっちゃった。意外と売ってないよね。

パディントン 2(2017年製作の映画)

3.5

これは健全過ぎますね。前作も優しく温かい作品で良かったけれど、今作はさらに良くなっています。囚人にも愛の目を向けるところや、今作唯一の悪役であるブキャナンにも優しい結末を用意しているあたりに、パディン>>続きを読む

マクベス(2021年製作の映画)

3.8

圧巻。今更有名すぎるだけに、映画化と言われても「なんでまた?」となりがちなマクベス。これほどの仕上がりなら原作ファンも納得しそう。モノクロ映像と、徹底的に無駄を削ぎ落したある種ミニマリスト的な舞台装置>>続きを読む

レイモンド&レイ(2022年製作の映画)

3.2

人生で一番むつかしいけれど一番大切なことって、折り合いをつけることだと思う。そんなことを思い出させてくれた作品でした。私も自分と周りをサクサク許して生きていきたいです。至らなさを愛せるようになると、こ>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.7

ぱっと見もののけ姫。いちおうテーマは「伐採やめようね」なんだとは思いますが、ぜんぜん説教がましくないし、自然に感情移入できました。なにより音楽が素敵。噛んで感染のゾンビシステムもわかりやすくて良かった>>続きを読む

ファイト・ビフォア・クリスマス(2021年製作の映画)

3.2

寝る前にウトウトしながら観るつもりがすっかり目が覚めました。ご近所づきあいよりもジャスティスが優る国、アメリカの滅茶苦茶み出てます。管理組合が間に入ってくれず、住民どうし直談判しなきゃいけない戸建ての>>続きを読む

死ぬまでにしたい10のこと(2003年製作の映画)

3.8

一般に余命n年系映画は終盤にもなると湿度90%くらいになって溺れそうになるんですが、こちらは過剰なウェットに走らない一貫した姿勢も素敵。後半のとってつけたようなアバンチュールのせいで叩かれがちですが、>>続きを読む

思いやりのススメ(2016年製作の映画)

3.3

旅の序盤はトラブルが起こらないかとヒヤヒヤしたけれど、途中から「あ、これ絶対幸せにしかならないやつだな」と気づいてまったり視聴。胸キュンキュンで心ぽっかぽか。ごちそうさまでした。

MAMA(2013年製作の映画)

3.4

叔父はほとんど寝てて最後にちょっと走っただけでした。

A.I.(2001年製作の映画)

3.4

人間の何が優れてるって、どれほど誠実で一途な人であっても時には興味や依存心を色んなところへ向けてくれることだと思う。いかに優秀で便利で完璧な存在でも愛情がすべてこちらに向かうというのはホラー以外なにも>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.1

アメリカ屈指の善人集団がお国のために身を挺して戦う感動の物語でした。

ヒミズ(2011年製作の映画)

3.0

暴力一辺倒なのですぐにお腹いっぱいになりました。園子温らしいクレイジーな熱量は好きだけれど、この作品に関しては・・・。どうしても震災絡める必要があったのか少し疑問でした。そういえば園子温の作品っていつ>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.4

コナーおとなしそうな顔して意外に親分肌で良かったです。激マブなヒロインも時々ただの女の子な表情をしていて良い感じ。若いっていいですよね。年取るの好きなんだけど、ひさしぶりに若返りたくなりました。

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.2

劇団ひとりのたけしリスペクトと芸人愛がビシビシ伝わってくる。

パディントン(2014年製作の映画)

3.2

ブラウンファミリーの魅力がだんだんでてきたところでお別れなのはちょっと寂しいですね。ロンドンのみんなから受け入れられ愛されるパディントンがもっと観たくなりました。
余談だけど、マーマレードといえば、イ
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

2~3年に一度くらいの周期で無性に見返したくなる映画。説明不要の素晴らしさ、病みつき。この映画が飽きないのは、フライドポテトが美味しくて飽きないのと一緒。きっとまたいつか欲しくなる。娯楽映画かくあるべ>>続きを読む

カルメン故郷に帰る(1951年製作の映画)

3.6

品の良いコメディ。高峰秀子さんのにゅるっと飛び出た白い足がクソ画質ながら眩しいです。都会のストリッパーと、純朴で無知な田舎の人たちの、混ぜるな危険的化学反応がおそらく見どころなんだけれど、これが時代の>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.6

お耽美ですわねお姉さま映画です。終盤になって全ての伏線が回収されていくのが気持ちよかったし、フィルに対するイメージも最後にはきっと変わります。終盤の薔薇展開は好き嫌いが分かれそうですが、色気むんむんの>>続きを読む

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.3

国語の成績が底だった私には心理描写が繊細すぎて手持無沙汰なきもちになってしまう。ラストシーンで突然出現するオレンジにちょっと笑ってしまうのは絶対良くなかったと思う。反省しています。

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.2

フランシス・ハ。人生どん底の時に観たら元気出るかも。楽しい時なら逆に滅入るかも。
NYの家賃高いね、わけのわからない男の子とシェア前提で1000ドル余裕で超えてくるのか。貧乏性なので一生海外には住めそ
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ファンタジー・アイランド(2020年製作の映画)

3.0

ある程度の面白さを保証しながら最低限のグロ描写さえ避けているような妙にお行儀のいいホラーです。サクッと観られました。

フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.6

ジェニーの生き方が危うすぎて展開によっては腑に落ちないENDもありそうで、この作品に限っては大丈夫だと確信していましたが、それでも中盤以降はまあまあ気を揉みました。ダン中尉の圧倒的良キャラ感に助けられ>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.1

どこからともなくやってきた地獄耳クリーチャーから逃げながら避難所を探す話。完全にフラグかと思われた赤ちゃん1ミリも音立てないの有能すぎて感動しました。

ホワイト・ガール(2016年製作の映画)

3.3

治安大事映画。ドラッグ大好きなちょっとお馬鹿な女子大生が、ドラッグの売人の彼氏と付き合って転落していく物語です。いかにも危うい女の子で気を揉みながら鑑賞しました。立ち回りが下手すぎて泣けてきます。落ち>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

終盤のヤケクソ団結力だいすき。本当に良い作品でした。

バスターの壊れた心(2016年製作の映画)

3.1

本当にそのままタイトル通りの作品です。わけわからん系でストーリーはあってないようなものなのに、適度に好奇心をくすぐりつつ90分持たせるのってすごいことだと思いました。でも結局わけわかんなかったです。

ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(2008年製作の映画)

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基本的にしょっちゅう生き返る夫婦なので、ハムナプトラ世界での死は良い意味で緊迫感がありません。ストレスフリーで頭を空っぽにして観ていられるのが魅力です。

葛城事件(2016年製作の映画)

3.6

これから将来色々なことを経験して、人生のクソ化がいよいよ真実味を帯びてきたとしても、どんなに些細でも楽しいこと見つけてニコニコ笑うことは大切だと思いました。これは開き直りじゃないし、あわれな人間(と自>>続きを読む

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

4.2

女子校にすごく憧れていたのに運命が意地悪で共学しか知らないので、ヒロインの環境にほんの少しだけ嫉妬している自分がいます。デイジーが一番のお気に入りだったから、彼女の最期を見たときに思わず叫んでしまいま>>続きを読む

ジオストーム(2017年製作の映画)

3.2

ここまでの異常気象でなくても10年後、20年後の日本の夏と冬の暮らしにくさと光熱費を考えたら今から憂鬱になってきますよ。夜に網戸にしてうちわで扇いだらなんとなく涼しかった夏は二度と戻らないのかな。

ダウンサイズ(2017年製作の映画)

3.3

こんなの壮絶デフレ地獄きちゃうから資本主義社会においては絶対実現しないけど仮定の話でも面白いですね。ゴキブリに対する戦闘力までダウンサイズすることを考えれば全員我に返りそうだけど。作品としてはかなり序>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.5

両者視点で演技を撮り直しているのが凝ってるなって思いました。

最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

3.5

鑑賞前から粗筋は知っていたのだけど、自己啓発系の話かと思っていたので、想像していたよりも富豪がポケットマネーでサクサク夢を叶えていて驚きました。彼らの本当の喜びが、家族の愛であることに心からホッとして>>続きを読む

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