ラストの末娘とのシーンが響く。鮮明でなくても、記憶の体はなしていなくても、愛を与え愛を受けた「感触」はいつまでもどこかに存在するのでは…。
ジュリアン・ムーアの演技が真に迫り、自分が自分でなくなる(よ>>続きを読む
オジーが美礼センセイやってた0.5秒に満点つけたい気分。わかるやつだけわかればいい(笑)
ヴィスコンティということでやや身構えてしまったが、個性の強烈な面々や美しい調度品に目を奪われるうちにラストまで。孤独について深く考えたくなる。
ドラフト会議を欠かさずチェックする自分は全編にわたり興味深く鑑賞。父娘の人間ドラマがベースにあるので、野球に明るくなくともじゅうぶん楽しめる。他軍との駆け引き・情報戦にもドキドキするが、隠れた才能を見>>続きを読む
葬儀所の娘で母と生後すぐ死別したベーダにとって、死は身近だけれど、その近さゆえ漠然としていて恐ろしいもの。そんな彼女の様々な出来事を通じての心の動きが、手に取るように伝わり胸を打つ。
漠然としていたも>>続きを読む
変。圧倒的に変。だがそこがいい。監督名で語る映画論については賛否あるだろうがここはどうしたって語りたくなる。乱射シーンでの頬の流血が本物である逸話からも、当時の相米組の密度を感じる。
虚か実かなんてどっちでもいい瞬間ってあると思う。最後にきちんとストーリーを交わせた父子はとても幸せに見えた。
ラブコメというと何となく若い女性向けのような固定観念があるが、本作は男性も、そして年齢も幅広い層が楽しめるであろう優しい作り。主人公の改造計画を軸に、様々な世代の矢印いっぱいの恋模様が楽しい。あまり情>>続きを読む
ほのぼのとした邦題から受けるイメージとは裏腹に、中盤からはやや予想外の展開に。子供たちの行動に驚いてしまう常識で凝り固まった自分は、諍いばかりの大人側と一緒なのかなと思うと少々さみしくもあり。
西部劇は見慣れてないが、個性豊かな登場人物の人生模様に添って展開されるので、比較的入り込みやすい。後半の襲撃シーンも見ごたえあり。
アル・パチーノの若い頃の目つきや佇まいは良い意味で怖い。ジョン・カザールもそうだが、強盗犯でありながらも隠しきれない繊細さを巧みに表現している。密室空間での汗のにおいまで伝わってきそうな描写は「十二人>>続きを読む
興味深い設定に中盤まではかなりひきこまれたが、後半は(個人的に)やや失速。鑑賞時の自身のバランスによって感じ方が変化しそうな作品なので、また数年後に観てみたい。
洋画を観る楽しみのひとつ「行ってみたい場所発見!」が存分に味わえる作品。展開は予想できるものだが、演者の魅力もありひきこまれる。観た人は触れずにはいられない末弟のあまりの愛くるしさ!
無常のなかの常。そこにある存在の大きさと忘れえぬ思い出。流れる川のように静かに余韻を残す、美しい作品。
時を超えた手紙、世代や国を越えた交流、美しい風景…日常を忘れてその世界に身も心も委ねられる、実に映画らしい一作。
アマンダ好演の主人公ソフィが行動的で眩しい。ヴィクターも仕事好きな情熱家で魅力的だった>>続きを読む
旧制高校にさほど詳しくなくても、ムッとするほどの男くささや真っ直ぐさ、持て余し気味の感情などが画面いっぱい伝わってきて、時代それぞれの「青春」に胸を熱くする。
学生役の面々のほとんどが今も活躍中である>>続きを読む
俳優の魅力に心を持っていかれるタイプの作品。アラン・ドロンはもちろん、ジェーン・フォンダが美しい。決してほめられた行動ではないが、皮肉の効いたラストが印象的。ネコ!
やはりそうだったのか…と全てが繋がったときのやりきれなさ。誰の立場も想いもわかるので苦しい。病気は心底憎いが、本人も周りも、なってしまったときに見える気づきの世界はあると、最近つくづく思う。
極端な設定ではあるが、どうやって断ろう…と考えがちな自分にはとても身につまされる話だった。理想は全部YESでいきたいけれど、ついつい明日のことを考えてしまう(笑)
遠い国の話かと思えば抱える問題は万国共通の非常に身につまされるものだった。考えさせられるし丁寧に撮られてはいるが、疲労困憊でないときに観た方がよかったかも…。
約20年ぶりに再鑑賞。歳を重ねた今の方が、より心に沁みた。また20年後に観られたら。
20数年ぶりに再鑑賞。ドタバタな中にも「ただ一緒にいたい」という父子双方の願いが伝わってくるが、子供目線から大人のそれへ変化した今の自分なら「一緒には暮らせない」という母の気持ちも少しわかるので、何と>>続きを読む
淡々と綴られながらも痛切で、映画というよりドキュメンタリーを観ているよう。並行宇宙とベッカ母の言葉を信じたい。石はどんなに小さくなったとしても一生消えることはないが、その存在こそが証と思うことでほんの>>続きを読む
無線機を通した声の交流という設定が◎。SFファンタジーな展開も、幻想的なオーロラの効果か違和感なく受け入れられる。中盤以降は意外とハラハラ度高めで、良い意味で予想を裏切られた。
働くパパママはいつの世も大変。何もない1日も穏やかでいいけれど、いろいろ起こりすぎるスペシャルな日も(たまになら)いいかも。
赤の背景に濃ピンクのドレスでも負けないどころか輝いているM.モンロー。ダイアモンド!お金!と主張しているのに全く憎めず、まっすぐでキュートにさえ見えるのはもう天性のもの。法廷シーンが圧巻なJ.ラッセル>>続きを読む
有名ではないが良作。ハチャメチャナースストーリーではなく、淡々と丁寧に描かれた作品で、脚本家はナース経験ありという経歴にも納得。松下由樹が先輩ナースではなく後輩ポジションで出ているのも今となっては面白>>続きを読む
ジョーン・フォンテインと完全に同じ目線になるので、鑑賞中は疑心暗鬼でどうにかなりそう。グラントの何を考えているか掴みにくい絶妙なダメさ加減がそれにさらに輪をかける。じわりじわり心理的に追い詰められれる>>続きを読む
男性陣は揃いも揃ってまったくもう…といった感じではあるが、責任ある職務を遂行する姿が素敵なのでモテるのも致し方なしか(笑)
搭乗後は緊迫感が加速度的に増し、ひとつところの問題にあらゆる人が関わってくる>>続きを読む
ふたりの少年の演技がとても自然でひきこまれた。信じる心は生きる道だったのかなと。ジョーの母親やベンのように心の豊かな人は魅力的。
ホームエクスチェンジを機に、本来出逢うはずのなかった人と新たな繋がりが生まれるのがなんとも素敵。ケイトとジャック・ブラック、さらにはイーライ・ウォラックが絡むL.A.サイドが特に好き。現実逃避できてほ>>続きを読む
「生きる」とはどういうことか考えてしまう。デ・ニーロはもちろん、抑えた中に繊細さも散りばめられたR.ウィリアムズの芝居がよかった。レナードが意思を持って目覚め、名を記し、セイヤー医師と笑い合う場面のふ>>続きを読む
思想的な部分ではすべて理解できたのか正直自信が持てないが、映画を観た!という満足感のある1本。この時代にこのスケールは、リアルタイムで鑑賞した人々にとって興奮冷めやらずだったのでは。
つかみどころのない不思議な雰囲気。セリフまわしから何もかもがまぁ終始むずがゆい(笑)
財津和夫、太田裕美、渡辺真知子、ひさうちみちお…といった映画には珍しいアーティスト肌の面々の登場もあり、枠にとらわ>>続きを読む