yamabbeyさんの映画レビュー・感想・評価

yamabbey

yamabbey

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.0

アクションやSFを映画館の大画面で見るのが大好きだが、こういう良いドラマを見るのも映画館の醍醐味だなと思う。

アメリカ人のいとこ同士のデイビッドとベンジーが、亡くなった祖母の故郷ポーランドに旅をする
>>続きを読む

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.7

阿部寛主演の日本でのリメイク版が上映されている中で、あえて韓国オリジナル版をサブスクで鑑賞。

テレビ局の人気アナウンサーだったユンがラジオ局に左遷されて腐りかけていたところを、受け持っているラジオ番
>>続きを読む

ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女(2023年製作の映画)

3.9

ナチス政権下のユダヤ人迫害の話は、どんな切り口でも見終わったあとにズシッと来るな。。。

今回は、ユダヤ人なのに同胞を密告したステラの話。主人公のステラのユダヤ人という被害者の立ち位置と、密告を始めて
>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

3.7

サラが同級生たちに言葉だけでなく暴力にあたるようなイジメを受けていて、SNSでもサラに対するイジメが格好の笑いのネタにされていて、まぁエグいこと。昔はサラの友達だったであろう少女の一人が、イジメに積極>>続きを読む

ミッシング・チャイルド・ビデオテープ(2025年製作の映画)

3.8

基本的には幽霊なり悪魔なり妖怪なりがバンバン直接出てくるわけではないのだが、ずっと不穏でなんだか怖い。

敬太が過去に弟を神隠しで失ってその後に家族崩壊とトラウマを引きずっている様子や、司がいわゆる視
>>続きを読む

邪悪なるもの(2023年製作の映画)

3.6

アルゼンチン風なのか監督や脚本のせいなのか判断はつかないが、見せ方やリズムがこれまで見てきたホラー映画と異なり、見づらさと理解のしづらさがあった。

必ずしも悪い意味ではなく、キリスト教や悪魔憑きとい
>>続きを読む

P2(2007年製作の映画)

3.6

クリスマスに家族のもとに向かおうとオフィスを出ようとしたアンジェラが、独りよがりなストーカー警備員に監禁されて、、、という話。

警備員がアンジェラと二人きりになるために各種の設備の細工を施したり、他
>>続きを読む

BULLY ブリー(2002年製作の映画)

3.5

あらすじを見て胸糞映画であることは推測していたが、幼なじみ間での上下関係が固定してしまった力関係に起因する生々しいイジメや嫌がらせが思ったよりきつかった。

最終的には殺されるボビーがイジメの加害者で
>>続きを読む

バック・イン・アクション(2025年製作の映画)

3.7

斬新なアクションや設定も特にないけど、これまでのスパイアクション映画の成功要素を丹念に散りばめているので、皮肉ではなくちゃんと面白い。尖ってはいないが安定感のある幕の内弁当的な面白さというか。

引退
>>続きを読む

アンダーニンジャ(2025年製作の映画)

3.4

原作はコミックスで追いかけているライトファンの自分が本作を見た感想。原作のシュールな部分と、忍者と現実の歴史やテクノロジーを絡め不思議なリアリティを見せようという意図は伝わってきた。

が、丁寧に少し
>>続きを読む

室町無頼(2024年製作の映画)

4.0

蓮田兵衛が主人公で、幕府の圧政に苦しむ民を救うために、時機を待ちつつ仲間づくりや人心をまとめて一揆を成功させたリーダーの話だが、兵衛に買われた奴隷の才蔵の成長譚の側面がかなり目立っていた。

飢饉と圧
>>続きを読む

トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

3.7

親分とか兄貴が複数出てきて人物相関図がないと少し辛いが、ストーリーを追えなくなる程ではない。

細かいことを気にし過ぎずに、侠気や友情のしがらみや結びつきで熱く生きるちょっと古臭い男たちが、派手にカン
>>続きを読む

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.8

ファーストガンダムと水星の魔女はちゃんと見ているが、それ以外はほとんどかじってすらいない自分が見ても面白かった。ファーストガンダムをある程度押さえているか全く知らないかで、本作がいかにトリッキーかつフ>>続きを読む

アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方(2024年製作の映画)

4.2

ドナルド・トランプは世間の評価が分かれるクセの強い人物だが、その彼がいかにして米国大統領になるような突き抜けた人間になったかというのが分かる。

強引で勝つためには手段を選ばない悪徳弁護士のロイ・コー
>>続きを読む

Welcome Back(2024年製作の映画)

4.4

他に見たい作品がなく、時間つぶしのために軽い気持ちで鑑賞したのだが、大当たり。ボクシング絡みの作品は当たりが多いな~。

鑑賞直前に「ボクシング+ロードムービー」という感想をいくつか拝見して、「ロード
>>続きを読む

ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.5

アメリカのビーキーパーなる秘密機関(プログラム?)を引退したジェイソン・ステイサム演じるアダム・クレイが、権威や法律を無視して巨悪に一人で立ち向かう作品。

作品中ではアダム一人で大人数に立ち向かう絶
>>続きを読む

陪審員2番(2024年製作の映画)

4.1

主人公が陪審員に選ばれた裁判で扱う事件に本人も気付かず関与していたという点の都合の良さだけが気になったが、それ以外は人間の心の動きが本当に上手に描かれていて感服。

この作品では被疑者や弁護士や検事、
>>続きを読む

はたらく細胞(2024年製作の映画)

3.8

人間の体内の赤血球や白血球などの働きを擬人化した原作漫画自体がぶっ飛んでいるが、それを実写化で映画化するのは気が狂っている、と斜に構えて怖いもの見たさで鑑賞。

少なくとも赤血球や白血球については、原
>>続きを読む

聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~(2024年製作の映画)

2.9

コロナ罹患からの復帰後最初の劇場での映画鑑賞。

原作は最初の数話をかじった程度という状態で臨んだが、劇場で見なくても良かったな。

狙ってのチープさ、メタな笑い、など劇場内で頻繁にクスクス笑いが起き
>>続きを読む

ホワイトバード はじまりのワンダー(2024年製作の映画)

4.0

前作は未鑑賞だが、本作の鑑賞にあたって特に支障はなかったと思う。現代の祖母と孫のやりとりにあたって、孫が前作でやらかしているようだが、1940年代の祖母の回想話がメインであることもあり祖母が孫に人とし>>続きを読む

テリファー0(2013年製作の映画)

3.2

『テリファー』シリーズを1〜3作目を見てからこの作品を見るということで、順番的には洗練された作品を先に見て粗いものを見ているのでどうしても低予算故のチープさを感じてしまう。

とはいえ、ハロウィンの夜
>>続きを読む

テリファー 聖夜の悪夢(2024年製作の映画)

3.6

前作を劇場で見て以来、復習をせずに本作を劇場で鑑賞。前作のヒロインが今作でも同様にアートと対峙するので、前作でシエナの周囲に何が起こりどのように決着がついたかを知っていたほうがより楽しめたかも。詳細を>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

4.3

死刑宣告を受け収監されていた鏑木の逃走、潜伏生活の中で出会う人々との交流、鏑木の逃走の目的、組織としての正義と人としての正義がズレた警察組織の闇、などサスペンス的にハラハラするシーンと感情が揺さぶられ>>続きを読む

サウンド・オブ・フリーダム(2023年製作の映画)

4.7

実話ベースの話と分かっているため、人身売買に巻き込まれる子どもたちの家族と過ごしていた日常からの転落、非人道的な奴隷としての生活、救出された後の日常への復帰(とそれに続くであろうトラウマ克服の大変さ)>>続きを読む

アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

4.0

全体的にコメディー調で進むが、しがない税務署員の熊沢の正論だけでは生きていけないドロドロした社会で自分を殺し我慢する姿は、社会人として辛さや歯がゆさに大いに共感。

脱税している橘が金や権力とのパイプ
>>続きを読む

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.7

老舗旅館周囲のみで起こるタイムリープを、おもしろおかしく、時にしんみり描く、ほのぼのSFコメディー。

特定の2分間を何十回と繰り返すという独自の構成と、繰り返しの中で徐々に真相究明に至る過程や人間関
>>続きを読む

スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

3.4

猟奇事件を追う刑事モノとしては普通に面白いが、ジグソウのいた世界線でジグソウを絡める必要性は感じない。ジョン・クレイマーは捜査資料の顔写真が一枚一瞬映るだけで、『SAW』シリーズとして期待するとガッカ>>続きを読む

グラディエーター(2000年製作の映画)

4.2

昔、映画館で鑑賞し、その後DVDソフトを買って何度も見返した作品。今回は、続編の劇場版を鑑賞後に気になった点(続編の主人公の出自確認)があってサブスクで再鑑賞。2作目との比較多めかも。

続編ではより
>>続きを読む

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

4.0

前作が素材を活かした料理だとしたら、今作は美味しいんだけどケミカルな調味料が多めに使われているような印象。娯楽作としては映画館で観て満足ではある。

前作主人公のマキシマスの子供ルシアスが、皇位継承の
>>続きを読む

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

『SAWファイナル』までの壮大なジョンのジグソウ活動と伏線回収が見事だったので、それと比較してしまうと蛇足感はある。

とはいえ、『SAW』シリーズのゲームのルールを踏襲し、ジョンも絡んでおり、ジョン
>>続きを読む

ソウ ザ・ファイナル 3D(2010年製作の映画)

4.0

1作目だけ見てやめるか、2作目まで見てやめるか、はどちらも鑑賞者の想像に委ねる部分はあるものの、きりが良くやめることができる。ただ3作目を見てしまうと、この『ファイナル』まで見ないと気になる謎が解決し>>続きを読む

ソウ6(2009年製作の映画)

3.6

ジョンの後継者であるホフマンと、ジョンの元妻ジルが、ジョンが残したゲーム参加者リストを元にジョンの死後もゲームは続く。。。

いつもの通り個人レベルで準備できる規模を遥かに超えたギミックのゲーム盛り沢
>>続きを読む

ソウ5(2008年製作の映画)

3.4

FBIのストラムと刑事ホフマンの駆け引きがメイン。前作でジグソウのゲームで死ぬはずだったストラムが咄嗟の対応で生き延びたことで、ホフマンの予定がくるったように思えるがさてどうなることやら。

相変わら
>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.1

ウ~ン、アニメーションだから違和感少なく表現できる非現実的な設定、比較的シンプルな絵柄とセリフを使わない制約の中で見せるドッグやロボットの感情の豊かさ、など世間にウケるのも分かるのだが自分には合わなか>>続きを読む

十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.9

戊辰戦争という当時の日本で価値観がひっくり返った状況での、藩の為政者の悩みと駆け引き、武士一人一人の義と個の間での価値観の揺らぎ、階級社会の残酷さ、純粋な砦の攻防戦、など見どころ多く飽きずに楽しめた。>>続きを読む

ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

3.5

エディとヴェノムのバディものとしてはこなれてきて安定感はあるが、一方でヴェノムの危うさが減って1作目や2作目にあったような御しきれないヴェノムとエディが共闘せざるを得ないことで醸し出された前作までのお>>続きを読む