トエダさんの映画レビュー・感想・評価

トエダ

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

平山という人間がどんな人物かをずっと考えていたら120分が過ぎていた。
最初は、ひたすら真面目で、地位やお金などに全く無頓着の貴賤に囚われない”ピュア”な人間にだけに見えて、最近流行りの「ミニマル」「
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

元カレがお洒落レストランの水槽の生きた海老をいきなり食べ出しても面倒をみる女の子めっちゃいいやつだな

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

悠久の時を生きる守護者の神話的な物語が雄大な大地の映像とマッチして横にも縦にも広い壮大な世界が広がっていてよかった。映画化にあたってクロエ・ジャオをキャスティングしたマーベルは先見の明がありすぎてる。>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.0

アパルトヘイトを下地にしたSF映画。ドキュメンタリー形式で映画は始まるが、中盤あたりから劇映画にシフトチェンジしていくそのグラデーション具合がうまい。
主人公は本当に普通の人で特に悪者でもない(むしろ
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CUBE(1997年製作の映画)

3.0

思ったよりスラッシャー系ではなかった。

こういうデスゲームものってそのシステムを作り出した存在の正体が詳らかになるにつれ面白くなくなっていくけど、人間の意思を離れて機械仕掛けのように作られたシチュエ
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0


音声による犯人探しという側面よりもむしろ、限られた空間内での映像演出の側面の方が頑張っていて良かった。
犯人逮捕に躍起になった主人公は狭い空間に閉じこもるが、なかなかうまくいかず画面の奥で赤いランプ
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E.T.(1982年製作の映画)

4.5

懐かし過ぎて泣いた。
エリオットくんの兄ちゃんが洋画のアメフト部員史上トップレベルに良いやつで泣いた。

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.5

自分の現在地へのマイナス感情からアイドル時代の過去への妄執に取り憑かれ虚構の未麻が生まれ、それとリンクした形で殺人事件が起き、それと呼応するかのように劇中劇というもう一つの虚構が挟み込まれる。
そのテ
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.5

なんて愛おしいイマジネーション讃歌なんだ。青年が語る創作叙事詩は少女のイマジネーションによって世界が構築され、その叙事詩と病院での出来事が重層的に連関しあいながら物語は進んでいく。
この叙事詩と病院で
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.0

ジュラシックパークは確かに存在した恐竜を目の前に立ち現させた実在感によるワクワク感と、ちっぽけな人間という生物種との対峙によるサスペンスの両輪が最高に噛み合った名作であるけど、本作では「恐竜」ではなく>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.0

引き算でできた未来観とパステルカラーの統一感が良い。帽子、襟付きシャツ、ネクタイ、街頭看板やロゴなどを出さないなどの引き算式の映像のルックは、現代の光景と同じようだけどどこかに違和感があるという理想的>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

シックでマットな巨大砂世界に終始心躍らせて見ていました。
ドゥニ・ヴィルヌーヴは『砂の惑星』の世界をしっかりと創造した。それだけで僕は満足です。荒涼としていながらも優雅さすら纏った滑らかな砂漠、砂漠、
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.5

「どうしてこうなった」映画。物語の終着地点をあらかじめ見せておき、その地点への道程をそれぞれの視点から語り直していく。
あちこちに穴が空いた桶のように一つの穴を抑えれば別の穴から水漏れが発生する。運命
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.5

序盤は「007だ〜」とワクワクして観ていたのに中盤ランボーになって最終的にはザ・ロックになってしまった。2作とも好きだけどボンドシリーズでパワー系の展開はしてほしくなかったなあ。
物語が進むにつれいた
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