荒川と城定の夜の長い会話。今泉作品には役者が「リアルさ」を飛び越えてしまう瞬間があるが、きまってマグカップが置かれているような気がする。
映画を撮りたくなる場所で映画を撮っていることが素晴らしい。
日本橋の喫茶店など、緩やかで張りのない会話は、「女性」だからこそシーンとして成り立つのではないかとふと思う。「女」の言葉、「女」の対話を映画>>続きを読む
コテコテしたユーモアが自分には合わなかった。
とはいえライフルのくだりはずるいし、向かいのブティックの清掃→自室に鳥が侵入するシークエンスは圧倒する。
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暗室で映画を観るという背徳的な行為
『七人のサムライミ』と『気狂いピエロ』の引用
緊張感を引っ張っておいて「嬉しい!」で終わる質屋のシークエンスにちびる
一人でいるときに唐突に感情が揺らぎがち。映画らしい語り方ではないけど、独白する主人公に置いていかれるのも悪くないと思った。
前作の岡野陽一に続いて鈴木もぐらが出てきたのは、どこへの目配せなんだろう笑
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侵入者が二人、時間差で現れるのが『ロブスター』との違いか。
共同体への順応、脱出、逃避行というベタな展開を推し進める必要に応じて、規則を受け入れては破り、ヒロインに愛してると言い、チューターを殴る青山>>続きを読む
頻繁する真上ショット(PC画面がダーッと流れる)は、新聞が刷られていくイメージに重なるのか!
悪玉/善玉に徹する内調の上司/東京新聞の上司も潔い。映画の人物造形はこんなもので十分。
美容室に殴り込みに行く道中で仲間に出くわして飲みに行くシークエンスと、「舞台」の照明で松岡真由の顔が別人に映る瞬間はほんとうによかった。あと、原作に忠実に、渋谷と下北沢、下北沢と羽根木公園を結ぶ線上で>>続きを読む
キスが感染のメタファーとして機能していないように見えるのは、意図してのことなのか。