たかさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。仏教を信仰する私にとってはまるでノンフィクションです。輪廻転生は自然の摂理ですが、熱愛と執念は表裏一体、それが前世の記憶が残っている理由だとすれば、悲しくも壮大です。愛は仏教に反するものの>>続きを読む

母性(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。母性に留まらず人間の煩悩の話です。煩悩が強く働いた時、人は知らずに幸せを犠牲にしています。作中に幸せな人は登場せず、娑婆の四苦八苦を見事に描いています。それでも人は子を産み、そして死んで行>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。前作と続けざまに観るとさすがに長いですが、それでも釘付けです。「徳のある統治」という言葉が頭から離れません。インド映画の演出に免疫がない精かそれとも好みなのか、感情が高ぶり続ける傑作です。>>続きを読む

バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。滝の上を知らない滝の下の民、それだけでそそられます。そしてそこから広がる王家のストーリー、スケールが大きく色々な要素も入り混じりメリハリもあって飽きません。インドのポテンシャルを感じました>>続きを読む

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

5.0

日本が誇るクライマーの半生。8割は共感、2割は私の思考が及ばない領域、「生還できるという完璧な確信があったら、最初から登らない」ここがクライミング全般の醍醐味ですね。人生もそうかも?

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。地球人の愚かな歴史を焼き写していて心が痛む反面、絆の描写と映像美が圧巻でした。前作ほどの衝撃はないものの、失敗の多い大作の続編を見事に描き切ったJキャメロン監督は流石です

パターソン(2016年製作の映画)

5.0

同じような毎日の繰り返しをどう感じるかは人それぞれ、変化を望まない者と好む者が混在している社会が、歴史を作って来たとも言えます。ただ今持っているものに満足する姿勢は、穏やかな心の根源です。詩人パターソ>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。謎解きは一つの要素に過ぎず、核心はもっと深い所にあります。誰もが少なからず持っている覆す事のできない負い目、それがピークに達すると人は何かをします。他人がどう思おうと、自分がそう思ったらそ>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

4.0

かなりバイオレンス、見所はマ・ドンソクのキャラとアクションに尽きます。ストーリーはシンプルで、悪と悪の戦いにメッチャ強い刑事が立ち向かいます。上映中だけ道徳心を忘れ、すべこべ言わず楽しんだ者勝ち!

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

5.0

美化されているのを差し引いても現代人に対するメッセージとしては十分です。権力は理不尽に走らない人が握らない限り、これからも歴史は繰り返しますね。そして生きるには食料と希望と使命が必要だと実感する作品で>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

5.0

やっと観れた!スタートからTDRのアトラクションに入っていく感じ、想定外だらけでアッと言う間の3時間、映画のあるべき姿です。どの国にも悲しい歴史はあるものの、不謹慎で縛らない、いや、全くふざけていない>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。スケールの大きさと鈴芽の一生懸命さに飲み込まれ、細かいことを気にせず楽しめました。旅先で良い人に恵まれたのも、要石たる神の力かな?神は気まぐれながらも、人間の情に影響されやすいのかも?かし>>続きを読む

天間荘の三姉妹(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。うみの杜水族館や仙台東照宮がロケ地、キャストや予告編にも惹かれ、仙台人としては観たい作品です。蓋を開けてみると、ややいずさがあるのは否めませんが、のんのキャラや舞台設定が良く、泣けるシーン>>続きを読む

耳をすませば(2020年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。ジブリ世代としては観たい作品!開けてみればストレートで捻りがなく、まるで初々しい駆け出し作家のような作品でした。現代をベースに中学時代も振り返るので早足でもありましたが、ラストに救われまし>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

人型ロボットが家族として暮らしている未来、彼(ヤン)が突然停止(=死)します。そしてヤンのメモリに残っていた映像がドラマを生みます。全理解はできてませんが、ハッと思わせる哲学的なやり取り、奥深さや雰囲>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.0

夫婦で鑑賞。かもめ食堂のような爽やかな雰囲気を期待したのですが、前科や貧困、死生観が入り込んでおり、また違った趣がありました。私は監督と生年月が一緒、年齢を重ねるに連れて扱いたいテーマが変化するのは当>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。始めはありきたりな認知症ものと思っていたのですが、途中からお互い何を強く記憶に残しているか?そんな心の在り方が焦点となります。酷い事をされた記憶や罪悪感は引きずるもの、だったらそんな事はや>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。愛すべきさかなクンの自叙伝、肝だったキャストはのんで大成功、どうでも良いくだらなさの中に温かさがあり、懐かしさがこみ上げて来ます。そして大人が普通を無理強いしていたら、さかなクンは存在しま>>続きを読む

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。阿部寛ありきですが、安心して観られるエンターテイメントです。昔ながらの刑事が時代錯誤のため現代で浮いている、それでも人情なのか応援してしまう不思議さ、こんな人材も一定数いないとダメなのかも>>続きを読む

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

初ジュラシックの妻は大絶賛、完結編として観た私はそこそこかな?結局、騒動ありきで世の中〝共生〟は何も変わらないです。ストーリーに奥深さはないものの、懐かしさや迫力ある映像は十分に楽しめました

アルピニスト(2021年製作の映画)

5.0

ADHDは障害ではなく類まれな能力を活かすための現象と思いました。マークの登りに無駄はなく、観ている側がフリーソロにハラハラするだけで全く危なげないです。ただ天性のソロは誰かとロープを繋いだ時こそ不安>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

山に登る理由なんて人類の言語レベルでは表現できませんね。そう感じました。6年前に岡田准一と阿部寛で実写化されましたが、今回はフランスアニメです。エベレストの険しさや高さが見事に表現され、凛とした雰囲気>>続きを読む

バクテン!!(2022年製作の映画)

5.0

メチャクチャ凄い!!何度も泣かされるし完成度が高いです。テレビ版ラストでインターハイ出場を決めてから卒業までを見事に描いています。これは歴史に名を残す作品かも?みんな素敵な男子高校生で、これぞ部活の意>>続きを読む

ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

4.0

評判が良いので鑑賞。悟空とベジータではなく、悟飯とピッコロが主役なのも良いです。鳥山明さん脚本のためか、新鮮な中にもDB初期のノリと懐かしさも感じます。ガンマ1号2号は一気に愛されキャラですね。

峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.0

度重なる延期の末、夫婦でやっと鑑賞。この時代の人間模様はどこをとってもドラマチック、特に同じ佐幕派の私にとっては他人事ではないです。作品としてはどこか片手落ちですが、河井継之介と言う人物をよく知る事が>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

5.0

皆に観て欲しいです。75歳以上に死を選ぶ権利を保障し⽀援する制度です。自由選択とは言え、選択肢の少なさと違和感、やるせなさを感じます。でも希望も垣間見られ、我々が老後のビジョンを描く上で、衝撃的且つ有>>続きを読む

山歌(2022年製作の映画)

3.0

監督挨拶付き上映。財産や戸籍を持たず、山から山へ漂泊の旅を続ける人達がいました。高度成長で生活水準が上がるに連れて、どんどん多様性が認められなくなっている気がします。都会の中学生がサンカ一家と出会い心>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

夫婦で鑑賞。初っ端から期待を裏切らないド迫力、安定のストーリー、最高のエンターテイメントです。前作を観たのは学生時代でしっかりサントラも残ってます。マッハ10って家から仙台駅まで1秒かからない事にも驚>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

5.0

まだまだ世の中はステレオタイプで多様性に理解がなく息苦しい、お互いにお互いを縛っている感じですね。ただそんな中で生まれるドラマに一筋の美しさを感じるのも、また不思議なものです。映画単体でも見応え充分、>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。懐かしさと斬新さの両方を楽しめました。ラストの人類補完計画が発動されたような雰囲気、外星人のナンバリング等々、らしさが出ていました。光の国も我々の味方ではなく、宇宙も地球と変わらぬ駆け引き>>続きを読む

ツユクサ(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。ありきたりで唯一無二な人生を描いています。拘りは人それぞれ、だから他人の人生は他愛もないものに拘っているように見えます。でもそれは客観的に見た自分にも言えることですね。そんなスローライフム>>続きを読む

とんび(2022年製作の映画)

4.0

夫婦で鑑賞。人情溢れ心を揺さぶられる反面、家族に執着し過ぎる窮屈さも感じました。不器用者は愛されますが、もっと穏やかに生きられたら、人生豊かかも?でも劇中の「山あり谷ありの方が、人生の景色がきれいなん>>続きを読む

夢みる小学校(2021年製作の映画)

4.0

穏やかな観客層で、劇場の雰囲気がとても心地良く、現状の矛盾に葛藤する意識の高い先生も多そうです。楽しい事を追求すると学力が上がる、将来のためにいま我慢をすると一生我慢し続ける人生になる、腑に落ちる言葉>>続きを読む

THE RESCUE 奇跡を起こした者たち/ザ・レスキュー タイ洞窟救出の奇跡(2021年製作の映画)

4.0

2018年に起きたタイの少年サッカーチーム洞窟遭難の救助ドキュメンタリーで、フリーソロの監督作品です。想像以上に大規模で、多くの大人がぶつかり力を合わせ心を震わせた17日間の救助劇です。

余命10年(2022年製作の映画)

5.0

小松菜奈/坂口健太郎共演の儚くもどかしく優しい物語です。先はどうであれ今は花束みたいな恋をして欲しいのですが、そんな単純なものではなく、時折涙腺が緩んでしまいます。我々はいかに小さな事で悩んでいるかを>>続きを読む

食の安全を守る人々(2021年製作の映画)

4.0

山田正彦さん舞台挨拶上映、これも常識の危うさを指摘、それに立ち向かう作品です。全ての根源は無知と無関心、そして既得権益への執着、人間である限り避けられません。子供達の未来のために!きれい事ではなく最優>>続きを読む