脚本の弱さが否めないが、大好きなジュディ・ガーランドがやっぱり素敵。彼女がハツラツと歌って笑ってるのを見るだけで泣ける。フレッド・アステアもかなり歳をとっているように見えるが、その見た目以上に機敏でち>>続きを読む
アントルシャやピルエットの優美さに加えて、トウシューズを身に着けた足を木の板にこすりつけるときの音とその質感が美しいと思った。何より主演のイヴェンコ自身がロシアのバレエ団のプリンシパルとのことだが、彼>>続きを読む
I got rhythmの掛け合い、セーヌ河畔でのやりとりなんかが小気味よくて好き。それにしても『ラ・ラ・ランド』はこの映画のパクリみたいだなぁ、よく言えばオマージュって言うわけだけども。
女優以上>>続きを読む
子どもの頃に観たきりの名作だったのを改めて見直した。ジュディ・オングみたいなレースのドレスにジーン・ケリーが巻き込まれていくところがかなり好き。
上体のブレなさと目の回るような足さばきがコメディの土台>>続きを読む
画面の切り替わりによって衣装がどんどん変わってゆく、その速度と色彩の豊かさに心地よさを感じるし、一方で森の中の散策と抱擁、突然の涙がやや長めに演出されるのも良い。水と光と植物と。
最後の緑と青の衣装の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
冒頭の顔のアップが後半死に顔として再び現れる。
同じく冒頭、船着き場で子供たちが荷物をさらっていき、羊の群れとすれ違うところからしてほれぼれするのだが、カフェの場面ではカメラが戸棚についている鏡を撮>>続きを読む
エーリヒ・シュトロハイムがかつての有望な若手監督として「グリフィス、デミル、そして私」って言うところでゾクゾクする。
あとウィリアム・ホールデンがアーミー・ハマーに見えて仕方ない。
グロリア・スワン>>続きを読む
トリュフォーの『大人は判ってくれない』のジャン・ピエール・レオを思い出す。ジグザグ道の丘とラストシーンの洗濯物が印象的だ。大人は判ってくれない一方で、歩けないおばあちゃんを連れ出したり、歩くのが遅いお>>続きを読む
石川啄木の「砂山の砂に腹這ひ初恋のいたみを遠くおもひ出づる日」を思い出すなど。
ホン・サンスの映画初めて観たけど、濱口竜介みたい。
映画としてはビミョー、ただ藤原季節の魅力が抜きん出ている。
「シュン、長生きせぇよ」っておばちゃん、カッコよすぎ。
ヴィスコンティの作品では一番好きだな。カーテンやドレス、シーツの布の厚みに加えて毛皮までてんこ盛りなので若干うっとうしいくらいに感じる画面のためか、ジャンニーニもラウラ・アントネッリも汗まみれだ。ジャ>>続きを読む
小津の『浮草』でも一緒だった川口浩と若尾文子のラブコメ、L字のカウンターに向かい合わせになって発する互いの愛の告白に「聞こえないよ/わ」とやり合う二人の名シーンをようやく観られた!
この映画を観て「反日」などという醜悪な言葉を並べてしまう人々がまだ日本にはいるのだ、ということをレビューから思い知らされる。日本の植民地支配、強奪に対する金子文子の強烈な批判と朝鮮へのエンパシーを抱き>>続きを読む
ワイズマン中毒なのでやることがたくさんあるのについつい観てしまう。パティ・スミスがジュネの『泥棒日記』について話しているところとか、エルヴィス・コステロがアンチ=サッチャーの曲を書いた当時のことを話し>>続きを読む
やはり女性のドレス、シュミーズ、男性のヴェストやシャツにはじまり、シーツ、ピクニックのレジャーシートに至るまで、あらゆる布は映画的だし、その映画的な布の肌触りというのが絵画のキャンバスとも関係して、絵>>続きを読む
『スージーの真心』というより「とんまのウィリアム」と言いたい。売られてゆく牛に顔をすり寄せるスージーの目に角があたりそうでヒヤヒヤする。スージーのつくるごちそう、スージーの家の庭の花々、洋服、後れ毛、>>続きを読む
空の高さと海の心地よさがとても丁寧に画面に切り取られていて、この素晴らしいボーイミーツガールの下地を作っている。
末っ子だからみんなに死に遅れて独りになってしまうことを心配して「ひとりになる訓練」を>>続きを読む
原題On the Basis of Sexの明確な性差別主義批判をガン無視して、「ビリーブ」などという脱性化されたくだらない邦題をつけてしまうあたり、「フェミニズム本が売れる」時代になんとも情けないじ>>続きを読む
様々な問題のある賞だとはいえ、この作品が日本アカデミー賞を獲ったことがわたしたちの民主主義の希望だと思う。
伊藤詩織さんのこと、赤木さんのことが露骨に劇化されていたが、たとえばアベノマスクのことや、>>続きを読む
鈴木福くんに激似のアジア系がスケボーに乗りながら消火器ぶっ放すところと校長の車のブルートゥースでポルノ流すところ、おもしろすぎて笑い死ぬかと思った。
この人の映画を観るとあらためて視覚メディアとしての映画にぶちあたる。ただ、期待しすぎた感じも。
醤油の皿に映った札を盗み見するて、すごいイカサマ技術だな。賭場の殺陣のシーンでふすまが倒れて赤い背景が現れるところ、笑ってしまう。
小林旭ってこんなにかっこいい俳優だったのか、、、
オーバーサイズのしどけないシャツに少し波打った髪が最高にかっこいいヒュー・グラントが経営する旅行本専門店がかなり良い。度の入った水中メガネで映画を観るヒュー・グラントとそれを幸せそうに眺めるジュリア・>>続きを読む
本当に欲しいものは全部はじめから持っていた!これはきっと夢見る労働者階級に祖国への愛と身分相応の幸せを言い含めるための資本主義プロパガンダ映画なのだが、今となってはそのような相応の幸せも魔法の国でしか>>続きを読む
植物が画面に出てくることが多くて、ブラウスやジャケット、スカートの布の質感とうまく溶け合って本当に心地よい。イギリスの海辺の家のシーンはすべてが好き。
下層階級の娘の発音を矯正しつつ、実はヒギンズ教授のほうが自身の女性嫌悪、ミソジニーを矯正させられていたのだ、というふうに言えるか、まあ怪しいながら、やはりいたるところキューカーの映画のおもしろさがある>>続きを読む
冒頭の『ハルサイ』(sacre du printemps)、『カフェ・ミュラー』の抱擁シーンが圧巻
スコットランド独立の英雄ウィリアム・ウォレス(モリスではない)の逸話から編まれた物語だが、さすがにエドワード二世の男の愛人の殺され方とかツッコミどころも多い。
ウォレスの恋人ミューロンが殺され、ウォレ>>続きを読む