見事な生きる現代史であり、ダライ・ラマ14世のヒストリー映画。
丁寧に歴史を紐解き、尚且つ世界を構築する些細なエピソードがあることで本映画の魅力を見事に引き出している。
ただ、上映時間が2時>>続きを読む
広瀬すずが闊歩する東京を描いた映画。
とどのつまりは、アイナ・ジ・エンドを撮ろうとしたものの、広瀬すずの空虚な演技の魅力の方に軍配があがってしまった映画と言えるだろう。
岩井俊二がアイナ・ジ>>続きを読む
富は海の水に似ている。 それを飲めば飲むほど、のどが乾いてくる。当に、この映画が体現しているものだろう。
もっと、極端な言い方をすれば、スコセッシ版のマイケル・ベイ監督のペイン&ゲインと言う事>>続きを読む
スコセッシ監督の映画への感謝を込めた一作。
本好きのための本。アニメ好きのためのアニメ。漫画好きのための漫画。など、通好みの作品は、どのような媒体にもある。
本映画は当に映画好きのための映画>>続きを読む
人間たちが住む、どうぶつの森。
小さな島で住民たちとコミュニケーションを通してほのぼのと生活するゲーム、あつまれどうぶつの森。けれど、プレイした人間ならわかると思うが、好きな住人と嫌いな住人が出>>続きを読む
宮藤官九郎が描いたコロナ禍後の令和日本の地獄巡り。
ゆとりですが何か。ドラマとスペシャルドラマ鑑賞済み。テレビドラマの続編ということだが、まったくの別物としての映画版だと勝手に思った。
確か>>続きを読む
豪華で間口が広くみせながらも、窮屈な狂気を描いた小品。
一見すると、大きな世界で大暴れしていくような話に見える。だが、後半になればなるほどに狭く、そして暗いものになっていく。スコセッシ監督が描く>>続きを読む
映画製作者による日本の映画業界の現状報告。
話せばわかる。
結局はみんないい人。
田舎は大変だ。
病魔が降りてくる。
回想の連発。
日本人が外国人。
汚いものに蓋。
田舎の人が優し>>続きを読む
アメリカ貴族の燃えきれない大恋愛。
マーティン・スコセッシ監督は悩む人間を描くのが上手い。本作も多分に漏れず、見事に一人の人間の苦悩を体現化している。
悩む男の表情。悩む男を取り囲む世界。悩>>続きを読む
物凄く低俗で、寒いギャグも多くあり、内容も支離滅裂ながら、なぜか嫌いになれない本作。
見終えたあとのなんとも言えぬ、虚脱感がいいのかもしれない。楽しもうとするのではなく、自分の垢を流していく感覚>>続きを読む
火災シーンは見事だが、それ以外が大味。
出てくる出てくる炎のシーンは観ているこちら側までもヒヤヒヤさせる。あの色と動きは、恐ろしい。
しかし、それ以外のドラマパートはどれも散らかっており、肝>>続きを読む
NHKの番組にて、80年代同年代製作として、家族ゲームと並び本作を紹介していたので鑑賞。
家族の崩壊の狂宴。これを見事に描ききっている。家族ゲームが外部からの崩壊としたら、本作は内部から家族の崩>>続きを読む
赤い糸がこんがらがって、縦の糸も横の糸もわからない状態のままに繰り広げられるラブコメディ。
まったくこの二人が最初から最後までみていて、惹かれ合う理由も愛しあう理由も共感しにくく、最後にいたって>>続きを読む
面白おかしい大冒険ではなく、内面世界を彷徨う映画になっている。
生きること、アイデンティティが大きなテーマとなる本作。内容の深みを増すことに成功はした。しっかりと時間を割いて、話を描いているので>>続きを読む
相変わらずの音楽に、相変わらずの殺人鬼。そして、相変わらずの展開。相変わらずの鮮血。
伝統芸能の型のようだ。
だこらこそ、もちろんいい意味で裏切らない。そして、こんなオドロオドロシイ内容なの>>続きを読む
復讐の連鎖。
これでもかと復讐の型が披露される本作。観ていて、ただ、ただ辛い。
だが、不思議なのはそんな本作にも関わらず、ポロッと笑ってしまうシーンが最後まであることだ。
残酷さと滑稽さ>>続きを読む
美しいアイドル映画。
内容や音楽、カメラアングルなど映画を構成する要素一つ一つが微に入り細に入っている。
とはいえ、本映画は主演のイ・ヨンエを愛でることに重点が置かれているといっても過言では>>続きを読む
どちらの話も教訓もなければ、救いもない。だから、観ていて楽しい。へんてこ最高。
そんな斜に構えて生きている人向けのディズニー作品。
素晴らしいに尽きる。
こんなにも面白くて、切ない映画はない。人の素晴らしいところ、醜いところが余す所なく描かれている。
この映画を見ることができる環境がある限り、人間は生きていけると勝手なが>>続きを読む
コンパクトにまとまったコメディの短編映画。
一つ一つの動作、表情はさることながら、街の雰囲気もとてもよろしい。
細かいことや大きなことを気にせずに笑うことができる。やっぱり、チャップリンは素>>続きを読む
人生は願望だ。意味じゃない。人生はすべて願望だ。バラはバラになろうと望んでいる。岩は岩になろうとしている。何を笑う?
この映画はこのセリフに尽きるような気がする。
書店に並ぶ本やトップにあが>>続きを読む
文句なしに素晴らしいコメディ映画。
一つ一つの笑いの要素だけでなく、セットや出演する動物たちが見事で1928年の映画とは思えない。
馬、猿、ライオン。とても微笑ましかった。
シビアな男女の関係を描いたチャップリン監督作品。
そして、この作品にはチャップリンが主でだって出演していない。ウディ・アレンが喜劇と悲劇の両方を撮るように、チャップリンもこのような悲劇を初期に撮>>続きを読む
静かな静かな個人的な映画。怖いくらいに、香川照之、新井浩文、ピエール瀧も静か。
一つの事件を中心して人と人との関係性や思いをたっぷりのメタファーを用いながら描く本作。
タイトルの通り、ゆれる>>続きを読む
混じり気のない綺麗な不倫映画。そんな映画もあっていい。
現実を忘れさせてくれるのも映画の1つの役割と考えるなら不倫映画もあっていい。
ただ、あまりにもシンプル過ぎてしまって余韻が薄い。その要>>続きを読む
日本という社会をしっかりと描ききったエンタメ作品。
パンフレットの中に、最近の若い監督は個人描くことは長けているが、社会を描くことを避ける傾向にある。といった旨の言葉があった。この映画にはまさに>>続きを読む
夢を叶えるのも大変だが。夢を諦めることも大変。
この映画の眼差しはとっても厳しい。映画に出てくるような優しさは一切排除されているといってもいいかもしれない。
でも、その根底には何故か優しさを>>続きを読む
堀北真希の素朴な美しさがただ、ただ炸裂しているだけの映画。
内容はない。先述したように、堀北真希の様々な美しがみることができるだけだ。でも、それだけでも大きな価値がある。
演技は大したことは>>続きを読む
強いけど体が丈夫ではない男。
ボクシング強いけどボクシングの神様には見放された男。
女にもてたくてボクシングを始めた男。
弱い男たちの惨めは青春群像劇。
味わい深く最後まで鑑賞できた。>>続きを読む
治安の悪い深夜のドンキ・ホーテをずっと観ているような映画。
確かにモキュメンタリーをノーカットで撮っているので面白いんですが。
どうも内容や演出が好みではない。それに尽きます。
単調なホームドラマ。
確かに一見すると設定は特殊かもしれない。けれど、娘夫婦と娘の父との交流が、これまでのドラマのように描かれるだけだ。
ぶつかりながらもお互い仲を確かめ合う。それを基に、あ>>続きを読む
何かものたりない。
家族の違和感。男のエゴ。ポンコツ人間の女。変な喫茶店。母性の足りない母親。喫茶店に集うおかしな客。などなど。へんてこがあるのだが。へんてこが足りない。中途半端なへんてこなので>>続きを読む
すべてが不細工なおじさんと女子高生のお話。
吉田恵輔監督の初期作ということで鑑賞。
その後に現れる、不均衡な関係性や歪な家族、ディスコミュニケーション、情けない暴力、拒絶感など作家性が現れて>>続きを読む
喧嘩するほど仲が言い訳ではない映画。
どうして、この監督は観るものをいい意味で不快にさせるのだろうか。どの人物の言動も分かる部分はあるにはあるが、感情移入したくない人物ばかり。人って自分勝手で愚>>続きを読む
己のエゴを吐き出し合う人たちの映画は最高だ。
片一方の人間が我慢する映画。変な人を私は好きだからいいのとか独白する映画。エモいことを重ねて私達は若いからいいのと叫ぶ映画。3大欲求は抑えられない映>>続きを読む
終わらない競争の悲劇と狂気。
競争をひていするということは決してない。けれども、血を吐くような競争が永遠に続くことは誰も望んでいないのではないか。
この映画には競争を続ける者たちが6人出てく>>続きを読む