mさんの映画レビュー・感想・評価

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猿楽町で会いましょう(2019年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

綺麗じゃないけど現実にありそうなこういう話をちゃんと形にするの偉いなって思ってしまった。そのへんの恋愛映画より全然面白い。
ユカちゃんはどういう小学生、中学生、高校生だったのか知りたいなと思っていたら
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BROTHER(2000年製作の映画)

4.2

「兄貴」概念って海外にも伝わるのだろうか……
可愛げのある忠実な小動物系弟分の寺島進と日本人への侮辱を決して許さないたけし
バスケの球を回してもらえないところ可哀想可愛かった

NANA(2005年製作の映画)

3.5

原作未読、予想外にハチとナナの百合だった。
似た雰囲気の下妻物語とは1年違い。
レンと対等かそれ以上でいたいと思ってるナナのプライドがいい。
中島美嘉は歌がすごく綺麗だけどセリフが聞こえづらくて、声を
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内なる傷痕(1970年製作の映画)

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モザイク入るたびに画面の色味が変わるのなんとかしてほしいけどそのおかげで寝ずに最後まで見られたかもしれない……。
ニコの歌の心象風景が少しだけわかったような。冒頭、傷口が叫ぶような痛々しさ。
沈鬱で終
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街の上で(2019年製作の映画)

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懇切丁寧につくられた反吐って感じ
全員勢揃いシーンだけちょっと面白かったけど

undo(1994年製作の映画)

4.0

メルヘン・病み・亀虐待
美意識が完成されすぎてる寓話
塩田千春を思い起こさずにはいられなかった
キーボードに貼られた一太郎のシールに時代を感じる

子猫をお願い(2001年製作の映画)

4.2

シビアで透明でどこにも嘘がない。
ジヨンに共感するけど私はこんなに自分を貫けない。
しばらく会ってない友達に連絡したくなる。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

学生の話かと思ってたけど社会人の話なのかよ〜。
終始2人が見ているものが別のものでちゃんと現実って感じで良いですね。トムのしょうもない蘊蓄をちゃんと聞いてあげてたサマー偉すぎ。
「私たちは運命じゃなか
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

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怖いもの見たさで観てしまった……。鈴木亮平がすごいに尽きる。真面目な変態度でいえば愛のむきだしの方が上だと思う。

お嬢さん(2016年製作の映画)

3.5

鈴木清順かよと突っ込んでしまった退廃ディレッタント 韓国映画は人間が強かですね…

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

拍子抜けするほど人間の善性に閉じた作品で、いつ醜さが露呈するかと待ち受けていた自分が情けない。。と思っていたけどだんだん解釈が変わってきた。これは人間の無自覚な愚かさの話なのかもしれない。

手持ちカ
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

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思った以上にツッコミどころが多すぎて逆に楽しかった。こういうの作ってる側も虚しくならないのかな。

・挿入歌の使い方が不自然すぎる、キリンジときのこ帝国には謝ってほしい
・AVみたいなベッドシーンやめ
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ターミネーター(1984年製作の映画)

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シュワちゃんの超人的な肉体とはこれのことか。
シンプルな設定にカーチェイスにアクション、楽しかった!
爆破されても半身なくなっても蘇るターミネーターこわすぎ。

旅芸人の記録(1975年製作の映画)

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占領から内戦へ、銃声を待ち受ける4時間弱。パルチザンにいる弟の存在を心の支えとしながら、起こったことの全てを焼きつけてきた姉の視線。舞台化粧を施した甥の顔つきに亡き弟の面影を見る。そして皆ほんとうによ>>続きを読む

コールド・フィーバー(1995年製作の映画)

3.9

何も期待しないで観たけど意外に面白かった。永瀬正敏が遥々アイスランドまで両親の供養をしに行き、凍てつく大地を車で横断。アイスランドの凍った川で線香をあげる姿はシュール以外の何物でもない。なかなか理不尽>>続きを読む

BeRLiN(1995年製作の映画)

2.5

『クロエ』を観たときも思ったけど、利重剛と私には女の無邪気さについての根本的な趣味の違いがあるな…。時代的なものかもしれないけど。ストーリー的には売春や若い女の失踪(そこに実際の深みがあろうがあるまい>>続きを読む

白夜の時を越えて(1998年製作の映画)

4.5

ずっと観たかった映画。観られて本当によかった。北欧の哀愁といっては雑だろうけど、全体的に暗いのにどの画面を切り取っても愛おしい。世界史に疎すぎてフィンランドとソ連の冬戦争、継続戦争について何も知らなか>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.3

欧米人の抱く幻想としての東洋趣味を感じてしまったので、監督は韓国系アメリカ人だと知って悪い意味で驚いた。作中世界で「テクノ」や「クローン」を巡る設定や生命倫理観があまりにも定まっていなさすぎた点も受け>>続きを読む

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

静かなのに音に満ちていて、音の使い方が巧い。冒頭のひとつずつ音が重なっていくところとかミニマルミュージックのようだとも思った。でも主人公は耳が聴こえなくて、それらを音として認識することはない。
日本語
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.3

原作小説が4度も映画化されているとは知らなかった。ヴィスコンティもこんな素朴な映画を撮っていたんだな。そんなに何度も映画化されるほど面白い話なのか?と疑問に思うけど、ある意味古典的ということなのかもし>>続きを読む

そばかす(2022年製作の映画)

3.0

要素を盛り込みすぎてフワフワしてて、Twitterを見てるみたいだった。
この映画は世間とわかりあえないことに納得して自分の生き方を貫いていく人ではなくて、世間に自分のことをわかってほしい、それから自
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.0

取ってつけたような恋愛要素はなくてもよかったのに!とは思ったけど面白かった、いい映画だった。(結局ガリ勉くんをパシってるやんけとなってしまったのでラストの作文他人任せはよくない。)私も毎日これくらいの>>続きを読む

あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

4.0

たけしは言葉のない人や状態が一番美しいと思っているのだろうなと色々な作品を観ていて思う。
サーフボードを抱えて走る人たちの純粋さ。
何も持たない人でも時間だけは潤沢に持っているという意味での贅沢な、同
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PicNic(1996年製作の映画)

4.5

グロテスクで美しい世紀末の白昼夢。
めちゃくちゃ好きなほうの岩井俊二でした。
こんな映像が存在してくれてありがとう。
カラスの羽根を纏ったCharaが本当に好みのゴスで超可愛い。
ちょっとジュリエッタ
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.5

なにこれ怖、男のサークルクラッシャーの話?
自分を取り合って掴み合いの喧嘩してる友達2人を見て優雅に微笑んでるニコラは人格やばいしそんな相手に本気になる2人もやばいし。
でも親友を失くさないでよかった
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私の少女(2014年製作の映画)

3.7

僻地に赴任してきたアルコール依存気味の女性警官ペ・ドゥナの表情の微妙な陰影。公務と私情のどちらに基づいて行動しているのかわからずハラハラする。
中途半端な情けは事態を一層悪くするし、個人の私情で深入り
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青い車(2004年製作の映画)

3.9

曽我部恵一の音楽がとても良い。
そして青い車で向かう先はやはり海。(スピッツ)
説明されない余白が多いけどキャストが良くてディテールまで面白い。
ARATAはこういう良識なさそうな役のほうが断然映える
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シェイディー・グローヴ(1999年製作の映画)

3.2

ARATAの白々しさと気持ち悪さとあどけなさが「世界から切り離されて宙に浮いている」夢見がちな青年そのもの。
「死んだ双子の妹の生まれ変わりが君なんじゃないかと…」のくだりは取ってつけたような不幸話で
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空中庭園(2005年製作の映画)

3.6

音楽をdipのヤマジカズヒデがやっていたのに一番びっくりした。
見応えはあるけど映像的な演出がかなりどぎつく実験的で、ここまでやる必要あったか?とは正直思う。
ラブホで1人ではしゃぐおばあちゃんかわい
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

2.0

ストーリーなさすぎて観る側の共感に頼りきってておもしろくなかった〜
世間的に「エモい」とされるシーンの切り貼り

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.0

大きな家の閉塞のなかで光と風にさらさら流れつづける白いカーテン

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)

4.7

90年代めちゃ良青春映画だった、、。「好きな人がどんなふうに人を好きになるのか知りたかった」「私が男でも好きになった?私のことが好きなんじゃなくて、私が女だから好きになっただけなんだよ」みたいな、言葉>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.5

このブラックホールの中心は「なぜみんな私から離れていくの」と嘆く母親なのではないかと思わなくもない、ドランの映画だし。死んだ恋人の兄にひどい扱いを受けながらも「恋人と同じ匂い、同じ声」にあらがえず彼を>>続きを読む

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