ホラー的な側面だけでなく、子を想う母親の気持ちにフォーカスした物語が実に味わい深い。
改めて鑑賞すると、思わせぶりな原作短編を上手いこと肉付けしているなと感心させられた。「そうかもしれない」と感じる>>続きを読む
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繋いでいくエピソードの取捨選択の思い切りが良いなと観ていて感じたが、どうやら法的な理由から削除されたシーンも多いと後から知った。とはいえ、これによって映画の脚本として捉えたなら、父親であるジョセフとの>>続きを読む
人工知能を持つ人形ミーガン(M3GAN)の恐怖を描いたホラー映画の正式な続編。国内では劇場公開が見送られたことでも話題になったが、蓋を開けてみれば実に楽しいSFアクションだった。シリーズ作品でジャンル>>続きを読む
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監督はあの『シャークネード』を手掛けたアンソニー・C・フェランテ!……と聞くとトンデモ映画を想像しそうだが、こちらは意外にも奇抜な要素の少ないサメ映画だ。正直、あまりにオーソドックスすぎて特色に欠ける>>続きを読む
監督はサイモン・ウェストだが、製作は中国。活火山の上にテーマパークを建設するという、あまりにも無謀な発想からして潔く、B級パニック映画らしい楽しさに満ちている。もちろん、火山は盛大に噴火する。
物語>>続きを読む
アパートで発見された女性の絞殺事件を軸に展開する謎解きと、加賀恭一郎の母親の過去を巡る物語とが見事に結び付き、複雑に張り巡らされた伏線が真相とともに一つへ収束していく構成が見事。事件の裏に隠された家族>>続きを読む
森に囲まれた全寮制の女子学校という舞台設定や雰囲気は悪くないのだが、物語全体がとっ散らかった印象で、結局何を描きたかったのか最後まで伝わってこない。恐怖の演出も、森そのものによる物理的な脅威を描きたい>>続きを読む
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プサン行きの高速鉄道KTXが発車するまでのわずかな時間で、主要な登場人物たちを手際よく紹介しながら、得体の知れない感染が現在進行形で広がっている不穏な空気を描き切る導入が見事。列車が走り出してからは、>>続きを読む
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紹介されたあらすじがほぼすべてと言っていい題材だけに、最後までこの設定だけで引っ張るにはやや一本調子な印象もあった。それでも、道中で脱落者が出るたびに緊張感を立て直してくる構成は巧みで、最後まで飽きさ>>続きを読む
一つ一つのエピソードは淡々と描かれているが、その積み重ねによって家族と馬との関係性が徐々に変化していく過程が丁寧に描かれている。馬は単なる飼育対象ではなく、家族の営みの中に組み込まれた存在として描かれ>>続きを読む
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作品の冒頭から強く興味を惹きつけられ、最後まで観る者を混乱させることのない明快な筋立てに感心させられる。映画全体を通して強く印象に残った色彩は赤だが、新助が殺人を犯してしまう直接的な描写以上に、私は人>>続きを読む
プロセカのこと1ミリも知らずに視聴したけど、思いのほか引き込まれた。キャラクターの多さにはさすがに面食らったが、ユニット単位で整理すればギリギリ追える設計。想いの数だけ「セカイ」があり、それぞれの世界>>続きを読む
シリーズ第6作は、カール役を前作に続きウルリク・トムセンが続投。一方でアサド役は再び交代し、脚本には原作者のJ・エーズラ・オールスン自身がクレジットされている。
相変わらず引きの強い導入から、徐々に>>続きを読む
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前作との繋がりで観ると、その作風の違いに戸惑う。サイレントヒルに足を踏み入れてからは、良くも悪くも唐突に敵と遭遇するホラー演出が続き、それなりの見応えはあるものの、その場その場のスリルに比べて物語への>>続きを読む
結婚した者なら誰もが一度は経験するだろう夫婦の倦怠期。些細なことで諍いを繰り返し、言葉とは裏腹に主人公たちの溝が徐々に深まっていく様子が実によく伝わってきた。大切なものはどうして失って気付くのだろう。>>続きを読む
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この作品は、原作者である三島由紀夫の自裁を思えば、どうしても物語の内容に対して感慨を禁じ得ない。しかし、生と死という主題をひとまず離れて捉えれば、この作品には青春時代の瑞々しさが画面いっぱいに広がって>>続きを読む
ホームビデオクオリティで収められた女の子たちの水着姿と、思い出したように差し挟まれるホラー描写。真面目に観ても、おそらくストーリーはよく分からない。
「映像作品におけるホラー効果音が視聴体験に与える>>続きを読む
まず心を打たれるのは、当時の“貧しさ”の生々しさだ。日々の生活の中で明日の心配をせずにいられる自分の気楽さを思い知らされ、いかに平和で恵まれた環境に生きているのかを痛感させられる。酒に溺れる父親の姿を>>続きを読む
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寡黙で不器用な殺し屋、芯の強い少女、そして麻薬取締局の捜査官でありながら密売を牛耳り、自らも薬に溺れる男。物語の骨格自体は決して複雑ではない。それでも、これほどまでに魅力的な人物たちをスクリーンに立ち>>続きを読む
書物の街・読長町に住む高校生・御倉深冬は、本にかけられた呪い“ブック・カース”によって、街ごと物語の世界へと巻き込まれてしまう。謎めいた少女・真白とともに呪いを解くため、本を巡る旅に出ることになる――>>続きを読む
タイヤが人を襲うトンデモ殺人鬼シリーズ(※そんなものはない)の一つかと思いきや、フランス映画ならではの捻くれた視点を持った、一筋縄ではいかない作品だった。
冒頭、男がカメラ目線で「No Reason>>続きを読む
邦題はローランド・エメリッヒ監督の『2012』にあやかったものと予想されるが、もちろん内容的な関連は微塵もない。原題は、最終兵器を意味する”Doomsday Device”。物語は、かつて天下統一を目>>続きを読む
ほとんど台詞らしい台詞がないにもかかわらず、主人公である少年の心情は雄弁に伝わってくる。彼の視線や仕草のひとつひとつが感情を語り、観る者は自然と主人公に寄り添うことになる。私自身、共感する場面が多く、>>続きを読む
誰もが一度は考えるであろう、あの日あのときああしていれば――。
本作は、そんな「もしも」の人生を提示することで、自身の在り方を静かに問い返すハートウォーミングなファンタジー映画だ。
不器用ながらも、>>続きを読む
シャルル・ド・ゴール仏大統領暗殺未遂事件に、もしプロフェッショナルな殺し屋「ジャッカル」が関わっていたら――。
本作はそんな仮定をもとに構築された、ドキュメンタリータッチのポリティカル・サスペンスであ>>続きを読む
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大ボラ吹きではあるが、どこか憎めないフォルスタッフ。その過剰な生命力とユーモアは、映画全体に祝祭的な明るさを与えている。だからこそ、物語の終盤、彼が歴史と権力の論理から静かに切り捨てられていく結末は、>>続きを読む
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「どの贋作の中にも本物が隠されている」――
真実はどうあれ、映画の中で育まれたクレアとの交流は、ヴァージルにとって確かに本物だった。そう考えると、あのラストショットはあまりにも切ない。
不法に手を>>続きを読む
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総督に比べ、求婚者のフェリペと闘牛士のラモンの描写がやや薄く感じられる点は否めない。しかし、それを差し引いても本作が観る者に与える感動はあまりに深い。
「舞台でも人生でも懸命に生きてるのに、舞台だと>>続きを読む
フィクションにおいて描かれる殺人や暴力の多くには、怨恨や利害といった動機が伴う。しかし本作で描かれる出来事にあるのは、ただ肌の色の違いだけだ。その事実が、ひたすらに恐ろしい。
ミシシッピ州フィラデル>>続きを読む
様々な過去を持ち、それぞれ異なる職種に就く登場人物たち全てが魅力的に描かれている。西部劇でありアクション映画に違いないが、彼等の人間模様を捉えたヒューマンドラマとして観ても非常に見応えがある。
しかし>>続きを読む
『悪魔のいけにえ』に怪獣を足したら面白くなるのでは──。
本作がそんな発想から生まれたのかは定かでないが、CGに頼らず特撮で表現された怪獣は、「これが撮りたかったんだ!」と言わんばかりの迫力があり、一>>続きを読む
この作品の後味は唯一無二。物語が何も説明しないのではなく、“説明してはいけない領域”に踏み込んでいるかのようだ。論理を超えて漂ってくる感覚。その空白が観る者の想像を強制的に働かせ、映像の美しさと深い不>>続きを読む
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少女と寡黙な殺し屋の逃避行を描くアクション映画。追手から逃れるプロットゆえ、アクションが絶え間なく挟まれ、テンポは小気味よい。一方で、短い時間の中で描かれる二人の交流は、『レオン』ほどの深みには届かな>>続きを読む
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そもそも、たとえ前作の焼き直しのような構成を提示されたとしても、私は概ね満足しただろうし、大いに評価もしていたと思う。それほどまでに、第1章の出来栄えは吃驚仰天するものだった。では蓋を開けてみた第2章>>続きを読む
雪や雨、水の描写にモノクロ映画特有の光の美しさが宿っており、まるで湿った空気までも感じられるようだ。撮影部門でアカデミー賞を受賞したのも頷ける完成度である。この作品は、ジョン・フォードによる人間讃歌で>>続きを読む
感染パニック系ゾンビホラー。血みどろフィーバー全開でグロ度は高めであり、人は選ぶかも。世界観の提示もそこそこに、阿鼻叫喚の地獄絵図へ突入するスピード感が清々しく、勢いと暴力的なパワーに圧倒される。その>>続きを読む