ヤスヤスさんの映画レビュー・感想・評価

ヤスヤス

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大空港2013(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これまで観た三谷作品の中では、「ラヂオの時間」を超えて、一番面白かった。
芸達者を揃えているので、見応えがある。特に綾田俊樹演じるお祖父さんの「人生はビギナーズ」ばりのカミングアウトとその後の変貌ぶり
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.4

ベルイマンの「魔術師」をベースにしたラブコメディのように感じたが、コリン・ファースとエマ・ストーンに年齢差があり過ぎて、作品に入り込みづらかった。
展開に捻りがなく、驚きは少ないが、作品全体の雰囲気と
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君が君で君だ(2018年製作の映画)

3.5

狂った設定だが、面白かった。途中まで、何を見せられているんだと思いながら観ていたが、徐々に馴染んでくる。
恋愛感情を超え、対象と同化しようとし、対象を崇拝してしまった3人。気持ち悪さと笑いのバランスが
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

3.8

キートンの作品をちゃんと観たのは初めて。
無表情がトレードマークということは知っていたが、本当に徹底していて、巻き起こるドタバタとのギャップが面白い。
表情豊かなチャップリンとは対照的で、体を張ったギ
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マダムのおかしな晩餐会(2016年製作の映画)

3.5

セレブの世界を皮肉たっぷりに描き、本当の意味での人の価値とは何かを問いかけてくる。とは言え、深刻にではなく、あくまで軽く、フランス風に…?
ハーヴェイ・カイテルの大金持ち役のミスマッチ具合が絶妙で笑え
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.9

ティモシー・シャラメのどこか退廃的な美しさ(「ベニスに死す」のタージオをに通じる)が、痛々しさを増幅させ、薬物依存の怖さが強調される。
どうしても、父親目線で観てしまうため、救い出せないもどかしさで、
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都会のアリス(1973年製作の映画)

4.1

ヴェンダース監督によるロードムービーの第一作目。
本作の設定を聞いて、擬似親娘が旅の中で心通わせていく展開が「ペーパー・ムーン」と似ていると思ったが、観ると全く違っており、しっかりとヴェンダース作品で
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

原作未読なので、どこまで忠実なのかは分からないが、19世紀の小説が原作とは思えないほど、現代にも通ずるテーマになっており、脚本の力を感じた。
かなり早い段階から何故かしら涙ぐみはじめ、後半は涙腺が完全
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.2

「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒…」を観るために、DCEUの前2作品を観ないまま、本作を鑑賞。作品世界に浸れないのは、そのせいかとも思ったが、前作を観ていたとしても、あまり結果は変わらなかったように思>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.5

ウディ・アレン作品は、これで8本目の鑑賞になるが、今まで観てきた中で一番ピンとこなかった。
コメディなのだろうが、それほど笑えず、かと言って、ハラハラするわけでもない。最後まで、感情が動かなかった。
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

4.2

戯曲の映画化ということで、演出も舞台を感じさせる。
ヴィヴィアン・リーの凄まじい演技が圧巻。この頃、実際に精神のバランスを崩していたらしく、まさに心身を削りながらの熱演。アカデミー主演女優賞にふさわし
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

3話のオムニバス作品。3話それぞれに良いが、3話の繋がり具合が絶妙で、その相乗効果により、全体としての作品の魅力が増している。
3組が同じ場所で同じ時間帯を過ごしていることを示す、シーンやエピソードの
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いのちの食べかた(2005年製作の映画)

3.5

食品の大量生産の現場をナレーションもBGMも無く、淡々と映し出すドキュメンタリー作品。
野菜も魚も牛も豚も、その生産現場は恐ろしく効率的で、観ていると怖くなる。増え過ぎた人類の胃袋を満たすためには、仕
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マンディンゴ(1975年製作の映画)

4.5

最低で最悪な傑作。'75年によくこんな作品が撮れたものだ。もっと早く観るべきだったと反省。これを観た上で、「風と共に去りぬ」を観たら、かなり感じ方が変わるだろうし、「ジャンゴ」もさらに興味深く観ること>>続きを読む

SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.9

レイシストの純粋培養。ちょっと「アメリカン・ヒストリーX」を思い出した。
ラストより、報復行為そのものが衝撃的。
ジェイミー・ベルの「SKIN」を、必ず観ることになりそう。

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

4は初見。ここにきて、これほどの作品になるとは…
これは、スタローンが自ら監督することにより、再度、ロッキーを納得のいくものに蘇らせた「ロッキー・ザ・ファイナル」と同じパターン。
己の資質を自覚し、一
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ランボー3/怒りのアフガン(1988年製作の映画)

3.3

とにかく派手な戦闘シーン。その分、ランボーの心情描写などは、皆無に近く、救出劇を淡々とこなし、ミッション完了という感じ。アクションてんこ盛りなわりには、あっさり風味。
それにしても、ランボーは何故ここ
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ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.4

本作から、やりたい放題のファンタジー的とも言えるアクション作品になる。言い換えれば、自分のイメージする“ランボー”でもある。
若かりし日のスタローンの肉体と独特の陰りある表情でしか成立しえない作品だと
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ランボー(1982年製作の映画)

3.6

新作のために再鑑賞。「ランボー」の1〜3は観たはずなのに、あまり覚えていなかった。「記憶より断然良い」というのが正直な感想。後にシリーズが続く作品だけあって、やはり面白い。
もっと荒唐無稽なアクション
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.3

「風と共に去りぬ」のワンシーンと南軍旗という幕開けから作品に釘付けになった。
差別問題を真正面から扱いながら、一級の娯楽作品として成立しているところが素晴らしい。
潜入捜査モノとして、終盤の緊張感の高
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.7

さすがに第一章と同じような地獄めぐりにせず、使者3人の前世を中心に据え、それを屋敷神や閻魔大王に語らせたことで、前作と同等のクオリティを持ったエンタメ作品に仕上がっている。
一方、謎解き要素としては、
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風と共に去りぬ(1939年製作の映画)

3.7

内容が人種差別的だとして、アメリカで一時配信停止になったとのニュースを見て、久しぶりに鑑賞。
ストーリーは、ほぼ忘れていた。確かに現在の感覚では、黒人のステレオタイプな描き方など、気になる部分はあるが
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ふたりの女王 メアリーとエリザベス(2018年製作の映画)

3.6

レディ・バードとハーレイ・クインが女王…という興味だけで鑑賞。
当時のブリテン島の王家に対する感覚や新教と旧教の対立などの知識が乏しく、分かりづらい面もあったが、それでも、対照的な2人の女王の生き様を
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

「The Witch/魔女」も面白かったが、韓国映画はこういうエンタメ系作品も、面白いことに今更ながら気づいた。ちょっとチープな映像が気になる部分はあるものの、邦画に比べるとその差は歴然。
本作の地獄
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュ✖️ゾンビという意外性。加えて、この豪華キャストとくれば観るしかない。
ジム・ジャームッシュがゾンビ映画を撮ったら、こんな感じなのかなという想像を超えてはこなかったが、笑えたし、小
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夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)

4.0

タイトルから「ドル箱3部作」の次の作品かと思っていたが、「ウェスタン」の後の作品だった。
意表を突いたオープニングに問答無用で引き込まれてしまう。その後もI RAとか革命とか、タイトルから想像もつかな
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イップ・マン外伝 マスターZ(2018年製作の映画)

3.7

「イップ・マン」のスピンオフ。シリーズの世界観を壊さず、ティンチ師匠の魅力を炸裂させるスピンオフのお手本のような作品。
同じ流派ながら、若いからか、ティンチ師匠の詠春拳は、イップ師匠に比べ、華やかで、
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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

3.8

3作目となるとイップ師匠に思い入れができる上、内容も盛り沢山で面白かった。
タイソンはさすがの迫力。圧が凄い。
また、詠春拳の継承争いも、「北斗の拳」っぽくて熱い。
ただ、今回最も印象に残ったのは、イ
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

3.7

ドニー・イェンの良い人オーラに磨きがかかっている。サモ・ハン・キンポーも大活躍で満足。
終盤の異種格闘技戦のロッキー感が凄い。
ラストの「李小龍」に和む。

イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.7

日本人としては、複雑な思いもあるが、純粋にカンフー映画として、面白かった。まだまだカンフー映画には可能性があると感じられる。
ドニー・イェン演じるイップ師匠の強さはもちろん、これ見よがしでない振る舞い
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.0

言わずと知れたチャップリンの名作。40代のチャップリンは、脂が乗り切っており、動きのキレと豊かな表情で笑わせてくれる。
いわゆるチャーリーの扮装は、本作が最後。これ以降の作品は、さらに政治・社会風刺が
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.2

600本目のレビューは、チャップリンの不朽の名作「ライムライト」。
素顔のチャップリンが老境に差しかかる芸人を演じている。役柄と本人の置かれた状況は違うが、非常に重なり合う部分があり、一つ一つのセリフ
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

3.7

「続・夕日のガンマン」の好きな人は、必見。
国境や年代を超えたファンの熱い想いに、「続・夕日のガンマン」という稀有な作品の凄さを再認識する。土に埋もれたロケ地の復元は、もはや遺跡発掘か文化財の復元とい
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憂国(1966年製作の映画)

-

三島の極めて個人的な願望を映像化したよう。評価が難しい。

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.2

三島由紀夫は昔から好きで、本作の討論の前年に早稲田大学で行われた学生との対話のカセットブックを聞いたことがあるが、学生のかなり失礼な質問にも、時にユーモアを交え、真摯に対応する三島の語り口が印象的だっ>>続きを読む

家へ帰ろう(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

偏屈な老人が人との触れ合いの中で、徐々に心を開いていく展開も老人のロードムービーも珍しいものではないが、本作はホロコーストが深く関わっている点と70年の時の重みで他の作品とは一線を画している。
アブラ
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