ヤスヤスさんの映画レビュー・感想・評価 - 18ページ目

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

アベンジャーズのラストを飾るにふさわしいお祭り映画。MCU作品は、最近、まとめて観た“にわか”だが、細かなことは考えず、作品世界に身を委ねるのが、正解だと思う。その先に、様々な感情が押し寄せ、何とも形>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.2

2度目の鑑賞だが、前回より感動した。
この作品を嫌いだと言う人は少ないのではないだろうか。絶望的な状況の中で、希望を持ち続けた主人公が迎えるラストは、分かっていても痛快。(失われた時間と屈辱の大きさを
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

4.0

2度目の鑑賞。今観ると、豪華なキャストのバランスの良さに感心する。ここからスターとして輝きはじめるケビン・コスナーを中心に、渋みを増したショーン・コネリーと若々しいアンディ・ガルシアが脇を固め、チャー>>続きを読む

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

3.7

ヘプバーンとハンフリー・ボガード、ウィリアム・ホールデンによる豪華三角関係をコミカルに描く、小洒落た作品。
ボギーが歳を取りすぎていたり、内容的に現在の感覚だと首を傾げたくなる部分があったりするが、ヘ
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.7

有名な眼球を剃刀で切るシーンだけは知っていたが、初鑑賞。
悪夢の断片を脈略なく繋いだような映像は、今観ても、充分刺激的だが、続けて観たルネ・クレールの「幕間」の方が好み。(比べるものでもないが・・・)

幕間(1924年製作の映画)

4.0

100年近く前の作品だが、映画という総合芸術の中で、何が可能か、嬉々として探っている様子が伝わってくる。
見たことのないアングルの映像やイメージの羅列に脳が刺激される。
動いているサティやピカビア、さ
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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

MCUシリーズ21作品目。やっと先が見えてきた。
キャプテン・マーベルの規格外の強さに、目を奪われたが、戦闘力のインフレが過ぎて、他のヒーローとの整合性が気になった。ただ「インフィニティ・ウォー」での
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第十七捕虜収容所(1953年製作の映画)

4.1

予備知識なしに観たため、タイトルから脱走モノかと思ったが、サスペンスにユーモアを絶妙にブレンドさせた捕虜収容所での人間ドラマだった。しかも、職人技が冴え渡る上質の・・・
ドイツ軍が冷酷無比なステレオタ
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女は女である(1961年製作の映画)

4.0

これは好みのやつ。映像と音楽に遊び心が溢れていて、洒落ている。セリフやたまに入る字幕もセンスが良い。全体的に気が利いている。
アンナ・カリーナのキュートさが際立つ。
歯磨きしながらや本の活字を使っての
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.7

原作原理主義者とキューブリック版信奉者の双方に配慮した結果、前半からの超能力対決に終盤のホテルパートを無理にくっつけた印象。
前半のバトルも面白いし、終盤のホテルの再現性の高さも凄いと思うが、ホテルで
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ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.9

リトルロックも大きくなり、ルールも増えて、10年の歳月を感じる。
その間、ゾンビ側も進化しているところが良い。ゾンビをタイプ別に分けているところは「進撃の巨人」を思わせる。ラブ&ピースのコミュニティ「
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

3.7

ゾンビ映画は、あまり観たことがなかったが、ゾンビ映画の面白さを感じたような気がする。
ゾンビの倒し方や文明崩壊後のサバイバル術のほかに、ほぼ誰もいなくなった社会で何をどうやって楽しむかも大きな要素かと
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レッド・サン(1971年製作の映画)

3.8

荒唐無稽な設定ながら、思った以上に面白かった。この設定でタランティーノにリメイクして欲しいくらい。
この頃、三船敏郎は50代かと思うが、「世界のミフネ」のオーラ健在。チャールズ・ブロンソンとバディもの
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俺達に墓はない(1979年製作の映画)

3.6

久しぶりに鑑賞。裏切りや誤解の連続で二転三転するストーリーは、それなりに面白いが、全体的に大雑把でノリが軽く、笑い多め。
「蘇る金狼」と同じ年の作品だが、こちらはかなりの低予算だと思われる。B級感溢れ
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ヨコハマBJブルース(1981年製作の映画)

3.5

昔、松田優作にハマっていた頃に観たが、「遊戯シリーズ」等と比べ、コミカルさを排除したハードボイルド作品という記憶だけで、内容は全て忘れていた。昔は本作の曲が入ったアルバムまで聴いていたのに…
久々に観
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リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)

3.6

評判ほど悪くない。前半は笑える部分も多く、試合シーンもしっかり仕上げてくるあたりは、さすがにプロの仕事。
セルフパロディをサービスと感じるか、やり過ぎと感じるかで、評価は大きく変わるだろう。個人的には
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

4.0

最初に観たのは高校生の頃、その時は「デ・ニーロ・アプローチ」(当時はそんな言葉も知らなかったが)に衝撃を受けたものの、作品自体はあまり響かなかった。
多分、「ロッキー」的なものを求めていたのに、真逆の
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カジノ(1995年製作の映画)

3.9

安定のデ・ニーロの演技に支えられ、シャロン・ストーンが予想を上回るクズっぷりを見せてくれる。万事抜け目のない天才的ギャンブラーも、魔性の女の前では、目が曇ってしまうのか。
ジョー・ペシは、もはや凶暴な
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.3

冒頭から一気にひき込まれた。ヘンリーとカレンのナレーションが効果的で、テンポが小気味良い。
「ゴットファーザー」に感じたような美学はないが、お隣さんのマフィアといった感じで、圧倒的なリアルさがある。デ
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.8

やっぱり、ウディ・アレンは良い。
前半はセレブに対する皮肉や格差社会への風刺が効いていて笑えるが、段々とジャスミンのヤバさが際立ってきて、笑えない。この辺のケイト・ブランシェットの演技が怖すぎる。
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

実話ベースであり、主人公3人を本人が演じているという異色作だが、すごく自然で違和感なく観ることができた。特にアンソニーは俳優でやっていけそう。
ただ、作品としては、盛り上がりに欠け、今まで観たイースト
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.7

デ・ニーロが普通に良い人を演じているのが面白く、逆に役者の凄みを感じる。
穏やかな気分で観ることができる良作とは思うが、どうして、こんなにSCOREが高いのだろう。

ラストベガス(2013年製作の映画)

3.5

高齢者版「ハングオーバー」といった感じで、気軽に観られる。
お下劣さは控えめだが、その分洒落た雰囲気があり、笑いどころも多い。
孫の赤ん坊が「ミルク依存症」とのセリフには笑った。
ラスベガスを舞台にし
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.9

ブロードウェイ・ミュージカルの名作をクリント・イーストウッドが映画化した作品というだけで、興味を持って観たが、いわゆる「ミュージカル映画」的な作品ではなく、要所要所で音楽を効果的に使ったヒューマン・ド>>続きを読む

フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)

3.9

前作はカーチェイスなど、アクションシーンが素晴らしかった。本作もそれなりに追跡シーンなどあるものの、前作に比べると、迫力は劣る。ただ、それに代わるインパクトのあるシーンとして、ドイルが麻薬漬けにされ、>>続きを読む

フランケンシュタイン(1931年製作の映画)

3.6

メアリー・シェリーの原作とは全く違うが、90年近く前の作品としては、かなり良かった。
ボリス・カーロフが演じる悲哀を感じさせる怪物が素晴らしく、フランケンシュタインの怪物というと、すっかりこのイメージ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.8

スター・ウォーズのスピンオフは2本とも面白かった。本作は「ローグ・ワン」ほど本編に密接に絡むストーリーではないが、その分、単独でも楽しめる娯楽作品に仕上がっている。そうは言っても、小ネタも散りばめられ>>続きを読む

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

本編とは雰囲気が違うが、凄く面白かった。本編を超えていると言っても良いが、この面白さもシリーズで蓄積された背景があってこそ。
帝国軍占領地の統治の様子や珍しい市街戦などが観られたのが興味深かった。第二
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

4.2

久しぶりに、観終わった後、ズッシリとした重量級の充実感を味わった。
薄汚いニューヨークの街並みが、とにかく絵になる上、実話ベースと撮影方法からか、リアルさが半端ない。
尾行と張り込みだけで、この緊迫感
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前作に比べるとテンポが悪いように感じた。ポーも鬱陶しいし、フィンとローズのくだりは、長過ぎる割に意味なくてダレた。
スノークの最後の呆気なさにも驚いた。トップの死に際の呆気なさは、帝国軍以来の伝統なの
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.1

続三部作突入。期待を軽く超えてきた。全く予備知識がなかったため、驚きの連続。
今のご時世、配役はもちろん、内容も含め、何かと配慮しなければならないことが多いと思うが、そういう制約の中で、新旧キャラが上
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アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

3.7

前作に続き笑える。登場人物がみんなどこか憎めず、MCUの中の一服の清涼剤といった印象。
相変わらず伸縮自在の戦闘シーンは面白い。ワスプも加わり、まだまだアイデアはありそう。
このアントマンのゆるい雰囲
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.9

新三部作では一番面白い。と同時に「Ⅳ・Ⅴ・Ⅵ」へも綺麗に繋いでいる。(チューバッカも登場)
本来はいかにしてダース・ベイダーが誕生したかが、重要な視点になるべきなのだろうが、「アナキンは堕ちるべくして
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.7

「I」に比べて格段に面白いのだが、アナキンが思いのほか嫌な男で魅力が半減した。
こんな男を買っていたクワイ=ガンの見る目の無さ、10年間育てたオビ=ワンの指導力の無さを疑ってしまうほど。
さらには、こ
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.6

旧三部作を観たばかりなので、映像の進化を感じたが、本作にしても20年前の作品なのが感慨深い。
初見といっても、ストーリーは耳に入っていたので、大きな驚きはなかったが、ユアン・マクレガーとナタリー・ポー
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

「T2」の正統な続編を謳いながら、繋がりの設定は雑に感じた。(若きサラとジョンのCGは凄いと思うが・・・)
「T2」のラストが完璧だっただけに、何をやっても無理矢理感が出てしまうのは仕方ないところ。そ
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