ヤッスンさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヤッスン

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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.7

セリフが一切ないまま描かれる命の流れの描写が上手い。
決して美麗というわけではなく、それでも繊細で趣のある映像、心地よい音楽。それらに心を掴まれあっという間の80分だった。
まさに映像と音楽で語る作品
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青空エール(2016年製作の映画)

3.9

2時間の全てが青春で輝いて眩しすぎた1本。
青春学園部活応援映画として、グッとくるシーンも多く楽しかった。
同じスタート地点から野球部と吹奏楽部の2人が、お互いにエールを送り、お互いを支えに部活に励む
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.5

原作再現度は高かった印象。ただ原作の名シーンを再現しようとして作品全体が中途半端になった感覚は否めない。登場人物が主張するのかしないのかどっちつかずで置いていかれる印象。
原作から主人公の2人に焦点を
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。
前作はホースメンの結成、そしてラストにディランが首謀者だったことが描かれる。
今回はそれで描けなかった、シュライクの息子であるディランの掘り下げ、より強固に団結するホースメンが描かれた。
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.4

キャラクターがとにかく良い。
ハーレイクインは可愛くクレイジー、デッドショットも格好良く、ディアブロもバックボーン含めて切ない。
ジャレット・レト演じるジョーカー、
カットがたくさん入ったとのことなが
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キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

3.6

面白かった。
神々のイザコザと彼女のために奮闘するコソ泥の物語。
流石とても壮大な物語ながら、神ホルスの成長をメインに、それぞれのキャラクターがしっかり成長もするし輝きもする、シンプルな根本も面白い。
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この作品で一番強く描かれていると感じたのが「人との繋がり」。
人との関係というのは、その場では深くても、あっという間に忘れて疎遠になってしまいがちではないか。その「つながり」のリアルを、ぼんやりとした
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ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」だからこその彼らの悩みから、ラストのタイトル表示まで一気に駆け抜ける。物語もアクションも前作以上に楽しめた傑作。

序盤は前作のおさらいや説明、メン
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.8

やはり一番印象に残るのは景色の美しさ。実写と見まがうレベルのリアルな背景の中で描かれる2人の物語も、物語らしさもあり同時にリアル。
学校で、職場で、自分の進む道へそれぞれの悩みや行き詰まりを感じた2人
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.4

時の流れと距離、さらに景色がとにかく綺麗な作品。
タイトルの秒速5センチメートルのように、遅延が重なる電車でただゆっくりゆっくり近づく2人、そしていつの間にか遠く離れてしまった2人。ものすごいスピード
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ジャングル・ブック(2015年製作の映画)

3.7

人間でありオオカミであるモーグリが自己を確立していく、シンプルで面白い作品だった。
道具を使わずオオカミらしくあれ、そう言われてきた人間の子が、自分がどこでどうしたいかを決心し、野生と人間の狭間だから
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ペット(2016年製作の映画)

3.6

楽しかった。
キャラクターもかわいく、気を抜いて楽しめる良作だったと思う。
ただ飼い主がいない間に密かに起きた騒動、という構図がどうもトイストーリーと被ってみえた。それと比べてしまうと圧倒的に低いのは
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X-MEN:アポカリプス(2016年製作の映画)

3.9

もうこれまでの集大成といった内容に涙が止まらなかった。これまで積み重ねたものがあるからこそ、大勢のキャラの物語が深くなり、それが交錯して1つの物語になっているシナリオも見事。長尺も全く感じない傑作。私>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.7

強制収容所でのわずかな期間の出来事を、リアルに想像させる衝撃的な作品だった。
長回しで歩き回るサウルの背中に張り付いていくカメラワークは、その無残な世界をハッキリとは見せない。
その「見せない」演出は
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

とても素敵な映画。
家庭や学校、閉塞感にまみれた生活を一新させるのが、女性のために始めたバンド。
学生の青春ならではの、急に格好つけてみて逆に恥ずかしいそれや、作品を作って大喜びする姿は微笑ましい。
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

初代ゴジラの衝撃、テーマをそのまま現代に復活させた最高の作品。
戦後に突如現れ、先の戦争を彷彿とさせた初代。若い私には当時の衝撃は得られないが、本作でそれに近いものを感じられたのではないだろうか。
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FAKE(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

何が真実か、何が信じられるか分からない。面白かった。

コレを観たからといって、佐村河内氏が完全に被害者だ、と判断することはできない。
しかしその穏やかな雰囲気や本当に難聴であること、音楽が好きだとい
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ファインディング・ドリー(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

前作が「シドニーワラビー通り42Pシャーマン」を覚えるほど好きだった私も、前作超えの称号をつけたい作品。
前作ではおてんばなギャグ役の印象が強かった(観た当時小学生だったのもあるかもしれないが)、ドリ
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.6

いつどこでどのような姿で追ってくるか分からない、そしてソレから完全に逃れることもできないという恐怖が良かった。
実際に画面端をゆっくり人が歩くだけで観てる側まで不気味な不安感に襲われる作り方は上手い。
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インデペンデンス・デイ:リサージェンス(2016年製作の映画)

3.7

単純に面白く映像の迫力は言わずもがな。
しかしせっかくウィル・スミス役の息子のパイロットという美味しいキャラや、20年もお互いが対策をしてた(はず)の点、あらゆる要素が全く活かせていなかった気がする。
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

3.8

前作は観ていてその独特なリアリティが好きだった。
今回評判から察して予告や宣伝を全くチェックしないでのぞんだ。
それが功を奏したか、まるで主人公の心情を追うような感覚で先が読めずハラハラしながら観るこ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.6

不愉快な男が不愉快に堕ちていく。
徐々に声もしわがれ壊れていく主人公を綾野剛が見事に演じていた。
それも彼は彼なりに正義につながると思っている。

もとは真面目そうに見えた彼も、引きずり込まれるように
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TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ(2015年製作の映画)

3.8

一言、面白かった!特に前半。
核心をつく独自のギャグ、その中にちょっとだけ人間関係のテーマが沿えてある。最初から最後までクドカンワールドが全開。とにかくふざけて少し深い。
愛する人にしっかり気持ちを伝
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

序盤こそは漂う不安感やゾクゾクがとても良くて、
明暗の対比やカメラワーク、役者陣の演技によって先の読めない不気味さが絶妙だった。
何かバーンと怖いのではなく、何か分からない怪しさがジワジワと恐怖を演出
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.8

前編が主に県警と記者の対立を経て主人公の意思を固めていくタイプの人間ドラマだったのに対し、後編はより誘拐ものの王道に近づいた印象。
しかし描いている根本は様々な思惑や想いがぶつかり合う重厚で切ない人間
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!
県警の広報官の主人公と、記者クラブの衝突。
現在直面している問題が、しっかりと64の事件に絡み、重厚で見応えのあるクオリティに仕上がっていた。

主人公は、結局自分は自分が可愛かったのだ
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ふたりの桃源郷(2016年製作の映画)

4.9

90分に満たない本編に、暖かさと切なさがつまっていて、
自然と笑顔と涙がこぼれ続けた。

じいちゃんとばあちゃんが山でイキイキと生活する姿は笑顔になれて、
老いという現実に直面し弱々しくなっていく2人
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夏美のホタル(2015年製作の映画)

3.3

人生における幸せとは何であろうか、夢に向かうとはどういうことだろうか。
夏美こと有村架純が綺麗で、物語における第一歩も素敵だった。

かつて亡くした父は自分のために夢を捨てたと考え、それが夏美という人
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.9

試写会鑑賞。
映画「デッドプール」に求めるものをそのまま映画化してくれた、
おふざけ映画ながらに真面目な映画だったとも感じる。
最初から最後までデップー節で楽しく、アクションも見応え満載。ところどころ
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.8

最初から最後まで、ただだらしのない男の日常とその周辺を切り取った2時間なんだけど、セリフのひとつひとつが心にダイレクトに響き、じんわりとした暖かさに包まれた。このあたりさすが是枝裕和監督。
昔のアレコ
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

中盤までは
いくら死が怖いからといって、大切なものを失っていきながらも生きていく意味って何かあるのだろうかと思いながら観ていた。
それもそうで、映画は中盤まで毎日何かが消える度にそれに関する思い出を流
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殿、利息でござる!(2016年製作の映画)

4.0

面白かった。
予告や宣伝から、殿様に一泡ふかせて大金をゲットしてやろうとするノリを想像してたけど、
自分より村のことを思っての行動で団結していく姿は胸に響く。
名声は必要ない、ひけらかすべきではないと
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