やたんごさんの映画レビュー・感想・評価

やたんご

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ボーダーライン(2015年製作の映画)

5.0

終わりのほう、
ベランダで煙草をふかす主人公の元に
誓約書のサインを求めにくるSicario
彼女はサインできないと言う
君は自殺することになる。
銃口をつきつけた彼女は怯えていて、死んだ自分の娘のよ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

以前からクリストファー・ノーランは時間を色々な創意工夫(引用?)によって扱ってきたが
今回は、映画館の中で過ぎる時間。
映画はやはり始まりと終わりがある
流れていくものだ。ということを直接的に扱ってい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.1

はじまり、砂漠のシークエンスは
物語中で最も画面が、柿色に染まるのだが、
夕焼け色ともいえない、非常に重たいオレンジと重力を感じさせる落下。
映画館で鑑賞した限りだが、
この映画が、まさにオレンジ色に
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

デューンpart1、日本語吹き替え
1:58:40
“生きることの意味など考えるな
大事なのは生きていることだ
変化は立ち止まっていては理解することはできない
事の流れと共に動き、一体となり
共に流れ
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

5.0

坂本龍一さんの、音楽が素晴らしいです。
たぶん、ピアノをミュートして打楽器のように使う効果、自然音の中に入り込んでくる、ノイズのようなもの、微妙な音の長さ、延ばし方などありとあらゆる細部を徹底的に作り
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.6

異様なまでの、黒人至上主義の白人たち。
ルッキズムなのは、むしろ主人公の黒人である。
この映画が面白いのは、観客の目の位置。
ラストシーンで、超越的な目撃者になるのは観客。ジョージフロイドの事件を一瞬
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

かなりポリティカルな内容だけれど、
形式的に見ても楽しめる。
宇宙人の、形態がまさに映画の形式的な限界を指示していて、ジェームズタレルの作品のようになっているが、展開するとザハハディドの建築のようにな
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カンフーハッスル(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「怖くない僕が死んでも、まだ千人の僕が残っている」
死をも克服した共同体。
とギャングとの抗争。
細かいところは描かない。技術の伝承は、口頭ではなく、悟りにある。
最後のシーンで、蓮華の花が、言葉を喋
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ファーザー(2020年製作の映画)

2.1

介護施設のプロパガンダ映画
なんというか、解釈が一面的。
充分に生きられなかった妹ルーシー、語られるだけの存在、掛けられていた絵がなくなったり暗示だけの存在、こそが映画の時間軸を崩すための主人公にもな
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.9

ハリーポッター史上、最高。
簡単にいうと、大人、教師の弱さを巧みに描いている。

赤い風船(1956年製作の映画)

5.0

群れに襲撃され、
最後は“群れ”が少年を運んでいく。
ずっと孤独だった少年は、信頼できるものに出会う。
それがたった一人の友人でも、ひとつの事物でも、だいぶ救われる。
革命の話

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

1.9

最後は、モノを大事にする。というところがポイント

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

1.0

がんばってお洒落にしているが、よくある単純な話
たしかにハーストとかクーンズっぽい。
とはいえ、ハースト、クーンズの表現と根本的に違うのは、映画の常套句でもあるが、大切な人の命を奪っておけば感情移入し
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インセプション(2010年製作の映画)

4.8

いろいろ仕掛けを作って複雑にしているが、
すごく日常的な映画、経験論的な作品。
つまりロバートはディベート術における訓練を受けていて、それあなたの意見ですよねという武装集団を潜在意識に作っていた。
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