やわらかさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

やわらか

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ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!(2018年製作の映画)

4.0

フィンランドの片田舎の村で幼なじみ四人組がメタルバンドに熱中するも、周りにはオカマ扱いされ、人前で演奏する度胸もなく、といったストーリーだけど、メタルに関わるセンス、ファッション、そしてファンの人間性>>続きを読む

典座 -TENZO-(2019年製作の映画)

4.1

空族の富田克也監督作品。
 
曹洞宗青年会が製作、出演しているストレートなプロパガンダであり、同時に空族のこれまでの表現、問題意識の延長上にある作品でもある。
 
2010年代、特に東日本大震災後の若
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.3

2019年の映画締めとして帰省先の大阪、テアトル梅田にて鑑賞。
 
大人向けなテイストの新規カットが、既存のカットにパイ皮のように折り重なって挿入されたことで、より奥行きが感じられる作品になった。20
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よこがお(2019年製作の映画)

3.9

誰の身近にも起こりうる事件に日常を狂わせられた女性を筒井真理子さんが演じる。筒井さんの魅力全開な作品ではあるけど、そこに市川実日子さんが絡むことで、不確定性というか奥行きのある印象を付け加えている。側>>続きを読む

アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.8

ある種今風なネタであるDVとかストーカーの話。
 
高良健吾さん演じる陰キャが西川可奈子さん演じる大学でわずかに関わった女性に執着するのだけど、高良さんの喪男ぶりにイマイチ説得力が足りない(笑) 無口
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.2

青い春ではなく黒い秋、心に響く作品ではなく心を抉る作品。
 
蒼井優さんにとっては「彼女がその名を~」でも発揮されたある意味得意ジャンルだけど、池松さんがそれに食い付くことで、物凄い場所まで届いた感じ
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.3

噂のアニメ観てきた。なるほど、子供に伝えたいことと、映画として表現したい事が気持ちのいいバランスでミックスされてる。客層の大半を占める親子連れの親の方も満足してたと思う。
 
自分的には後半のSFっぽ
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.9

本来やるべき人がやるべき形で作ったT2の続編、という印象。シリーズもの制約は感じるものの観るに値する。興行的に爆死しちゃったのは残念。
 
シュワちゃんもリンダ・ハミルトンも年齢重ねても迫力と存在感が
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鬼手(2019年製作の映画)

3.0

旅行でソウルに初めて行って、せっかくだから現地で映画観ようとホテル近くのロッテデパート内のシネコンに。

本当は「新感染」に出演していた二人が出てる『82年生まれ、キム・ジヨン』てやつが観たかったんだ
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パリに見出されたピアニスト(2018年製作の映画)

2.2

音楽モノだし見とくかと適当に観始めたら何?このベタな展開。クラシックでそれやるかー?って???ばっかりで途中退場しかけたけど、だらだら見続けてるうちに結局最後まで。
 
個人的にはある種のトンデモ映画
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

噂の映画やっと観賞。予想よりずっとストイックな展開で、どこにチャンネルを合わせればいいか分からない。
 
けど、最後のパトカーで「復活」したところで気がついた。そうか、今争乱の向こうにいる人々は信徒な
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主戦場(2018年製作の映画)

3.9

噂の映画。「おもしろい」という感想が馴染まない作品ではあるけど、人に聞かれたら観るようにお勧めはする。 
 
二つの陣営がそれぞれの「戦場」で華麗に勝利していることは理解した。その先にあるのは何だろう
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

グランドシネマサンシャインデビューは、キアヌの人気シリーズ第三作。
前作のエンディングを引き継いでハードなシーンの連続なんだけど、エラくネタっぽいシーンが多い。特に日本刀使いの某キャラは完全にギャグと
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ヒストリー・オブ・シカゴ(2016年製作の映画)

3.7

ベスト盤一枚買ったぐらいでこれまであまり聴いてなかったけど、いい切っ掛けかと思い観賞。
 
50 年も途切れずに活動してるバンドは他にはストーンズぐらいしかないわけで、エピソード豊富で十分楽しめた。メ
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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

3.8

原作未読だけど問題なし。80分ぐらいの短い作品だけど、その中で丁寧に起伏を作って満足感は120分の作品以上。
 
京アニ作品、これに限らず男性の存在感薄いけどむしろそれが心地よい。あ、もしや、男性って
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.9

いつか実写映画でみたようなサイコサスペンス。怖い。かつエロい。シーンのリピートを多用して、ストーリー上の現在地をあやふやにさせるのがうまい。
 
ただ、「アイドル」という存在自体それほど好きじゃないか
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千年女優(2001年製作の映画)

4.3

キネカ大森の今敏特集でやっと観れた今敏作品。

複雑に入れ子になった構造と、目まぐるしく移り変わる「千代子」と彼女の「作品」。あるときは作品中の異物として、ある時はキャストとして旅する二人の掛け合いも
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.8

百年ぐらい前のロシアを舞台にした物語。未踏の北極点を目指して消息不明になった祖父を追って自らも北極海に向かう少女、サーシャのお話。主にヨーロッパ市場に向けた作品になるのかな?
 
一番印象に残ったのは
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かぞくあわせ(2019年製作の映画)

3.9

主役二人と舞台となる結婚式場が同じという条件で、3人の監督が一日一本ずつ3日で撮りきった実験的なオムニバス作品。3人のうちのひとり、田口敬太監督の「ナグラチームが解散する日」を以前に観ていて楽しかった>>続きを読む

ラスト・ムービースター(2017年製作の映画)

4.0

主演バート・レイノルズの人生をそのままストーリーにしたヒューマンドラマ。あと、テネシーを舞台にしたロードムービーでもある。割とシンプルな作りだけどその分誰でも楽しめそう。特にレイノルズ映画を知ってたら>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

かなり長い映画で前半何度も意識が飛んだけど、段々引き込まれて最後に昇天した。
 
自分は割と最近映画観始めたから、一般的に言われるところのタランティーノの凄さっていうのが分からないんだけど、たぶん最後
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

オークランドを舞台とした、現代の「ニガー」たちの物語。「スリー・ビルボード」でも感じたけど、もう白人と黒人の対立、みたいなシンプルな話ではないのね。
 
おそらくは、この映画内でクソとして描かれる警官
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天気の子(2019年製作の映画)

3.4

前作が震災後の日本における神話だとすれば、こちらは令和の東京の神話ってところかな。美しく描かれた東京の街が多くの人の心に響いてるんだねぇ。劇場で予告編を観てても「誰か」と「世界」の運命が繋がる話が複数>>続きを読む

ジョアン・ジルベルトを探して(2018年製作の映画)

3.2

伝説的なボサノヴァミュージシャンの足跡を辿る半ドキュメンタリー。ボサノヴァといえば、門外漢の自分でもアントニオ・カルロス・ジョビンとこの人の名前は知ってるよなーという感じ。ジョビンのアルバムは2枚ぐら>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

4.0

やー、恥ずかしながらちょっと、というよりはかなり涙出た。熱い。トゥーホット!とても心に響いた。
 
この監督の作品はじめてだったので、曲線を使わない絵柄とか、グラデーションじゃない独特な色使いとかすご
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

2.5

怖いもの観たさで来てみたけど一時間で撤退。ゲームの方をちゃんとやってなくて、いずれリメイク版やった時にネタバレ食らってる気になりそうだからまぁいいかと。これは自分の方が悪いわね。
 
ただ、全般声とキ
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カーマイン・ストリート・ギター(2018年製作の映画)

3.5

NYで古い建物の廃材を使ってギターを作る職人の店のドキュメンタリー。と、言っても、出演するミュージシャンたちはめっちゃわざとらしい演技するけど(笑)
 
自分的に引っ掛かるミュージシャンが出なかったの
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極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

3.4

1922年のロバート・フラハティ監督作品。エスキモー家族に密着して撮影した最初期のドキュメンタリー映画。
 
現代の感覚だと「どんな作品か」よりも、初期の映画人がこれを「何故撮ったか」「どう撮っていた
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.9

「バーニング」以来久しぶりの韓国映画。90年代に北朝鮮工作に暗躍したスパイの物語。単なる南北の対立といった話でなく、各国その時点での政治状況と対立の交錯がストーリーに立体性を持たせる。
 
一番印象に
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.8

評判良かったので期待したけど、ガチャガチャし過ぎて個人的にはそんなにだった。
 
アベンジャーズのエンドゲーム前からのパワーインフレもアレだけど、今回のネタも何でもありになってうーん。自分は前の週のス
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新聞記者(2019年製作の映画)

4.0

明らかにドラマはドラマなんだけど、ネタの取り方とか人名や会社名が実名で入るとことかフェイクドキュメンタリー風だと思った。もっとリアルに作ってもいいかと思ったんだけど、そうするともう単館上映作品になって>>続きを読む

Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.7

性同一性の問題(肉体的には♂、心は♀)を抱える主人公が、バレリーナになろうとする夢と自分の身体、家族や周りの人との葛藤の中に置かれる話。主演のビクトール・ポルスターさんは俳優でもありダンサーでもあると>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

1.8

「スパイダーバース」と2本立てだったので観始めたんだけど、オープニングから辛くなって30分もたずに脱落。
 
自分、この作品の原作昔からあまり好きじゃなくて。マンガとして興味なかったっていうのと、その
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.3

今年はあまり映画観れていないのだけれど、その中ではトップクラスでお気に入りの作品!
 
5人のスパイダーマンはそれぞれの個性があって、それぞれの問題もあって、だから力を合わせてっていうのを、キャラ毎に
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海獣の子供(2018年製作の映画)

2.2

ギリギリ映画やってる時間に仕事終われたのでチケット買ったけど、一時間もたずに脱出。
 
映像の美しさは認めるんだけど、だから何?っていうのが見つからない。
あと、BL的な描写とかがいちいちもったいぶっ
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X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

2.9

長く続いたシリーズが終わりを迎えるとき、「名残惜しいけど本当にお疲れさまでした」という雰囲気で終われれば良いけど、そうじゃない場合もある。
 
X-MENシリーズは、2014年のフューチャー&パストで
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