孤児院、教会、義足の男、胎児の標本、陰惨な舞台装置に、少年たち。それだけでホラー映画としては最高なんだけど、デルトロ監督の少年たちは観客の予測を裏切って展開していくから面白い。
主人公の少年がちょ>>続きを読む
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レモンをかじりながらテキーラを飲んで、海について語り合う冒頭のシーン、あそこがある意味映画の究極の到達点だと思う。
マフィアのボスが二人を逃がしてくれるシーンの一人語りに、海への道が重なる演出か>>続きを読む
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映像はきれい。明るい色で付けられる陰影と光の加減が目まぐるしく動いていくのは、現実とイデアの融合という感じ。短すぎず長すぎず、ちょうどいい長さのアニメ映画。
話の筋としてはちょっと不満が残るかな>>続きを読む
物語のための映画だった。塚本監督はまだこういう映画が撮れるんだな、と感心した。
戦争に対する説教臭さがなくて、感動させようとか心に残そうとか、そういうクソみたな感傷で作られた映画とはまったく違う、>>続きを読む
フィルムの中に一コマも無駄な映像がない。マーベラス。
俳優陣の演技も魅力的だし、物語としてとてもよく出来ている。人ひとりの人生が誰かの中に残っていくことを、詩情と迫力と説得力を持って描いている。>>続きを読む
暴力とカネとセックスにまみれて死んでいく感じ。
役者の演技が堂に入りすぎて狂気を感じる。切れ切れに移り変わるニューヨークの映像と、人と、トイレと、そういう雑多なものの中にあるピアノの清廉さがいっそ>>続きを読む
陰鬱な映像と、もうどこにも行けない感じが最高。
画面の構成がとてもうまい。血まみれの手のひらを洗うシーンとか、水に溶けていく血の流れと水道の音が絶望を煽る煽る。
話としては座りがちょっと悪い。主>>続きを読む
時代劇として言うなら、畳に座ったり、刀をもって室内にはいるシーンなど、作法がさりげなくきちんとしている。そうした部分と、フィクションとしての虚飾とのバランスがとてもいい。
話の展開や細かいことがど>>続きを読む
理屈じゃない、気味が悪いし怖いし意味が分からない。
三池監督はこういうのを好きなだけ撮っていてほしい。
不気味さと、赤色の鮮やかさが印象的な画面作りがしてあって、陰惨な雰囲気がよく出ている。
英語>>続きを読む
話のやるせなさと、結末のむなしさが映像と合致していて、映画としてはとてもよく出来ている。
ただ、時代性の問題でもあるのだろうけれども、物語としての部分が物足りない。「それで終わり?」と解釈するの>>続きを読む
絵はアニメよりも端正で、線が細い感じ。こっちの方が好きかな。
予備知識なしで見に行ったので、序盤の屋上のシーンと、羽川さんとの会話の部分までがやや冗長に見えた。多分同じものを繰り返して映すだけの演>>続きを読む
もー、ばかー、ってなる。
ベッソン映画はオッサンと若い女の子の組み合わせが最高。
こういう仕掛けものにありがちな、なんでそうなるのーっていうフラストレーションが少なくていい。演出で息を吐く暇を与えず、説得力を持たせている感じ。
閉鎖空間で人間が追い詰められていくスリラーによくあ>>続きを読む
かんわいい。
とにかくもう可愛い。
こういうフィクションに理屈はいらないなーって思います。大人のための皮肉が効いてるコミカルな童話で、全体的に舞台演劇のような演出がされているから、上演されている劇>>続きを読む
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人生に落伍した役者の青年が、病院であった少女に作り話を聞かせているうちに、いきるということを取り戻す話。
とにかく映像が美しい。もう亡くなってしまったけれど、石岡瑛子さんのデザインされた衣装も眼目>>続きを読む
盲目の少年と父親の話。
とにかく好き。この監督の映像と人物描写の美しさと言ったら頭一つ抜けていると思う。
フィクションをそれっぽく見せる、というより、事実をフィクションっぽく撮っているのかと思っ>>続きを読む
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閉鎖されて隔離されたコミュニティの中で、両親と兄弟と映画だけを情報として生きてきた兄弟のドキュメンタリー。
面白かった。以下ネタバレ。
上の兄弟二人は、自分たちが外から見たら異質であり、家族以外>>続きを読む