ojiさんの映画レビュー・感想・評価

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リトル・エッラ(2022年製作の映画)

3.8

『ロスバンド』のクリスティアンロー作品

友達が唯一のトミーおじさんだけのエッラと、ある日トミー家にやって来た恋人候補のスティーブ。エッラは大好きなトミーを奪われないようにスティーブを追い払うことがで
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夏の砂の上(2025年製作の映画)

4.1

上海国際映画祭審査員特別賞
ジュゼッペトルナトーレが評価した理由もわかる
このぐらい分かるところと分からないところがハッキリしてても良いと思う。探るにいい作品だと思った。
前作『そばかす』に限らず、主
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.9

コーエン兄弟作品
ヴェネツィア国際映画祭金のオゼッラ賞脚本賞!

西部時代における6つのオムニバス作品
最初のバスターの話とか忘れちゃうぐらい濃い話が続いていて、その中でもそれぞれ呆気ない展開やオチ、
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.4

昨年?見過ごしてたアイルランド少女の夏休み映画
配信で泣いてんだから劇場だったらやばかったな。

家があるならよっぽど貧乏ではないし、不自由もしないはずだが、居ないものとして扱われるのが1番辛い。人間
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秘密と嘘(1996年製作の映画)

4.1

カンヌパルムドールはじめ、インディペンデント外国映画賞
主演のブレンダは、カンヌ女優賞・GGドラマ部門主演女優賞と、この作品がもたらした功績は大きいだろう。

舞台畑のマイクリー監督による、全編脚本な
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私たちが光と想うすべて(2024年製作の映画)

4.1

インド映画で初のカンヌグランプリ
アジア映画賞作品賞

話題の新進監督によるインド生活と、家庭に関して、絵画のように夜の闇に煌めく作品だった

正直この社会について詳しくはないので、大変そうだなぁとか
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ストレンジ・ダーリン(2023年製作の映画)

3.9

いやぁ、久しくこのチャプターものですが
こう上手く使うと、見え方も変わってくるもんなんだなぁ

この時間軸のトリックみたいなのは『パルプフィクション』を思い出すし、スプラッターもタランティーノ味がある
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入国審査(2023年製作の映画)

4.1

パートナー同士の2人が、移住目的でアメリカへ...向かうはずだったが、入国審査の強烈な問答と、暴かれる全てに息を呑まずにはいられないスペイン産密室スリラー

一言に大変に居心地が悪くなる映画。それは、
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罪人たち(2025年製作の映画)

4.4

ライアンクーグラー×マイケルBジョーダンコンビの大傑作が生まれた!
『フルートベール駅』→ブラックパンサーシリーズ、クリードシリーズと躍進してきて、こんなド派手にでもど直球なハリウッド大作を作り込んで
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夏をゆく人々(2014年製作の映画)

4.0

初のアリーチェロルバケル作品
初期作にしてカンヌグランプリ作品

イタリア、トスカーナの田園風景と、養蜂作業をこんなに間近で観られるのは貴重だった。これ演技ですか?日課になってないと無理なレベルにすご
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F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.5

『トップガン マーヴェリック』のジョセフコシンスキー率いるスタッフ陣に、敏腕ジェリーブラッカイマーやPLANBが製作に入り、ブラッドピットが主演、地上版トップガンマーヴェリックと言われているが、そうだ>>続きを読む

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.7

チェン・カイコー大ヒット作
カンヌパルムドール、GG・英国アカデミー外国映画賞

異次元に面白かった、3時間飽きなかった

公開中『国宝』の李相日監督も「いつかこんな映画を撮って見たかった」とのこと。
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BAD GENIUS/バッド・ジーニアス(2024年製作の映画)

3.9

バズ・プーンピリヤ監督作タイ映画をカナダリメイク!

本家の方がやはり最初の印象は凄いので超えるのは難しいのだけれど、人種が入り混じるアメリカならではの国民性やそのバックボーンによる格差が顕著に。主人
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ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.0

ホァンシー監督、恩師である侯孝賢がエグゼクティブプロデューサー
台北映画祭4冠、金馬奨新人俳優賞、フィルメックスコンペ作品。デビュー作にして素晴らしい功績である。
完全に濱口さんや三宅さんが好きそうな
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満月の夜(1984年製作の映画)

3.9

エリックロメール作品
ヴェネツィア最優秀女優賞

またこのパターンか!
付き合ってんのに、ダンスバーで楽しくなっちゃって恋人が嫉妬して有耶無耶になって...

1作目2作目に近しい感じ
恋人がいつつ、
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それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!(2025年製作の映画)

4.1

アンパンマンの映画初めて見たのだが、こんなにアンパンマンが普段していることを俯瞰して、客観的に見たことがなかったので、とても有意義だった。

なんのために生まれて、なにをして生きるのか

それを突き詰
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海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.0

エリックロメール
ベルリンにて銀熊賞:監督賞!

2組の男女、五角関係による一夏の浜辺譚
ショート、まんまる目玉、タンクトップ、少し焦げた肌
ポーリーヌのキャラクターが深く印象に残る。ラストの車中の表
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逆火(2025年製作の映画)

3.7

内田英治監督最新作
あとに『ミッドナイトスワン』的新作が控えていることも含めて、厳しめに。

着想は良いと思う。助監督という割とタスクオーバーかつ作品に真摯なポジションで、そして板挟みになりがちな人。
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フォーチュンクッキー(2023年製作の映画)

3.9

控えめに言って、可愛い映画だった
特に意地悪い何かが起きたり、大胆な事件で困難が待ち受けたり、そんなことではなく
何もなければこのフリーモントのフォーチュンクッキー工場で一生を終えることさえあり得るよ
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美しき結婚(1981年製作の映画)

3.8

エリックロメール作品

身体だけとしか思っていない男性から遠ざかるように「結婚するから、これから好きになる人と!」と言い放って出ていき、ずっと誰かしらとくっつこうとしては上手くいってるんだかうってない
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親友かよ(2023年製作の映画)

4.2

タイ産映画は良質である
本作は、映画内映画に関する作品でもあるが、タイが学園の青春模様を描くと、こうも清々しく、しかし軽くない仕上がりになる。

短編映画を作って上位に入れば大学試験免除というなんとも
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飛行士の妻(1980年製作の映画)

3.8

初エリックロメール作品
非常に変わってるようで普遍的なシナリオ
男女の物語、付かず離れず、同じようなことをずっとやってるし、似たような話をずっとしてる
けれど、そのおかしみが画面に興味を保たたせている
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顔を捨てた男(2023年製作の映画)

4.0

ベルリン銀熊男優賞・ゴールデングローブ主演男優賞のセバスチャンスタンと、気鋭A24が、これまた異色作を放り出してきた

俳優のエドワードは奇形の顔を持った男
マイノリティが明らかに生きづらい世界、ルッ
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秘顔-ひがん-(2024年製作の映画)

3.9

割と面白かった方だなぁ
ソンスンホン、チョヨジョン、そして本作で注目されるだろうパクジヒョン。とにかくこのジャンルにおいて、エロティックとスリラーの両面をうまく醸してた

何も知らずに見たら、かなり騙
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きさらぎ駅 Re:(2025年製作の映画)

3.4

『きさらぎ駅』の続編

冒頭、若干だが何かのミスか?と思ったが、まぁ演出。
続編となると、大抵の場合、最初をに見てからでないと楽しめないのだが、本作はちょっと変わった方法で1作目を振り返りながら物語を
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ラ・コシーナ/厨房(2024年製作の映画)

3.7

戯曲の映画化らしい
時折挟まれるコマ落としの映像が、この錆びついて腐り切っていて、でもそれでも金が回って動いている社会の中でサバイブするキャラクターたちを表現しているような感じ

厨房入ってからは、長
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国宝(2025年製作の映画)

4.5

李相日監督最新作にして、日本映画でも類を見ない芸道映画が誕生!
吉沢亮・横浜流星、そして少年期の黒川・越山ペア、脇で支える渡辺謙さんや田中泯さんも、芸を一から教わりものにして、舞台で演じる姿、演技を要
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28日後...(2002年製作の映画)

3.7

ダニーボイル作品
これが、あの28シリーズの初期か!新作『28年後』を前に復習
映像感は、だいぶトレインスポッティングとか、その頃も思い出しつつ、コマを落としている編集?
よりこの世界の終焉というか、
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愛されなくても別に(2025年製作の映画)

3.5

井樫彩監督最新作。試写会にて。
クソみたいな大学生活を送る理由、それは親がそうさせてしまったという他にない。そして愛していた親をも信用できなくなり、彼女らは解き放たれる。

不幸や、他者からの理解を避
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

3.6

井樫彩監督初めて見た

思ったより、喪失を主題にちゃんと書いてたのはよかった。
海に向かって来るショット初めて見た気がする。そんなことないか。

照明がよかった

雪の轍(2014年製作の映画)

3.7

ヌリビルゲジェイラン監督
パルムドール作品

やっと鑑賞。新作の『二つの季節しかない村』もそうだったけれど、雪がコンコンと降りゆく一国一城的な村、その壮大な自然と最低限の生活の中で、無惨にも人の内面と
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ルノワール(2025年製作の映画)

4.2

早川千絵監督最新作楽しみにしてた!
カンヌコンペ出品作!ジャパンプレミアにて!

時代を超越して、彼女の眼差しが問いかける。
あの頃の想像力と興味関心って、無限の宇宙にも似てる。
子供の感受性をこれで
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秋が来るとき(2024年製作の映画)

4.0

名匠フランソワオゾン最新作
老後余生を過ごしているミシェルは、親友とキノコ狩りをしている。
そのキノコ料理をたまたま1人だけ食べた娘が食中毒になることを機に、彼らの生活は妙な変化に蝕まれる。

と書く
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シークレット・サンシャイン 4K レストア(2007年製作の映画)

4.3

イチャンドン名作
レストア版で再鑑賞

やっぱり気持ち綺麗な感じするけど、イチャンドン作品は、綺麗にしなくても十分味があるから手入れいらない気もする。
けど、久しく見たくせっかくならこちらでと。

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アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓(2022年製作の映画)

4.0

マイケルグールジャン監督脚本主演

ソ連統治下のアルメニア人虐待の歴史を知るほど、この映画をちゃんと楽しめるとは思うが、基本的に、『ライフ・イズ・ビューティフル』のような困難を如何に前向きに受け入れる
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トランスポーター(2002年製作の映画)

3.9

リュックベッソンが脚本
ジェイソンステイサムの華麗なアクションと工夫を凝らした闘い方に、ルール主義な運び屋とは思えないギャップを感じつつ、家の内装や持ち合わせたスキルは退役軍人ならでは。

相方のスー
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