ojiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ほかげ(2023年製作の映画)

4.3

塚本監督作品をスクリーンで見られたことが幸せだった。そうか、今回は撮影もしてるのか。今回もと言った方がいいのか。自主映画だから、そうなるのはむしろ理解が早かった。とにかく、荒削りな画角にも見えるが、照>>続きを読む

最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

4.3

カンヌ「ある視点」部門グランプリ!
演技未経験、荒くれ者の若者たちを使った映画制作の現場を映した、怪作!

オープニングのインタビューからして、もう画が強い!子供達のキャラも強いし、映画のキャラに馴染
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

Fan's Voiceにて試写会
トラン・アン・ユンの新作にして、カンヌ監督賞

冒頭シーンから、料理の連続でお腹が嫌でも空いてしまう。一瞬の手間によって、美味しくも、また味わいを逃してしまうことにも
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.9

ケリーライカート作品

人生から抜け出してきた女が、男と出会い、不運なことに世間から追われる立場に。
まるで、男と女が犯罪者かのような。そうではないのに。
ボニーとクライドを観ているようだったなぁ
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(2023年製作の映画)

4.0

北野監督作品!
まぁ、賛否分かれるだろうな。この世界観を楽しめるようになっていて良かった
スクリーンで監督作品観るの初めてだったんだけど、戦国時代ってのもあるけど、音と演出の派手派手さを大きなスクリー
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

4.0

『アメリカン・ビューティー』のソーラ・バーチ、若き日のスカーレット・ヨハンソン
による、シスターフッド、低体温系作品の走りだろうか
入り方が『ブック・スマート〜』を思い出す

2人の世の中に対して冷め
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

3.8

ケリーライカート初めて見たのか
犬とのバディ映画

ウェンディが運悪すぎて、なんかしんどいのだが。
警備のおっちゃん優しい
こういう人の良さを不運な時こそ感じる

正欲(2023年製作の映画)

4.2

東京国際映画祭 監督賞・観客賞
最初は見ないつもりだったけど、見られる環境ができたので鑑賞
素直に、朝井リョウさんの群像レベルの高さに改めて驚く。それも、個々のストーリーも強度があるのに、それらが交錯
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春画先生(2023年製作の映画)

3.7

塩田明彦監督作品
明治期、海外への恥じらいのため、消えていった春画
そんなの全く知らなかったし、でも歴史の授業ではなんとなく知っていた存在

弓子が先生に導かれ春画を感じていくと、見ている我々も、少し
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バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

4.0

青森・弘前市で、津軽塗で生計を立てる父と、自分と人生と向き合いながら、津軽塗に身を委ねていく娘、そして家族の話。
オール弘前市ロケなのも、とてもこの作品らしさを引き立てている

バカ塗りとは、津軽塗の
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.8

城定監督作品

結婚してほしい女子高生と、恋を引きずった男
結婚したものの、愛し合いことの難しさに不倫を重ねる男女

セックス下手っていう件が後半にして、グッと押し込むように組み込まれてて、笑いに転換
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

3.9

ロバートロドリゲス作品

このぐらいのクオリティが今は凄く参考になるなぁ
設定もそうだし、被弾箇所の美術とか、あんなに剥き出しになると、相当な威力だなぁとか思っちゃうけど、まぁ最初はそういうことだよな
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花腐し(2023年製作の映画)

3.8

『火口のふたり』ぶりの、荒井晴彦監督

過去作見てると、受け止める姿勢はできた上で鑑賞できるかな
同じ女優を愛してしまった2人の話

雨もあいまって、全体的にジメッとした作品
濡れ場も、他の作品のよう
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.4

WOWOWで見たのを今頃更新
なんか、サイコパスっぽい堤真一と、分かりづらいキャラクターたちだったなぁ

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

山崎貴監督作品
『シン・ゴジラ』よりは面白かったし、ゴジラを純粋に楽しめた
見ていって、「あ、これはゴジラが主役なんだ」と気づいた。VFXすげー

勿論、戦後日本、そして死ぬために駆り出された日本兵と
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.2

デヴィッドフィンチャー最新作
Netflixで週末配信予定だけど、これはスクリーンで見た方が良いというので、そしてフィンチャーファンとしてちゃんとスクリーンで観たいということで見た

壮大なお仕事ムー
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.3

石井裕也最新作!
オリジナル脚本にして、現代を生きる若手監督の葛藤と、アフターコロナの家族模様を喜劇味を随所に入れ込んだ奇抜なストーリー展開で、視聴者に色々な感情を投げつけてくる

キャストが素晴らし
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.8

今泉監督最新作
観ないつもりだったけど観た
原作知らないんだけど、思いの外、ずっと違和感みたいなのが付き纏ってたし、軽いサスペンス味さえ心に残り続けた。
観たことない感じだなぁ

けど、「人を分かる」
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(2023年製作の映画)

4.1

石井裕也監督作品
神奈川の障害施設での事件を元に描いた小説を更に映画化!
目を背けることが出来ない現実に、直視せざるを得ないシナリオと映像表現。
宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみ...こ
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.7

『エル・マリアッチ』のロバートロドリゲス最新作
予告編の緊張感ほどの感動はなかったのだけれど、つまらないわけでもなく、どう帰着するのかは気になってはいられた。
90分ちょいでギリギリ。これ以上だと脚本
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.3

もうこのぐらいのシナリオの恋愛映画しか観たくないって思うくらい良かった
最初は可笑しみが強いのに、それが状況に応じてジャブのように少しずつジワリジワリと。
日常と噛み合わないほど、効いてくる
なるほど
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左手に気をつけろ(2023年製作の映画)

3.7

井口監督最新作の短編?作品
「御用だ、御用だ」と連呼するこども警察は可愛いのだが、時の自警団的な感じがして、あんなに大勢で甲高い声で走ってこられたら、大人でも怯む気がする

カフェの北口さんの食べ方が
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.4

先行公開で鑑賞!
ヴィムヴェンダース最新作、役所さんカンヌ男優賞!

ただ1日を丁寧に切り取るだけで、こんなに見え方が変わるものか。
ルーティンのような日々を映すのに、角度を少し変えて捉えたカメラによ
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.4

ヴィムヴェンダース、カンヌパルムドール賞

良すぎて良すぎた
前半は、かなりロースタートなのんびり映画だったのに、中盤以降の息子とのロードムービー、記憶喪失男の再生、父子の関係構築
いい作品の原型がそ
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

冨永監督作品
原作読んだことないけど、多分、投映率の高い作品なんだと思う
池松くんのピアノに心が揺さぶられる
次第に熱狂的になっていく構成が、ジャズのそれ。

なんだろう、リアルワールドとパラレルワー
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ことの次第(1981年製作の映画)

3.9

何気、初のヴェンダース作品
ヴェネツィアで金獅子賞!

映画制作の予算が少なくなってしまい、撮影が思うようにできないというあるある葛藤も、苛立つ関係者、失踪するプロデューサー
カオスだなぁと思いつつ、
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サーチライト-遊星散歩-(2022年製作の映画)

3.9

平波監督作品
『少女は卒業しない』観て以来、とても気になっていた中井友望。『ベイビーわるきゅーれ2』などにも出てて、これからもっと出てくる気がしている

父を亡くし母親が病気で、高校生の彼女が母親を支
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.2

『ローグワン〜』のギャレスエドワーズによる新作
ジョンデヴィッドワシントン×渡辺謙が良かったねぇ
この世の最先端ニューアジアにおける、人間とAIの闘いを巡るSFアドベンチャー

総じて『アバター』を思
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

スコセッシ最新作×ディカプリオ&デニーロ

アメリカ先住民族オセージ族の不可解な連続死を巡る実話を元にした206分の大作!
後半にかけてのスリリングな緩やかな疾走感、ゾクゾクした
分かっていながら、彼
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.8

fan's voice来日プレミア試写会にて。

奇人YouTuberのrackaracka(ラッカラッカ)の2人が、ついに映画監督デビュー
5年ぐらい費やしたその作品はサンダンスに招待されたり、そこ
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.0

ただただ楽しかったな、エンタメさせていただきました。
ドラマを見ていたのが懐かしい!7年前?もっと前な気がしたけど、入れ込まれた現代的な課題や時事が、これでもかと詰め込まれて、その中で奮闘する坂間家や
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almost people(2023年製作の映画)

3.9

4人の監督が描いた、ある感情が欠落した4人兄弟姉妹を描いた作品
30分超のオムニバス4作品

感情が欠落しているっていうのは、日常ではそうないことだけど、周りにいるかもなとは思う
その感情を探して必死
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.2

濱口監督の5時間超の大作
ロカルノで女優賞と、脚本スペシャルメンション

正直どうなんだろうかと言う気持ちが強く、序盤20,30分は分からないということしか分からなかった
演技もシナリオも、どう5時間
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壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ(2016年製作の映画)

3.8

佐藤監督のndjc作品

若き日の太賀くんと岸井さん
設定が妙すぎて、でもそこに本気になってるのが面白いし
それぐらいしかもう残されていない感じ?

拳を高く掲げたい

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.6

原田監督作品

にしては、個人的には全然ハマらなかった。
もっと激しいかなぁとか思ったけども。
もう少し緊迫感強くなるかなぁと思ったけどなぁ。
同じシーンでの会話劇がダルくなるシーンがいくつか

安藤
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アンダーウェア・アフェア(2010年製作の映画)

3.6

岨手監督のndjc作品

『あのこは貴族』を見てから観ると、ここから女性の描き方や、二者を描く方法は頭にあったのかなぁと

気持ちをセリフ以外のアクションで見せているのがいいよね。それがより性に関する
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