なかよしさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.8

吉田大八監督ティーチイン付き上映。
フィルム版『桐島〜』との二本立て。

画の潤沢さで豪華な気分。コロナ前だなぁ!笑

音楽が効果的で緊張感が持続する。

急に実名の人々に声を掛ける(新垣さんとか)と
>>続きを読む

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

泣いたなあ。東京に向かうバスの中、役所広司だ!ってそこで初めて気付いて、役者さんが浮かびながらも、なんて素敵な声なんだろう、と思って泣いた。いつだってあんな眼差しで娘を見ていたことを、いつだって子供は>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.3

可もなく不可もなく、という印象。期待を上回ることもなく、かといってめちゃくちゃ悪い訳でもなく。ただただ中途半端で、これだと原作読めば良いんじゃない?!それの方が多分面白いんじゃない?!って原作未読の私>>続きを読む

エンディングノート(2011年製作の映画)

3.9

あれほど家族が周りで看取ってくれたら幸せだ。気付いた時にはもう遅い、ということにならない為にも周りには感謝と愛を伝えられたら良い。

フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

非常に楽しかったし面白かったし見事だったけど刺さってくるメッセージがあまり胸にくるものではなかった。
身体の芯から外側に向かって熱くなるような映像表現(キスから紐付く記憶のシーン等)は狂おしいほど好き
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

好きな映画か、と言われると即座に首肯出来ない。打ちのめされた。ただ待ち望んでいた濱口竜介監督作品がそこにあった。
脚本の密度が強靭。でもしっかり沈黙と間が惹き込んでいくのは流石。原作からの飛躍と着地も
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画を平常心のまま観られる男性は、残念ながら少ないだろう。自分が結構冷静に観れてしまっていることすらも怖くなる。

時代錯誤かもしれないが、10年近く前の過ちを今、正されようとする、という点だけを
>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

熱いメッセージと馬鹿馬鹿しさの塩梅が堪らない。押し付けがましさがなくストンと胸に落ちる。

鮮烈な青春の再定義。マスクびしょびしょになるくらい泣いてしまった。
仰る通り無駄こそ青春かもしれない。

>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

幸せな瞬間も別れの瞬間も、切り取られる2人の時間、空間が愛おしくて涙が出る。

題材自体は日本においてはありきたりなのかもしれないが、細かいディテールが本当に素晴らしい。その丁寧な積み重ねが一つずつ効
>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

2.0

これはダメ。
映画愛唱えるのには覚悟が要る、と思いますよ。作ってる側が全然映画好きじゃないじゃん。
商業でこれが流れてしまっている、そのこと自体の悲劇(評価されてしまっているのは更に悲しいが)。映画好
>>続きを読む

THE DEPTHS(2010年製作の映画)

3.7

国境(とそれに伴う言語)、性別、カメラのファインダーやマジックミラー(これは木村が突き破ってリュウを連れ出す意味を含め)、扉といったあらゆる境界がある。
国境や性別を優に超えていくギルスは妻には逃げら
>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.1

主演2人が愛おしすぎる。これに尽きる。キャラクターを愛してしまったら、彼女らが何をしようと微笑んでしまう。脱力と緊張の緩急。
アクションとカメラワークもレベル高く感じた。
あとサイドキャラで言うと姫子
>>続きを読む

映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

3.8

ただ音楽が好きで、それだけなのに、売れないと生きていけず、売れるには音楽だけじゃダメで(メディア対応等)。味方であるはずのメンバーの脱退を繰り返し、それでもその度にやりたい音楽を追求し続けた佐藤伸治。>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.7

今だからこそかもしれないけどこの清原果耶には永遠に(矛盾)恋をしていて欲しいな
桃井かおりの演技も素晴らしかったです
書道を取り入れた映画って良いなあ

プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.5

最高の設定と展開。ラストはぶん投げなように感じてしまった。。
分かりやすいテーマ(哲学的な部分は十分理解しているとは言えないが)で引き込まれた。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.7

ハネケ、というだけで身構えてしまうが、ポスターも独特でずっと気になっていた。
面白いな〜。とんでもない事件が淡々と起こっているように見えてしまう。これは『愛、アムール』も見ないと。

ボー・バーナムのみんなハッピー(2016年製作の映画)

3.6

明けても暮れても巣ごもりにいたく感動したので鑑賞。ちょっとこちらは露悪的に感じてしまったのは言葉の詳細が汲み取り切れないからか。。このとき25歳とはとんでもないが、、

ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり(2021年製作の映画)

4.4

このセンスで、一部屋が舞台に変わりスクリーンに映るに十分な興味深さに引き込まれる。コメディは世界に批判的である側面も持ち続けてそこから飛躍していくときにカタルシスを感じる。

無感動は悲劇、退屈は罪

キャラクター(2021年製作の映画)

3.8

永井聡監督作品は盤石だなぁと感じるほど毎作良いね。。

展開が面白かった。見事なラスト。

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.2

長ーいバカリズムのコントを最大限にお金掛けてやりました、っていうそういうことだ。笑えるけどちょっと尺長いな、流石に。2回同じ敵倒すところとか広瀬アリスの鍛錬とかが中弛みの要因な気がする、、

クルエラ(2021年製作の映画)

4.5

ディズニーの力。のめり込むのめり込む。
ストーリー展開も映像も曲も何もかもが素晴らしい。改めて映画は総合芸術足るものだと思い知らされる。
エマストーンの魅力が爆発しておりました!!

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

おもしろ!!

息子の行動原理と島に辿り着くために犠牲払ってるのはいかがなものとは思うものの、というか時間経てば経つほどツッコミどころは万歳!笑笑
だけどラストは感動すら覚えた。

あと、エミリーブラ
>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.3

なんか全体的に薄ら寒くないですかね…
何度も観たようなストーリー展開+岡田くんのアクションだけが良い

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

まさに阿鼻叫喚の地獄絵図。実話だと思いたくない程の残忍な事件。お客さんの為に死ねるか、を問う話ではないが、私には到底出来ないほど勇敢な従業員たち。勇敢、というのも少し違うかもしれない。
2008年のイ
>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

『ストップメイキングセンス』が好きすぎる私には見ないという選択肢はなく、初めて映画館でプレミアムシートで鑑賞。
ああ、終わってしまうと思った時に涙が出た。終わって欲しくない。久しぶりに思えたかも。もち
>>続きを読む

ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

3.5

すごい短くないですか?!
叙事詩のようで、美術館に来たようで、何かを感じ取ったようで、何も分かっていないような。じわっとなんか良かったな、という余韻で終わらせたくないが、もう忘れ始めている。

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.6

親離れ、子離れならぬ叔父離れ、姪離れのお話。余白を残した物語だが、いずれは来る別れを想像せざるを得ないし、そこからまた彼女の人生が始まるのであろうと思わされる。
忘れ去られていく人への賛歌とも感じた。

SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.3

ドキュメンタリーが好きだからこそ色々考えてしまう。ドキュメンタリー≠ノンフィクション。それぞれが分断されているような構成がノンフィクションっぽいしそれが良いわけではなく、ただとっ散らかっていた印象。>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

4.0

世の中に怒れるか?という点では私は恵まれ過ぎている。それでも政治に怒る(それだから?)。

ちょっと映画の中の彼彼女らは悲しいことが起こり過ぎている(地獄の寄せ鍋)けど、そんな風に思っても尾野真千子や
>>続きを読む

くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

不思議な映画だったね

死人に口無し、と一線を画すストーリー展開で、どこまでか現実か、どこからがファンタジーかが分からない。

錦糸町近辺多かったな

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

ただ守りたい、という思いでカランコエのシュシュをつけた朝、主人公が起こした行動は、ある個人のアイデンティティの否定になってしまう。表面での差別への理解が生んでしまう残酷さ。

保健室の先生の授業が悪行
>>続きを読む