merさんの映画レビュー・感想・評価

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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.2

所々それでいいのか?って場面はあったけど穏やかでじんわり切なくて人間らしくて 欲にしては透明だなと思った
形を確かめるように触れるシーンで涙が止まらなくなっちゃった

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

公開からずっと気になっていて、漸く観られた映画
状況としては孤独に見えても、ひととの間に緩やかで途切れない繋がりが根っこにあること、それに気付いたことが背中を推してくれるのかなと思ったりした。
ピアノ
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フェリスはある朝突然に(1986年製作の映画)

3.5

こういう環境と運に恵まれている奴が側にいたらしんどくなるよなの気持ちと、近くに居るといつの間にか影響されるけど結局大人になって思い返したりするのはそばにいる側ばかりだよなの思いと、思春期は特に抑圧し過>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

凄い質量の作品を観た。
テンポは割と速いけど3時間っていう長さを意識させないくらい丁寧に描かれていたように思う。
戦時中は特に科学者にとっての実験の成功は死を意味すると思っていて、その成功"させてしま
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アポロ13(1995年製作の映画)

3.7

ずっと緊張する。ドラマチックだなと思いつつ、報道では打ち上げ成功か失敗かしか聞かないけれど、発射し任務を完遂し無事帰還する、この全て完璧に行うだけが成功ではないんだよな、私が思うよりずっと多くのプロフ>>続きを読む

許されざる者(1992年製作の映画)

3.0

正義という感じはあまりしないし、銃を持つ人も持たない人も皆少しずつ罪がある

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.5

予想していたオチと違ってある意味印象深い、思わず唸っちゃう。映画らしい絵になるシーンとドキュメンタリーみたいな手ブレの多いシーンが混ざってて妙にリアリティある
音数少ない音楽が物騒な感じを濃くさせてて
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.8

随分前に劇伴が印象的な作品として紹介されていたのに興味を持って、けど一部しか覚えていなかったので再鑑賞、主な劇伴がデイブ・グルーシンのジャズピアノになっていて、特に懸垂式のモノレールがすれ違うシーンの>>続きを読む

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.9

3作続けて観た お、おもしろ〜…
1人のダークヒーローの話ではあるけど匿名の市民が束になった時の確かな力と正義を魅せるの良いなと思った。あと終盤になって冷血漢にストーリー与えるの狡いよと思っちゃう。
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.9

さすがの監督というのか2作目以降も面白いシリーズだ…となった、バットモービルからの脱出シーン辺りからニヤニヤが止まらなくなる
何度ゴードンの名前を叫んだことか…そしてジョーカーの狂気にある意味違和感が
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

数年前に観たバッドマンの記憶がもう薄いんだけどそれでも大分印象の違う作品、予備知識ほぼゼロで観始めたらリーアム・ニーソン渡辺謙ゲイリー・オールドマンにモーガン・フリーマン キリアン・マーフィーと立て続>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.8

あぁ ちょっと言葉にならない…
存在するだけで恐れられてあれ程の扱いを受けてなお透明な心を持ち続けるってただ凄いなと…
彼にとっての生きるってどれほど慎ましくシンプルなことだったのだろう…

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

3.8

半分くらいタイトルに惹かれて鑑賞、余命ものあまり観ないのだけどよかった。基本コミカルで怖いものなしの2人だけど時折襲ってくる現実が悲愴感を余計強く感じさせて、けどまた2人に舌を出されるような
クエンテ
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大いなる陰謀(2007年製作の映画)

3.0

原題が邦題と大分違って皮肉
自分の無知を恥じると同時に本当に戦争の意義が分からなくなるなと思う。
言葉が悪いけどこういう志願兵の死を犬死にのように感じてしまうのは上に立つ政治家や大将がノープラン気味の
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

突然頭にこのタイトルが浮かんできて観たくなったやつ。やっぱちょっとチェンソーマンop思い出しちゃう、それにこれも挿入歌との親和性が高くなるように作られていて拷問シーンまで洒落ててふるえる…
オレンジの
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御法度(1999年製作の映画)

3.2

裏とかあまり考えずそのまま観ていたから終盤ミステリぽい展開になったの少し驚いた、今迄観たり読んだりしてきた新撰組とは違って得体の知れない集団にみえる
若き日の松田龍平の発光するみたいな美しさにどうして
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.3

なんだかとっても浮遊感
子供の頃の時間が経つのが遅くてやけに間延びしてるように思える感じに似てる

レインマン(1988年製作の映画)

4.5

漸く漸く観た、強く実感はできないけど着実に関係は変化していて、それをふと表現するシーンに終盤涙が止まらなかったし、その後最後のレイモンドの横顔に「感情のインプットと表現に問題がある」って先生の言葉を思>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

3.5

読んだこともまだないので初のカズオ・イシグロ タイトルがまず良いよなと…
直接的な戦争のシーンはないけど確かに戦争と政治に影響された影があって、その仄暗さがイギリスの天気と合うなとも思ったり
何という
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.5

こういう結末になるもの初めて観たかも
映し出される自然が美しくて壮大で寂しい、風や衣擦れ息遣いが濃く聞こえて更に厳しさも感じさせる。
もどかしいほどの親子の不器用さをゲオルゲの存在が自然と解していく感
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キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

4.0

意図せず季節感の合うタイミングで鑑賞できた。詩的で、何者かに成る前の段階であれば尊ばれるけど何者にもなれないままでいるくらいなら生きるのを辞めることも厭わない様なところにどことなく死の匂いを感じる様な>>続きを読む

トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.4

バーでメリーナに会うシーン辺りまでしか記憶がなかったので改めて鑑賞、やっぱり印象的なシーンが多い。
あ、そこで終わるのねという感じがあったけどシステム的にはもう大体のことが実現できそうで実用化されてい
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羅生門(1950年製作の映画)

3.5

観始めは藪の中、後味は羅生門みたいな感じでした
多分いつ観てももやもやと残る感じ廃れないんだろうな…と思う
文章だと鬱屈とした印象が強いけど映像にすると哀愁の漂う隙がある感じがして、その落差で余計人間
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.8

漸く観られた。余白と余韻の残る作品でこういうの好きだなと思う。
穏やかで幸せな記憶から垣間見えるもの哀しさにどこか親近感が湧くのが不思議。
親子でいる前に互いにひとりの人間同士で、血が繋がりがあろうと
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.7

あまりに有名だけど人となりについては深く考えたことがなかったので、キャッチコピーと主役の名に惹かれて観てきた。世界史に明るくないので心配だったけど、この時代の血で血を洗う容赦のないイメージはそのまま、>>続きを読む

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.0

主題曲だけよく知っていたけどミュージカル映画とは知らなかった、花売り娘の頃とは別人と見紛う程の変身ぶりに、改めて彼女の役者としての凄さを感じます。イライザが常に脚光を浴びているのに彼女の台詞はほぼない>>続きを読む

ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.5

漸く観ました
一言で愛を選ぶ話、と表せなくもないけどそれだけで片付けてしまうには物足りない感慨を覚える。凛として、ただ玉の輿を狙うだけの考えなしではない、だからこその聡明さと美しさを感じる女性だなと思
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劇場版 僕らのGalileo Galilei〜会えたね〜(2023年製作の映画)

3.5

制服を着はじめた頃に出逢ってからずっと聴き続けていた大好きなバンド 色んな経緯や時間を経ても根っこは変わらない真っ直ぐでおおらかな彼らの音楽は、好きとか楽しさだけじゃなく安心も連れてきてくれる感じがす>>続きを読む

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.5

漸く観た映画、凄くよかった。男親と息子、叔父と甥の様な関係性の話が好きなので、愛情と切なさと成長と歯痒さ色んな感情による涙がとまらなかった
静かだけど心を揺さぶられます。
今までだったら主人公側に同情
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.5

ずっっと観たかったやつ!面白かった。リズミカルで身近だからか適度に身につまされる感もあって、まさかのちょっと泣けた 相手のことを考えることって自分のことを考えることくらい大事で、心からの思いやりって自>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

4.5

叙事詩のシーンが壮美だけど露出した大地がどこかもの寂しい気がして、その荒涼とした風景に原色がよく映える、圧巻でした
オケ中心の劇伴がこれもよく合う…
二つの舞台をリンクしながら行き来する感じが新鮮で面
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

The Continentalを観たのでそのまま未鑑賞だったチャプター3を、前作の記憶が朧げだったけどスピンオフを観たお陰で台詞のリンクやホテルの諸々の進化も見えた気がしてよかった。楽しみ方としては順>>続きを読む

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

4.0

漸く、しかも劇場で観られた
緊張した…
犯人は序盤に察しがついたとしてもそれが何のネタバレにもならないというか、今のシーンは…今のは現実なのか妄想なのか…ととにかく息つく暇もなく混乱させられる。現実と
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アナザー・カントリー(1983年製作の映画)

3.2

モーリスを思い出した
けど卒業後を詳細に描かないぶんより時代背景を感じるかも
うーん聖歌と物悲しさある劇伴が良い

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.7

どうにもできない感じがヒッチコックだ…(?)と思った
タイトルそのものは然ることながらタイトル演出かっこい〜…

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