ymさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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クインシーのすべて(2018年製作の映画)

4.0

クインシーの、人としての深み、人生の哀しみ、幸せ、栄光、挫折、全てを包含する温かい眼差しと、魅力。

家族みんなに祝福された笑顔と、エンドロールに並ぶ錚々たる顔ぶれが、数々の受賞歴を凌駕する。

マイルス・デイビス: クールの誕生(2019年製作の映画)

4.0

JAZZに惹かれはじめ、「ポートレイトインジャズ」「ブルーに生まれついて」など、目に入ったものから少しずつつまみ食い、名盤と紹介されているアルバムを手当たり次第聴いてみる‥ という、ランダムで取り留め>>続きを読む

ラウンド・ミッドナイト(1986年製作の映画)

3.8

デクスターゴードンが、とてもチャーミングで、哀愁があって、いい。
繊細で孤独、自分が傷ついてボロボロでも決して人を傷つけない。一途に音楽だけを追求する。

そして、後世に残った。

マイ・ストーリー(2020年製作の映画)

3.8

自分のストーリーには価値があると思うこと。
ストーリーは経歴ではなく、何が好きか、何に関心があるのか、ということ。

他人の面白いストーリーには興味あるけど、自分のストーリーにはあまり目を向けてこなか
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.9

トランペットの音色が甘く切ない。ハスキーな声も飾らないリアルを感じる。

自分の演奏を極めることだけに人生を賭けたひと。

ディエゴ・マラドーナ 二つの顔(2019年製作の映画)

3.8

マラドーナに特別な思い入れはなかったけど、最後まで飽きずに見れた。

純粋で明るく愛情深い少年、青年が、まわりに振り回されて消耗していく姿は、切ない。

監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影(2020年製作の映画)

4.0

無意識のうちに、麻薬のようにじわじわ浸透し、気づいた時にはもうやめられなくなっている。
環境問題や新型コロナよりもある意味恐ろしく、ややこしい難題に人間は直面しているのか。
自分で作った罠に自分が落ち
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

4.2

とても面白い。センスも良し。

小気味良いテンポ、どんどん引き込まれるストーリー展開、ちょうどいいユーモア、エノーラの頭の良さとチャーミングなキャラクターとマッチしている。

エンディングロールの最後
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

3.6

このカップル、感情移入しづらい。

記憶は消せても、本質は変わらない、ってことか?

ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

愛とは...。

言葉を文字にすると、話すのとはまた違った特別な伝わり方になる。
読書の楽しみもそれに似ている気がする。

愛とは、努力して得る部分と、自分の残りの半分を探す要素と、両方あると思う。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

偉大な芸術家に表現の自由と発表の場があるのは、素晴らしい。

いろんなサブスクサービスが乱立する中、そういう価値への対価なら、納得。

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.2

「彼は最期、1人ではなかったと伝えたい」

心に沁みる。

助けようと近づいた瞬間に刺され、自分の身を守るためになんの罪もない目の前の若者の首を絞める。それが戦争。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

「なんとも言えない地下の臭い」

どんな言葉よりも侮蔑的。

本当はただ、金持ちかそうでないかだけの違いなのに、家族丸ごと、人格そのものから否定されたような屈辱。

痛快なテンポ、笑えないコメディ。

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.0

ようやく見ることができた。

ウィレムデフォーは、圧巻。
作品の初めから終わりまで、一貫して切なく、胸が締め付けられる。
タイトルバックの黄金の草原と、イエスキリストにも見えるゴッホの祈りの姿にも。
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.0

生きるために必死で大人と戦う毎日に、悲しみ、怒り、絶望の表情しかなかったゼインくんが、最後に見せる笑顔に初めて、12歳の等身大を感じる。

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.9

2人の見た目のインパクト、なんともいえない音響、そして生々しい自然や動物が融合して、独特の世界観。
しばらく頭を離れそうにない。

食べて、祈って、恋をして(2010年製作の映画)

3.9

人生を思い切ってリセットし、探究の旅で起こった出来事全てをきっかけと思い、出会った人全てを先生と思うこと。そうすれば、新しい自分が見えてくる。

なるほど、いい言葉だな〜。

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

逞しくも美しいジュリー。

家族を失い悲しみに打ちひしがれても、亡き夫に愛人がいたことを知っても、毅然として取り乱さず、冷静。

でも決して感情を押し殺しているわけでもなく、誰かを恨んだり拒絶してもい
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.8

👏

音楽が感情を盛り上げる。
音楽で映画が記憶に残る。
音楽を聞けば、シーンが、時代が、蘇る。

映画音楽の魅力を科学者に解説させる、という発想も面白い。「科学には解明できない」で締め括るなんて、粋
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.0

近くにいてもお互い向き合わず、中身のない会話で表面的に繋がっている、家族横一列の食事。

家庭教師によってどんどん加速する最後のカオス、絶妙に遅れるお父さんのツッコミは、まるでコント

投げやりで乱暴
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おじいさんと草原の小学校(2010年製作の映画)

3.8

マルゲも素晴らしいけど、ジェーン先生が素敵。
自分の信念を持つこと、その信念に忠実に行動すること、の大切さ。

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.6

スーパーに買い物に行ったら普通に食料売ってて安心した(笑

都会の生活は、こんなにも脆いのか。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

映画館で観るべきだった!
職人魂と友情に感動。

こういう展開だと、ビジネスマンはただダサい笑

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.1

テロリストに仕立て上げられた少年たちが、ただ、哀しい。

大切な家族のために、戦う。
ホテルの従業員としての誇りを持って、戦う。
信じる神のために、戦う。

それぞれの正義、それぞれの悲しみ。

ホテ
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

4.0

イギリス上流階級の伝統と規律とプライド、そして、その裏側にある嫉妬、不自由、哀愁。美しく完璧に整えられた敷地、建物、調度品。

カオス状態が、終盤に向けて見事に纏まっていき、後味良し。

フルコース、
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.9

偉業達成。

平穏な幸せでは、生きていることが実感できない、戦士のDNA 。

人は人との関わりを通じてしか、生きる意味を感じられないと思っていたが、全くベクトルの違うモチベーションを持つ人が存在する
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.9

非常に骨のある社会派映画。

薄暗く青い映像、緊迫感を煽る音楽、無機質な事務所の内装、田中哲司の猛禽類のような目、究極の苦しみに追い詰められやつれる松坂桃李、突き刺す太陽光。

映画館で観たかった。
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.3

この不倫に共感はできない。
人間の愚かさ。チューリップ🌷に罪はない。