やげんなんこつさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

やげんなんこつ

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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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平和な結婚式がループする毎日って楽しそうと今がこういう状況だからふと思ってしまうけど不自由のない生活を繰り返す中で生まれる一日一日の大切さと変化というものを重くないテイストで考えさせられる作品。

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街の上で(2019年製作の映画)

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空気感、観客の笑いがツッコミになる会話劇、間のとり方とずっとこの世界観に浸っていたいと感じさせる作品。

物語の中心に立たされている荒川青を演じた若葉竜也さんがハマりにハマり役で受け身の芝居が素晴らし
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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作品に対する情熱と執念をめちゃくちゃ感じたしと監督の好きなものを詰め込んだであろう映像と世界観がとにかく凄い。

パートンや3バカ兄弟のデザインは可愛らしくてクリーチャーもしっかりと気持ち悪い造形だし
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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旅をしながら生きているのではなくて旅の目的=生きる事の目的。

孤独や喪失感が浮き彫りになっても旅を続ける彼女達には人間的にとても強いものを感じた。

旅のゴールを考えた時に私達はゴールを設定して生き
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夏時間(2019年製作の映画)

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国は違えど夏を感じる瞬間はとても似ていてどのシーンを切り取っても夏の画になり懐かしさも感じる作品。

夏休みを過ごす子供目線だけでなく祖父、父親、叔母、子供と各々の描写も繊細に描かれていてた印象。
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

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クロエが演じる新人ホテルスタッフ役の設定が普通に酷すぎて乗れないけどその設定を簡単に凌駕してくるクロエの可愛さと髪型も服装も素敵。

アニメだからなんとも思わなかった部分も実写化したら軽いパニックムー
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

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清原果耶と成田凌の噛み合わない会話劇が楽しくて愛おしくてとても笑える上半期ベスト10入りは間違いない良作。

普通って何が普通なのかわからない時もあるし便利な言葉ではあるけど伝えるのが難しい言葉でもあ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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具体的な感想はネタバレなので割愛。

新劇だけでなくTVシリーズに旧劇とエヴァンゲリオン26年間の物語が今作に繋がり全てを出し切ったと感じ取れた。

今は上手く言葉には出来ないけれど感無量の思い。本当
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

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上流階級の人間と田舎暮らしの上京者、当たり前だけどそこには違う世界の当たり前が存在している。

2つの目線を通して映される世界は対立させるような描き方ではなく選択肢は多くないけれど誰にだって自由に自分
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スカイライン −逆襲−(2020年製作の映画)

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前作超えとはいかなかったものの押さえる所は押さえていてSFごった煮感は今回も感じる事ができたしやっぱり楽しい。

軸となるストーリーの物足りなさもあるけどキレキレのアクションには熱くなるし最終章と言わ
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

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登場人物に共感ができる人が誰一人いない少し変わった余命映画には新しさと人間らしさも感じた。

主人公のミラがモーゼスとの出会いをきっかけに色付いた人生には寂しさと儚さに美しさも確実に存在していたし生き
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あの頃。(2021年製作の映画)

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ハロプロという同じ趣味を持った仲間達と過ごした青春時代とかけがえのないもの思い出達。

そんな仲間達との時間も時の流れと共に少しづつ「あの頃」へと形が変わっていくけれど「あの頃」は良かったと過去を思い
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

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どこか絵本チックにも感じるファンタジー要素と思春期中学生の成長譚。

そんな物語の主演を透明感溢れる清原果耶と老婆役には桃井かおりという完璧な配置でこの2人にしか出来ないのでは思ってしまうレベルで魅了
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

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基準は人それぞれだけど「普通」の世界で生きている事がどれだけ恵まれているのか認識できる。

1度失敗した人間が幸せになれるのかという古きからある社会問題とそれに伴う生きる事の難しさ。

けれど人と人と
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

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冒頭からセリフのない2人の日常が淡々と映し出されてそこから2人の関係性がすっと伝わる。

繰り返される日常だけど確実に時間は進んでいき少しずつ変化が訪れてくる。

正直に伝えたい想いはあるのだろうけど
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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平成から令和へと移りゆく時代の中に取り残されたヤクザの衰退を描いた作品。

徹底したヤクザの排除...極道しか知らない彼らの行き着く先は哀しみのみ。

義理と人情を捨てずに不器用に生きる者達に救いはあ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

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ひとつのカップルの始まりと終わりを覗かせてもらった様に感じる作品。

とにかく脚本が本当にお上手だったのと菅田将暉と有村架純のコンビもバッチリすぎるしとても良かった。

出会いと別れを経てまた誰かを好
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

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ハンデキャップを抱えた兄妹の貧困や性に犯罪を題材とした作品。

重くて嫌悪感を抱くシーンが多いけど何処かに必要としてる人がいると考えると複雑な気持ちになるのも事実。

こうなる前に誰かに助けを求めたり
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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人間が持ち合わせている善と悪について問いかけてくるキャッチコピー通りの衝撃的な作品。

聖職者に偽装をしている主人公の正義感が話の軸として進んで行き「神の前では、すべての人間が平等である」という言葉に
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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めちゃくちゃ出てくるゾンビは殆ど道中の障害物レベルだったけど群がる姿は気持ち悪い。

荒廃した都市が舞台という点でラスアス2の様な世界観を味わえたしならず者達のクソっぷりもなかなか。

前作とは完全に
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

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夢を叶える事はとても素晴らしい事だけど必ずしも幸せに繋がるという事ではないのかもしれない。

美味しさや喜びや人から与えられる優しさなど身近に感じてしまう当たり前を大切に変えて生きる一日。

鑑賞後は
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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傍から見れば幸せそうに見える結婚生活も実際は道具や物の様に扱われ孤独と苦しみに悩まされるハンター。

極度のストレスから発症した異食症が扱われた作品だったけど内容もわかりやすく訴えかけてくるテーマも十
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3-4x10月(1990年製作の映画)

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笑いの世界で生きてきた人間が「笑い」を映画の世界に持ち込んできた北野武の初期作。

凶悪さを薄くしつつもヤクザの暴力さとその中に存在する笑いの要素は面白く切れ味の鋭さも抜群。

おかしな物語ながらも印
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仮面病棟(2020年製作の映画)

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前半苦しかったけど後半はしっかりと捲ってきて期待以上に楽しめた。仮面病棟の意味も納得。

ただちょっと説明的過ぎるというか小説をそのまま映画に落とし込みました感があってそこがムズムズするポイントかな。
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

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妻として生きていくためには男を産まなければいけない当時の価値観と女性の自立心。

抗う事など許されなく全ては子孫繁栄に為に尽くす女性達の様子が静かに描かれる。

彼女達の幸せとは?と共に押し寄せてくる
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あの夏、いちばん静かな海。(1991年製作の映画)

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言葉で表現せずに行動で語り物語が進んでいく無声映画の様な演出と「キタノブルー」の原点でもある作品。

海を眺めサーフボードを拾い、恋人を巻き込みながらもサーフィンに熱中する事によって繋がる仲間との様子
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

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生き別れた母を探しに行く少年と付き添い人のひと夏の物語。

不器用ながらも徐々に一生懸命正男を励ましたり楽しませたり愛情を注ぐ場面は久石譲の曲と相まってどこかノスタルジックな気持ちにさせてくれる。
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火花(2017年製作の映画)

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夢と希望を抱いて漫才の世界に身を捧げた10年間。

ひたすらに人を笑わすために芸人をやっている神谷と売れるために芸人をやっている徳永。

目指す場所が違う両者だけど芸人として壁にぶち当たってもがいて苦
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

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スケートボードのおかげでこの世界暮らし続ける事が出来た彼らの前に立ちはだかる大人になるという事。暴力や差別をテーマに12年間も仲間を撮り続けた映像には大きく踏み込んだリアルな景色が存在する。

色々な
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エスター(2009年製作の映画)

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とても賢くて全てを見透かしたように振る舞うエスターだけど仕掛ける時はめちゃくちゃパワープレー。

過去の過ちのせいで信頼関係が少し崩壊している夫婦関係にはいざという時に信用されなかったりする人間関係の
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

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誰が死ぬのか予想できないし誰が死んでもおかしくない展開に本当に容赦のないゴア描写には重さと冷たさを感じる。

会話シーンから要所要所に挟んでくる惨劇シーンの緩急の付け方はお見事で緊張感が常に付き纏って
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

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両親の行動にはどうなのとは思ってしまうけど、美しい自然の中を鳥達と飛んで旅をする姿にはシンプルに良い映画を観たと感じさせてくれる作品。

ニコラと鳥達との触れ合いを経て成長する物語だけでなく家族の絆が
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

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ひたすらに真っ直ぐな小寺さんを見つめる人達の気持ちが変化していく静かながらも素晴らしき青春映画。

「何真剣に頑張ってるんだろ」っていう弄れ具合はどの時代でもあるある話。

登るという爽快感がとても新
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

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コメディー感が強そうという予想の斜め上を行く闇が相当深いアラサー女性の物語。

周りの幸せに対して少し拗らせたり斜に構えたりとおひとり様の楽さと同時にどこか感じる生き辛さ。

のんは良かったし印象的な
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

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登場人物の各々が抱く好きという感情が色々な方向を向いていてそれがもどかしくもあるし同時に青春の眩しさも感じる。

高校生の頃の自分は特別だって拗らせてしまう感覚は何となく理解できたり舞台は現代だけど何
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市民ケーン(1941年製作の映画)

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新聞王ケーンが最後に残した言葉「薔薇のつぼみ」の謎の真相追い求める物語。

富と名声を手に入れても終始愛に翻弄されるケーンの姿には哀しさが映るしタイトルの市民ケーンも秀逸。

シンプルで飽きない作りに
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