ねむさんの映画レビュー・感想・評価

ねむ

ねむ

映画(75)
ドラマ(1)
アニメ(0)

SEVENTEEN POWER OF LOVE:THE MOVIE(2022年製作の映画)

5.0

SEVENTEENからのラブレターみたいで心がすごくあたたかくなったし、ファンミ前のまだオフラインを待ってる時期の公開で、5回中5回とも泣いてた…。

4DX別の劇場で2回みたら両側までスクリーン映像
>>続きを読む

愛なのに(2021年製作の映画)

4.5

もうドストライクの大好きな作品だった!それぞれが恋や愛に対してぶっ飛んでて、人間味溢れてる。みんな自分の気持ちに正直、まっすぐ、不器用で、愛しくなっちゃう。

一方通行の矢印たちが泥沼感ゼロ、可笑しく
>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.9

“条件付きの幸せは制限なしの幸せより何倍も甘い味がして、何十倍も依存性を秘めていて、何百倍もつらい寂しさを連れてくる”。

きのこ帝国の東京、深夜の公園と缶酒、RADWIMPSの何番目のアルバムが好き
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.9


胸が少しざわついて、むず痒くなるような。
なんでもなかった出来事が、あとで特別な思い出になったり、何度も思い出したり。そんな瞬間が散りばめられて、続く日常。自分の日常と多少でも共通項があると心がキュ
>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.0


テレビシリーズから好きで迷わず映画館へ。2人が本当に微笑ましくてかわいい、ずっと見ていたい。

普通の食材で丁寧に手の込んだ料理を作りたくなる。心に染み入る台詞がたくさんあって、少し涙が出るところも
>>続きを読む

スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)

3.8


13人それぞれの群像劇が、きっと今どこかで生きている誰かの物語。好き、嫌い、孤独、承認欲求、夢。みんな歩く道を探してる。承認されたいなんて、きっとみんなどこかで思ってる。

心ちゃんが一番響いた。嫌
>>続きを読む

永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.6


『みんなどうかしてる もっと自由に生きられるのに 心が望むままに行きたい所に行く』

天使に見え、でも序盤から感じるカルリートスの不安定さと黒さ。思うがまま、日常の一部のように犯罪を繰り返す堕天使の
>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

静と動、両方が穏やかに流れていて、それが心地いい。瞳の奥・心情を眺めているような感覚。思考力を試されているような気さえした。3時間超えなのに中弛みせず楽しんで観れた自分にびっくり。舞台中の色々な言語と>>続きを読む

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.6

音響機器だらけの部屋で寝起きTシャツ1枚でふかすタバコがあんなにおしゃれなのはさすがフランス映画。

男性優位の世界で、自分の感性を信じて強く突き進むアナがかっこいいし、アナを励まし支える仲間たちも最
>>続きを読む

ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

3.6

独特で不思議な雰囲気が漂う。ずっとふわふわと夢の中にいるような幻想感。これは美術品。台詞の少なさで際立つ音楽と麗の佇まい、静けさに引き込まれる。

セーラー服を纏うという薬。鈴の音。薬を探すようなさつ
>>続きを読む

Summer of 85(2020年製作の映画)

4.0

運命の出会いと永遠の別れの6週間、瑞々しくて、でもヒリヒリする。最高のサマーフィルム。『これは君の物語ではない。』

『死』に惹かれる思いも、強く思い愛も、尊く切ない。独占欲も縛られず奔放を求めるのも
>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション(2021年製作の映画)

4.1

2021.10.17 MX4D (2回目)

吉沢亮なのを忘れるほど『声優』で、自然と『ロディ・ソウル』として入り込んで観てた。デクくんとロディ2人の間で育まれていく友情も、ロディの個性も、なんて愛
>>続きを読む

サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.7

作品名にぴったりな爽やかさ。日本のどこかの小さな片隅、狭い地域の中ではじまる、まさに真夏のしゅわしゅわ弾けるサイダーのようなボーイミーツガール。

夏感を引き立てるような色合いやタッチがかわいい。スマ
>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.6

まさに『復讐エンターテイメント』。重めのテーマが盛り込まれているはずなのにここまで面白くまとまっちゃうなんて。

この類の映画が公開されるたび、「こういう作品を何の抵抗も受けず観れるのは、時代なのかな
>>続きを読む

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.0


観賞後、一番最初に浮かんだ言葉『美しい』だった。
この作品に関わる人たち皆が、きっとこの終焉をとても大切に繊細に扱い、気持ちを込めていたんだろうと感じる。実写にここまで感情を揺さぶられるとは。

>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6


興味<話題で鑑賞したのに、結果これからの生き方を考え見直したくなるほどには心に入ってきた。

観賞後、主演以外役者でなく実際のノマドの方々と知って、粋で素敵な作り方に感嘆のため息が出た。
ホームレス
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

『観てしまった』という初めての後味。

今の年齢、今の感性で、劇場で最期を観られる時代に生きていることが本当に嬉しいと思わせてくれた。

1人1人に愛しく思える部分があって、各々が成長と大人になった様
>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.6

推しの松岡茉優ちゃん観たさで鑑賞。結果おもしろくて1『騙し合い』の予告に感化され人1人の役をじっくり観察するように疑いの目で観てた。やられた。

トントンとテンポ良くて観やすい。期待してたほど騙し合い
>>続きを読む

名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

3.5

コナンシリーズを制覇してる訳でもなく映画館で観たことがない人間が時間とタイミングと気分、すべてがドッキングしたので、興味半分暇つぶし半分の感覚でふらっと。

結果、まんまと赤井秀一ファンになって帰って
>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

推しへの愛は尊い。好きは強力なパワー。
『あの頃』は楽しかった、でも今も楽しい。あの頃も今も両方肯定できるように。

コズミンのイヤなやつなのに憎めない面白さが絶妙、さすが大賀。松坂桃李のバイト漬け大
>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

27歳、華子と同年齢。地方田舎育ちで美紀側なのに、華子の息苦しさや孤独に共感した、不思議な感覚。

楽しい時も泣きたい時も話を聞いてくれる人が身近にいればそれで充分だけど、実はなかなかいない。沁みる。
>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

『すばらしき世界』はどんな世界かとぐるぐる思考。

犯罪、獄中生活、暴力団、生活保護、ネグレクト、孤立、寂しさ、生きづらさ、酷薄さ、優しさ

話が進むごとに、三上の優しさや真面目さに心が動かされた。三
>>続きを読む

天国にちがいない(2019年製作の映画)

3.6


ひとりでぼーっと外や空を眺めてるような心地よさ。スレイマンが可愛くて、時々くすっと、心がほっこりする笑い。1つ1つの映像の質感が私の好み。

ゆっくり穏やかな空気が流れる中に同居する不穏なものや描写
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.5

開始1秒、『え、分けたら意味ないじゃん』というわたしの心の声が、数秒後にきれいに拾われた。好き。

運命みたいな偶然と小さな幸せが、花束みたくぎゅっと束ねられて、理想が詰まってた。まだ上書きしたくない
>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8


小中の頃、学校で見る姿が友人たちの全てだと思っていた、子どもながらの浅はかさと想像力のなさを懐かしく思い出した。甘酸っぱくて輝かしいものの裏側も、青春だった。

佐々木と悠二の間にだけ流れるあの空気
>>続きを読む

約束のネバーランド(2020年製作の映画)

3.5


原作アニメファンで、アニメ実写化には基本眉にシワを寄せてるタイプの人間だけど、これは他の実写化よりずっと違和感なく楽しく観れた。

ノーマン役がしっかりノーマン!イザベラとクローネも配役ぴったし。ク
>>続きを読む

滑走路(2020年製作の映画)

3.7

32歳で命を経った歌人の自らの体験を記した歌集から着想、にまんまと興味を惹かれて劇場へ。

若手官僚、学級委員長、切り絵作家、それぞれ3人の物語が、まるでパズルが埋まっていくように、点と点が線で繋がっ
>>続きを読む

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.5

ゆるゆる肩の力抜いて、観るのに体力がいらない、内容より世界観と雰囲気を感じるのにちょうどいい。

見上げなかった、見下ろさなかった、が繋がっちゃう切なさ。神奈川ケンイチに惹かれるの、ちょっと分かる。炭
>>続きを読む

甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

4.0


ゆるやかでほかほかあたたかく、やさしいお話。
自分の心の中の宝箱にずっと入れておきたい映画。

若林ちゃん可愛い大好き。こんな子が親しい距離感だったら、平凡な日々の何気ない一瞬さえもすっごくしあわせ
>>続きを読む

レディ・マクベス(2016年製作の映画)

3.8

視覚的、美。ハマスホイの絵画のような素敵な部屋。曇天下薄霧がかった中、音や台詞が少ないからこそ感じる息遣いと不穏さ、好き。

所有される側からする側に。狂気が折り重なりながら加速していく様が最高。そし
>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.3

2020.10.4 / 2020.10.16
最初の数分から涙腺崩壊。ずっとタオルを目下から離せなかった。

自動手記人形としてたくさんの人の感情の表と裏、心の内に触れてきた彼女の少佐への「『あい
>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2


終始心の底から沸き上がってくる共感。まさに共感と絶望、生活を映したようなリアルさ、観てて苦しい。

ジヨンが小さい頃から抱えてた生き辛さが、自分が日常の中で感じてきた生き辛さを鏡に写したようだった。
>>続きを読む

フェアウェル(2019年製作の映画)

3.6


『実際のウソに基づく』なのにあたたかくてクスッと笑えて、ほどよく肩の力を抜いて観れる。

結婚式の披露宴シーンの、一部の重い深刻感と何も知らない周囲の賑やかさが混じり合ったあの反比例感、すごい好き。
>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0


観賞後、感情渋滞でしばらく言葉が出てこなかった。
描写や間、表情で感じ、考え飲み込みながら観れたの、とてもよかった。

ハニージンジャーソテーを思い出すとまた涙が出そうになる。あの部屋が明るくなって
>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7


ザラついたフィルムの質感がとっても素敵。A24の作品はなんだかクセになる。音の使い方が好きだな〜

憧れて、背伸びして、自由を求めて、抗って、劣等感、嫉妬、苦い思い、不透明な未来。そんな中でも結局仲
>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.9

窓の使い方が最高。画のどこを切り取っても感情がいる。湖を泳ぐシーンと窓の中の2人のシーンが脳に焼き付いてる。ピアノの旋律がぐっと染みて切なさと温度がすっと入ってくる。

言葉ではない方法で伝えてきて、
>>続きを読む

>|