想ってることを思うことも、思うことを伝えることも。伝わってきたことから想うことも。相補性と双対性の魔術。物自体としての首飾り。
動くことには音が連なってしまう。言葉を選ぶ前に体が音を伴ってしまう。生活に伏在した「環境音」を意欲的にレコーディングしていく。
動くものの内面は問わないこととするも、その音の軋み、揺らぎから「魂」が>>続きを読む
漂白されきった怠惰なる関係性が露出され続ける。あまりに無意味な時間系列。そこに生きることもまた稀有か。
土方巽、あとで彼と気がつくほどに常民と成り果てている。眼を奪われることは記憶の無化に恍惚することか。
性の無能力を否定的に媒介させテロリストへ仕立て上げるスパイの過剰能力。
バディムービーへのアイロニー。愛ゆえに、という偏屈な穿ち方。
自分の意見を他人を出汁にして伝えることの天才ではある、ことの露出性が最も高い作品と言える。
無言の背面と饒舌な正面に一発づつ。官能にたどり着くために地獄を迂回する必要性について。
匂いが立ち込める。欠乏感に身をよじる。望むべくして不幸という快楽を選びとったかのように見せる錯覚。
ところどころとんでもないけれど、ところどころどうしようもない。一時系列に納まっていることに驚愕すらしてしまう。稲とシロミナミ、国債とラッパ。
よく話よく眠る神たちの片鱗。
話すもの聞くものが共に手を携えて、民話/昔話という異界へ参入していく。
願わくばラスト30分を削るか、霧散させるか。
陳腐化する形式、そのまま記憶の行く末に当てはまる。蔑ろにされ、慣れきった怠惰によってしか延命されない固有形式。対面と正面の不可解な固執と、聞くと話すが安易に成立しすぎる気配のなかで。
生々しさと余所余所しさ。語る主体の立ち上がりと弛緩した慣れ。もう思い出させるものしか思い出せなくなってしまった、忘却の先。
小川の途方もない共感が先走る。頷く間もなく同調と提案がなされてしまうような傾聴。
緊張などなく弛緩した共同感覚と土地に平伏すことを熟知したものどもの尊い怒り。
闘争のステージが悲しいまでに上昇している。単に集まる(デモス)ことから、生死を分かち合う戦争状態へと必然的に推移していく切実と愚かさの全容。
実現特務機関としてありうるか、行政。用も無用も綯交ぜにしたArtist Collectiveとしての。
受傷人骨に儀礼と暴力の根源を垣間見るのは妄想の浅瀬だろう。
生における重低音、死における情けない滑空。アンテナを必要としない無数のメモリア。
闘争は時間と共に文学化する。友敵論で社会構造を把握したことにするのは容易い。その容易さに踏みとどまれず、内面に巣食う抵抗と裏切りの心理洞察へ向かってしまう文学的運命。
身を奮わせ空気を切り結び、咽頭を震わせ空気を振るわせる。娯楽が相対化される前の世界、甘美にして退屈。無味にして絢爛。
すでに失われた世界を垣間見ることすら許されぬ、摩訶不思議な世界線に生まれ落ちてい>>続きを読む
クイズ王が知識人ではないのと同様に。
発酵させた葡萄汁という観念から認識を生み出したいのか、恩寵/聖霊という即物感覚から生きはじめたいのか。
吟味と鑑定と官能が排他的でも相補的でもないとしたら。