qudanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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RRR(2022年製作の映画)

5.0

脚本・演出・音楽・俳優・筋肉、全てが過剰。
観客を一瞬でも飽きさせないようにと、スケール感と密度がひたすらに高い。

物語は二人の主人公の関係が天秤のように左右に揺れ動く。一度は釣り合ったように見えた
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

20代前半の趣味の合う男女の恋愛、というある意味軽薄なモチーフ。
だが、現代に生きる人に刺さるような要素をひとつひとつ丁寧に積み重ねることでリアリティと厚みを出し、「これは私の物語だ」と共感させる手腕
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50年後のボクたちは(2016年製作の映画)

4.0

ドラマとしてはあっさりしてるが、だからこその爽快感がある青春ロードムービー。

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

4.0

「ザ・ノンフィクション」を煮詰めてクソと小便と精液かけたような味わい。

嫌なこと全部盛りで、映像作品としてまとめた手腕がすごい。
ファティ・アキン恐るべし。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

5.0

6年前に観た「エール」のリメイク。
プロットは同じだけど、過去の自分のレビューをみると聾唖者の扱いが大きく違うようだ。

それによって、より困難な状況を乗り越えたときのカタルシスが倍増し、大きな感動を
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前科者(2022年製作の映画)

3.0

完全に好みの問題だが、話の重さに対して画作りが明るくて陰影も弱く、背景美術も軽い印象なのが気になった。
そのため作品世界に没入しきれず消化不良で、もったいなく感じてしまう。

TVドラマからの映画版ら
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さがす(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤は「岬の兄妹」の片山慎三監督にしては間口の広い優しいテイストなのか?と思ったら、中盤からあっという間に怖いところまで連れて行ってくれた。

「愛、アムール」のようなシーンから愛ゆえのどうしようもな
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.5

今までありそうでなかった、殺人鬼と漫画家が交わる設定が良い。
エンタメとしてのわかりやすさに軸足を置きつつ、エグみのある殺人現場の描写やターニングポイントの展開、終盤まで持続するサスペンスなど、全体の
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

何かがある!というフックだけで引っ張る作劇は、シャマラン監督っぽい。
シャマランの場合は前半のサスペンスは上々なのに後半の風呂敷の畳み方にスカされることが多いが、今作のジョーダン・ピール監督は前半こそ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

全編にわたって暴力が充満していてよかった。
それによってダレることなくテンションを維持していた。

人間関係を把握していないとわかりづらいので、公式の人物相関図はありがたい。

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.5

原作マンガでは気にならなかったが、実写の映画にするにあたってリアリティラインがどうしても上がってしまい、あまりに脳筋な戦術と展開が気になってしまった。

終盤で王騎将軍が登場すると、そのアクが強すぎる
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

一層ずつ丁寧に物語を積み重ねていく優しい作品。
だが自分には薄味すぎた。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

The America な映画。
続編にありがちな主人公を落ちぶれた状況にしない設定が上手い。トム・クルーズのかっこよさを存分に味わえる。

でも逆に、トムの無敵感と脚本のスムーズさ故に、ハラハラドキ
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流浪の月(2022年製作の映画)

5.0

女児誘拐やロリコン・DVなどのある意味でキャッチーな昼ドラ的要素を、リアリティのある地に足のついたものに落とし込んでいる。

そんなことあるかい!という状況や展開を、そんなことあるかも…と思わせてしま
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

冒頭に圧縮した怒涛の設定、希薄な人間ドラマ、構図としてのおもしろさ、いきなりな展開など庵野節全開。
映画としての重みがなくて物足りない人もいそうだけど、その軽さが娯楽として良かった。

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

各シーンをたっぷりとした間と可笑しみで構成していて、これが下北沢の空気なんだと思わせる作り。

自分はそこまで下北沢を知らないが、多分こうなんだろうな〜という世界観。下北沢でバイトしているけど住んでる
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

終盤の介護施設で起きるいじめが秀逸。
今まで暴力で解決してきた主人公が、恩人たちのためにとグッと我慢する。
でも、観ている側としてはここでこそ暴れて欲しいと思ってしまう。

社会からはみ出してしまった
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

登場人物が皆少しずつダメな感じが良い。
ポスターで表現されているように、キャラクターそれぞれが別々の方向を見ていて、それぞれの思いがすれ違って離れていく居心地の悪さが緊迫感を生んでいる。

似た境遇に
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