kakkoさんの映画レビュー・感想・評価

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浅田家!(2020年製作の映画)

4.0

コメディ、ヒューマン。笑って泣ける。
政志が他人とは思えない。家族。
震災映画だと知らずに、途中まで暖か家族映画と思って見ていた。
「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督と知って、なるほどのセンスだ
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映画 太陽の子(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

終戦に向かって秒読みの日本。原子爆弾を作るため京大物理学研究室で実験を続ける学生である兄と、特攻隊員として戦争に向かう弟、母、幼なじみの少女。生と死の間で、どこに向かって生きるのか煩悶する若者たちと母>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

4.2

かなり良い。笑って心があったまって美味しい映画。どれも作ってみたくなる。
ローストビーフ簡単レシピはやりたい。
黒豆レシピが今年のうちと同じだと思って見ていたらやはり土井善晴レシピでした。

ラスト・ショー(1971年製作の映画)

3.9


アメリカは淋しい。
人と人は荒野の中で本当に孤独で、肩を寄せ合わなければ生きていけない。
どうやって人とつながろう、愛し合おう、助け合って生きよう、癒されようと必死で不器用にもがいている姿が切なくて
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パリは燃えているか(1966年製作の映画)

3.1

ドキュメント映像を挟んだ映画。物語部分は多少もってあるとしても、歴史記録として貴重。
パリ市街地での内戦が生々しい。ノートルダム大聖堂がいかにパリの精神的支柱であるかが分かる。
パリ市民の英雄はオスマ
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オフィサー・アンド・スパイ(2019年製作の映画)

3.6

「オフィサー&スパイ」(2019仏伊) 

 1986年、フランスで起きた反ユダヤ主義に基づく冤罪事件「ドレフュス事件」の歴史映画。史実にほぼ忠実だそうです。ポランスキー監督89歳、まだ撮ってたんだ!
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黄昏(1981年製作の映画)

4.0

キャサリン・ヘップバーンやはり素敵。
ヘンリー・フォンダの老人も流石に味わい深く、少年の孤独が響き合うところも良い。ジェーン・フォンダ演じる娘の孤独感と重なり合うところは実生活との話題からちょっと取っ
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戦争と平和(1956年製作の映画)

2.5

3時間で収めるのにはやはり無理があり、関係の説得力に欠ける。原作を知らずに見ると意味のわからないところが多いと思う。また、アンドレイの高潔で男らしい魅力が感じられず、ナターシャが一目で恋に落ちる説得力>>続きを読む

アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.6

イギリス映画なので英語なのは仕方ないが、やはりロシアの土の匂いがしない。 19世紀末のロシア貴族の社会をロシア語で見たかった。演出は舞台仕立て。そうしないと19世紀ロシア貴族社会は描きにくかったのかも>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.8


 ゴダール追悼で「気狂いピエロ」を見直した繋がりで、久々に見たい気分が高まりトリュフォーへ。
 学生時代に見て細かいところは忘れたが、ただ深い余韻で胸が痛くなったことだけを覚えている。
 大人になっ
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気狂いピエロ 2Kレストア版(1965年製作の映画)

4.0

 ゴダール追悼🙏 台風の最中、学生時代以来何十年ぶりかで「気狂いピエロ」を見ました。あれっ、こんなに色鮮やかだったかしら?と思ったらやはり色彩再生版でした。この頃のジャン・ポール・ベルモンドの存在感は>>続きを読む

柄本家のゴドー(2018年製作の映画)

4.0

明とーさん、凄い!セリフ指導、解釈のひとつひとつが決まってる。書いたることを言えばいいだけの話、と言って全く違う。
セリフが身体にフィットしなかったらするまで言い続ける。

続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.7

見ようと思って見ていなかった映画。先日遊びにきた息子とその連れ合いが熱く薦めていったので、正(2015)・続(2016)を続けて見ました。渋くてなかなか良かった。
 原作漫画をドラマ化した深夜TVでヒ
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ブックセラーズ(2019年製作の映画)

3.0

NYの古書店主たちやコレクターのドキュメンタリー。コレクターにはたまらない情報量とビジュアル満載。
コレクターでもマニアでもない私には、専門知識も用語にも、その量とスピードにもついていけないが、古書に
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.5

映画の青春時代と松竹へのオマージュ。
ゴウちゃんを志村けん予定であった事が大いに納得できる。沢田研二はよく引き受けたし、好演。しかし志村けんで見てみたかった。キャストがいずれもピッタリハマっている。菅
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七つの会議(2018年製作の映画)

2.7

豪華キャスト、歌舞伎界、狂言師萬斎。
キャストに頼った映画で、テレビドラマ半沢直樹の野村萬斎バージョン。

ひまわり(1970年製作の映画)

2.8

以前見たのは多分高校生。戦争により引き裂かれた悲劇とあまりにも有名なヘンリー・マンシーニの音楽が印象的だった。ウクライナへの寄附になるとのことで50年ぶりに見た。美しいひまわり畑の現在の戦闘を思うと胸>>続きを読む

金の糸(2019年製作の映画)

4.0

壊れた過去も美しい

どんな過去も財産、継ぎ合わせることで美しく修復され輝く。
成就しなかった愛も、政治的分断や対立も、思想により踏み躙られた夢も、喜びも思い出も、積み重ねられてきた悲しみも屈辱さえも
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

3.7

荒唐無稽な遊びっぷりは有頂天ホテルより引きつけた。

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.5

見終わってまた見たくなる。多分今後何度も見るだろう、好きな映画です。私の中で今年度ベスト。
モノクロ映像の詩情、音楽、役者、リズム、テンポ、言葉、笑い、全て良し。
北アイルランド紛争、特に今は分断され
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

ゴドーからチェーホフへ。
喪失から再生へ。
読み解きくキーが幾つもあり興味深いのだが、その分知識と教養を求められ観念的になる。
学生時代や若い頃に見たら知的読み解きにハマったかもしれないが、若い頃には
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アンネ・フランクと旅する日記(2021年製作の映画)

3.0

日記の中のキティが人格化して現代によみがえることで、アンネの時代と現代をつなぐ。ホロコーストを現代と地続きの出来事ととらえる仕掛けとしては決して悪くないし、示唆的である。
とはいうものの、少し捻り過ぎ
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FOUJITA(2015年製作の映画)

3.3

小栗康平監督のアート映画。フジタの伝記ではない。そのことの予備知識がなかったので最初戸惑ったが、なるほど闇と光の表現、幻想的な風景など映像が芸術作品として大変美しい。その中で、特に後半は映像を邪魔しな>>続きを読む

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