Nagiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Nagi

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ブルー・イグアナの夜(2000年製作の映画)

4.3

とてもよかった、というかかなり自分好みの映画だった。

ストリッパーというアンダーグラウンドな世界に生きる女性たちが、皆それぞれの人生を背負ってそんな世界の中でも愛と幸せを求めて生きる。

きっと今も
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.2

憧れる。
映画の世界から出てきたイケメンと、それを演じてた本物のイケメンの間で揺れる女性。
素敵だったなー。
こんなのばっかみてたら現実世界で生きていけなくなりそう

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

異形同士の恋を描いた作品としてよく言われるが寧ろこれこそが純愛なのかもしれない。

人間の欲ぶかさ、愚かさ、そしてだからこそ強調される"人間性"と"愛"が描かれていてよかった
でも最後のキスは個人的に
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.2

サリンジャーは苦悩した人だったんだな。
周りの人々がくだらない享楽や、豊かさや、薄っぺらい笑顔に頼って生きていこうとする中、生きることの苦悩と真正面から向き合って本当の幸せを求めた人だった。

マンハッタン(1979年製作の映画)

4.1

小粋な会話と美しい摩天楼。
都会はコメディでは右に出るものはいない。

シャロウ・グレイブ(1994年製作の映画)

3.5

ダニーボイル初期作!
微妙。笑
ユアンマクレガーロン毛かっけえ

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.2

見終わった後に胸に広がる日常的な暖かい幸福感。

恋人を亡くした青年と、姉を亡くした女性、そしてその家族。死を乗り越えるために、受け入れるために足掻く彼らの日常に潜む静かな幸せや感動、哀しさを描いた作
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マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

4.0

切なすぎる物語。
人間臭くて暖かくも先の見えない退廃に胸が痛くなる。
身寄りもなく、不器用な生き方しかできないマイクにとても共感した。

キル・ユア・ダーリン(2013年製作の映画)

4.0

よかった。普通によかった。
ダニエルラドクリフちゃんとアレンギンズバーグ やってた気がする。個人的に。
ケルアック,ギンズバーグ,バロウズらビートニクの若かりし日々、過去に闇を抱えた衝動的な美少年ルシ
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シンプルメン(1992年製作の映画)

4.0

淡々と進む静かな、だけど人間的な温かさに包まれた物語のように思える。

人はみんな誰かを愛したいのだ

エリナと冴えない男2人のSonic Youth"Kool Things"ダンスは最高。三回観た。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.7

倫理観をこれでもかというほど破壊してくるマッドディロンおじさん
家族をテーマにした芸術作品て、、、
やめたげて、、、
最後はダンテの"神曲"か、、、
レイトショーで1時から見始めたのも会ってどっと疲れ
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.5

これは歴史に残る、いや残すべき作品だと思う。
革命に燃える男たち、友情、美しい娘、お金と名誉。
華やかなブラスバンドの音楽に乗せて狂乱するように舞う人間たちの中に垣間見える生々しい感情。
やすやすしい
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.6

久々に完璧に好きな映画かもしれない、、、。

男女の親友は、同じ男を愛してしまう。
お互いの気持ちの高ぶり、躊躇、衝動、悲嘆が非常に色鮮やかに描かれている
抑えようのない嫉妬やそんな自分がもどかしく感
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

4.1

少々冗長な感じもしたが決して薄まることのない濃厚なビビットワールド

音楽、色使い、光の使い方がとても印象的だ。

しかしあの殺人事件が果たす役割が予想していたのと違った。それもまた高評価。

オープニング・ナイト(1978年製作の映画)

4.2

時間の流れというものはどこまでも普遍的で万人的であるがゆえとても残酷なものである。ゴードンは自らを、まるで愛されたがっているように愛する熱烈な少女に自身の生の象徴としての若さを投影する。そしてその情熱>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

4.3

カサヴェテスやべえな…!!!

黒人と白人のハーフという複雑なアイデンティティを持った兄弟。見えないくらい微かでだけどとても重い差別の眼差し。そして人間臭さ。
しかもこれは即興演技という手法がとられて
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.1

異なるアイデンティティを持つ2人の間の小さな軋轢はやがてセンセーショナルな社会問題へと発展する…。

本当に怖いのは人間の集団心理
弱者の正義を盾にした終わることなきジレンマ

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.2

大好きなオフビート感。
人と人との間に流れるリアルな時間をこれほどまでにうまく表現できる監督は少ないと思う
不器用な男と美しくどこか独特な女

アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.9

非常に洗練された小粋な会話と都会の男女の複雑な関係がコミカルかつ斬新に描かれていた。
観客までをも次第に包み込んで行くウディアレンの独特のユーモアと世界観には脱帽。
"自分を会員にするようなクラブには
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イメージの本(2018年製作の映画)

4.0

ゴダールの最新作。
彼のくぐり抜けてきた人生、社会の動乱、哲学が確かな"イメージ"として散りばめられたコラージュ的な作品。
アラブ世界を強調しているけど、やはりそれは多様な宗教や民族の入り混じった地域
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.1

ごく普通の高校生として友達とつるみ、文学を勉強し、男とデートし、デモに参加していたアデルは、ある日交差点ですれ違った青い髪の女の子に強く惹かれてしまう。アデルは彼女に愛撫されることを想像してマスターベ>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

3.9

授業で鑑賞。
衝撃的な作品。僕はアレッポ最後の男たちのようなドキュメンタリーは好きだが、この作品はドラマであるにもかかわらず、手持ちカメラを多用した作風や、生々しい音声と、絶妙なカットバランスによって
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.1

ゴダールの新作"イメージの本"鑑賞に向けて予習。
非常にアンニュイでビビットだけどどこか脆い儚さを持つ作品。
ゴダールさんは、"勝手にしやがれ" "アルファヴィル"に続く3作目だけど、勝手にしやがれと
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ドラッグストア・カウボーイ(1989年製作の映画)

4.0

トレインスポッティングのアメリカバージョン??
筋金入りのヤク中ボブ,ボブの妻であり薬漬けのダイアン,ボブの幼なじみでワルのリック,キュートでウブなナディーンの4人は日々ドラッグストアや病院を襲って得
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ケン パーク(2002年製作の映画)

4.0

どこか遠くを見つめる少年の目、スケートボードを取り出しパークに乗り込む。入り乱れるスケーターを交わしパークの中央に座り込むとおもむろに取り出したのは8mmビデオと拳銃。微笑みながら周りを見渡し頭を撃ち>>続きを読む

酔いどれ詩人になるまえに(2005年製作の映画)

4.0

仕事も続かずお金は底をつきかけ、しかし手にはタバコとウイスキーを欠かさない。バーで出会った女とセックスして、酒を飲み、寝る。そんな堕落した日々を送るチナスキーだが、彼は1つだけ神経を注いですることがあ>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

4.4

フランス革命前夜のフランスに留学に来ていたアメリカ人学生のマシュー。その頃活発に生まれていた新たな映画の流れ<ヌーヴェルバーグ>をはじめ映画の幻想と魅力に夢中だった彼は、言論統制と映画の規制が進む中、>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

じわりじわりと引き込まれる、日常と些細な葛藤の延長にある物語。

この映画の登場人物たちは皆それぞれの"愛"を探して悩んだり、笑ったり、怒ったりしている。だけど結局それが何なのかはわからない。どれだけ
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夜と霧(1955年製作の映画)

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評価はできない。
講義で鑑賞。

静かに風に揺れる草が青々と靡くその地には、罪もなき純粋な何百人の人々の叫びと血が染みついている。風化しつつあるレンガ、空っぽの部屋、雨ざらしの有刺鉄線。今観光客が記念
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日本の夜と霧(1960年製作の映画)

3.7

大学の講義で鑑賞。
戦後日本映画の雄大島渚が松竹スタジオで最後に製作した作品。この作品のリリース後彼はインディペンデント作家へ転身する。
日米安保闘争の巻き起こる戦後日本で、日々デモや学生運動を繰り広
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KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

4.2

90年代のニューヨーク。セックス、マリファナ、スケートボード。若く、激しく、刹那に生きるKids(ティーン達)の生々しい日常を鮮やかな色彩のコントラストと、躍動感あるカメラワークで描き出す。

酒を飲
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.5

ニューヨークの喧騒の中、アンディはライターという夢の下積みとして、とある出版社のアシスタントとしての職を得る。しかし、そこはファッション雑誌の頂点に立つ"ランウェイ誌"の出版社。数百万人の女性が憧れる>>続きを読む