夜猫さんの映画レビュー・感想・評価

夜猫

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グッバイ・クルエル・ワールド(2022年製作の映画)

3.5

社会に居場所のない奴ら.を描いている。

「お前どこにも居場所ねーな」
誰も好き好んで孤独になってるわけではない。
普通に生きてるつもりでも、いつのまにか生き地獄から抜け出せなくなってるこの世はクルエ
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居眠り磐音(2019年製作の映画)

3.3

居眠り剣法。
鹿島神流の今武蔵、国井善弥の無構えにも似てて面白い。
直心影流とも縁深いからな。
あるいは音無の構えの高柳又四郎か。
まぁ、両者と違うのは切り結んじゃうところか。一撃で仕留めて欲しいとこ
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ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.8

現代社会を描かせたら日本一、西川美和寛徳。

田舎と都市、親と子、違和感があっても空気を読むというか全体的な和を尊重する文化、そんなものを描いていたように思う。
自分が田舎から出て東京で暮らしているか
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.0

自分が思ったより人の誠意について信じない人間だということがわかった。

カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

4.0

久々に緊張感とリアリティのある戦争映画を見た。
しかしサイバー戦のグローバルスタンダードの凄まじさ。日本から縁遠いパキスタンやイランも日頃西側とやり合っている軍事やインテリジェンスの世界では流石の一等
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.2

バットマンらしいバットマン。
ダークヒーローってこんな感じじゃないと。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

4.1

キングスマンシリーズ一気見したが、一番まともで面白かった。

ジェマ・アータートンの色気がすごい

キングスマン(2015年製作の映画)

3.0

エンタメとしてのスパイ映画。
現代のジェームズボンドをコメディチックにしたというところか。
秘密の七つ道具に興奮するのはどの世代も同じなのかな。

マイケルケイン大好き。

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

4.0

懐かしい。
これ映像化したのすごい。
空母いぶきみたいなクソ実写化とは違う。
リスペクトも感じた。

ユースケサンタマリアは影のある役者ばっかりになってきたな。
真下くんも変わったもんだ。

市子(2023年製作の映画)

3.7

杉咲花の自然体の演技が光る。
演じられる年齢幅広いわ。
あどけなさも色気も内包する演技。撮り方魅せ方が上手いのか。

警察なめんなよって感じのストーリーでしたが、本当にこんな人いるのかもしれないですね
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

日本の社会を描かせたら天下一、西川美和。
本数が少ないのに見た映画は全部覚えてるし、心にずっと残ってる。ふとした時に思い出すんだよな。

人との繋がりなんてあるようでない。みんな傍観者になる。この素晴
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(2023年製作の映画)

4.2

今やこの規模で合戦シーンを描けるのは北野武くらいかなぁ。
死屍累々の無常さ、夏の暑い盛り、暑さと臭いが漂ってくるようだった。

あんまり評価高くないようだが個人的にはとっても面白かった。
百姓にとって
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

山崎貴、戦前を戦後の思想で断罪しそれが反戦だと描いてるところが多い印象であんまり好きではないが、悔しいけど面白かった。

これはゴジラを使った山崎貴なりの戦争映画。
ゴジラという存在は核や大規模災害と
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.8

リアリティというよりもエンタメ。
車にバンバン引かれたり、ガンガン被弾してそうなとこも、ケプラー製特製スーツ装備してるもんね!でノーダメになっちゃうところとか、ボス戦前にした階段の前に敵兵ワラワラでて
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峠 最後のサムライ(2020年製作の映画)

3.0

小泉堯史らしい絵の撮り方。
闇夜の行軍や実際の天候を生かした感じは美しかった。
死兵と化した真剣抜刀の侍達は不気味さがあり、以後の日本の軍隊にも繋がる伝統を見た気がした。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

映画としてはうーん、どうなんだろう。興行的に期待はしてないという表れなのかな。宮崎駿の遺言のようだった。
老境の監督が自分の子供時代の理想の投影なのか戦前を舞台に、パラレルワールド描いたらただの現実逃
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ノーザン・リミット・ライン 南北海戦(2015年製作の映画)

3.6

口のきけない母の慟哭。

日常に流される自分への戒めになる。
死ぬ5分前まで自分が死ぬなんて思ってない、ということ。よく考えなければいけない。

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.0

時代劇ではなく信長モチーフのラブストーリーという感じ、
人生描くからダイジェスト版になるのは仕方ないが、長尺の割に見どころが少ない。

大友啓史も古沢亮太もこれまでの作風に全く重みを感じられず、現代的
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

3.3

うーん、前作はいい時代劇を見た!と言う感じがしたが今回は特にそんな驚きもなく。

印象に残ってるのは暖簾の奥に見える、佐藤浩一の目玉。
どんな悪役かと期待が高まったが、過去編見たらただの寝取られた男で
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.8

庵野のファンムービー。「特撮」って文化を大事にしたいんだろうなぁ。

シン・シリーズとしては、作品を重ねるごとに現実社会との乖離が進んでいるように感じる。
シンゴジラのリアル感、3.11を経た日本人が
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

すごい映像体験だった。
それだけで映画見たなーって充実感を感じるスケールがあった。

よくネット界隈にある異世界ものの話。
異世界の硬貨の話とか見ると本当にあるのかもしれないと思う。

アイデアとして
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

4.0

ちょっと画面が綺麗すぎな感じはしたけど、闇夜といい料理といい江戸の匂いを感じさせるような映画だった。

単純な勧善懲悪もの、というよりは影のある闇稼業。
現代の価値観ほど人の命を重く感じていないところ
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.5

見よう見ようとして先送りになってようやく見れた。
流石の戦争映画の白眉。
上の理不尽な命令に振り回される現場、そんな中部下を率いなければ行けない指揮官、一人また一人と小隊員が欠けていく戦闘の現実。ご都
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ヘルドッグス(2022年製作の映画)

4.0

エンタメとしていい映画。
原田組はロケハンに金と時間をかけてる気がしていい。日本の一番長い日の時と比べるとリアリティが全然違う。
岡田くんなんでも寝業したがるなぁ。一対一ならいいだろうけど。ヤクザ屋さ
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アウトポスト(2020年製作の映画)

3.8

え、オーランドブルーム出てたの
なんのメッセージ性も感じない映画だった。

燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.6

これまであまり評価してない原田作品だが、今回はなかなかにまとめてあった。
特に御所言葉の時代考証と美術、ロケハンに時間をかけたのであろう、その時代を再現しようとする試みは安直な時代劇にない映画人として
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ボディガード(1992年製作の映画)

3.3

アクションかと思ったらラブストーリーだった。
依頼人と個人的な関係を持つなんて姿はちょっと残念。
そんなプロ意識に欠ける奴に用心棒、侍に憧れないで欲しい。しかも侍の話した後に……。
まぁラブストーリー
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ハミングバード(2013年製作の映画)

3.0

アマプラで鑑賞。

ジョーイは腕の刺青を見るとSASの出身者。
が、ミッション中に私憤にかられ戦争犯罪を起こした様子。
イカれてるけど常に冷静なメンタルを持つ特殊部隊員の基準からしたら、あまりに普通の
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

すごい映画だわ。
こんな映像米軍じゃないと撮れない。

多少ご都合主義なとこはあるけど、いいんだよ映画だから。
VFX全盛のこの時代に実写の説得力をこれぞとばかりに一喝して示したような映画のように感じ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.2

まさに令和版ウルトラマン
庵野と同じ時代に生まれてよかったなぁ。

ウルトラマンという超次元の存在を通して人間という種をどう捉えるか、という問題提起だった。
シンゴジラのような、災害映画としてのリアル
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太陽とボレロ(2022年製作の映画)

3.4

東京プレミアで鑑賞。
音響が素晴らしく、映画館で見る映画という感じがした。
余談だがこのご時世、こうした劇場型シアターを残している東映の企業姿勢には頭が下がる。

ストーリーは統一感に欠け、若干間伸び
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

2.5

これは完全な蛇足だったなぁ。

人生は選択の連続だけれど、時にそれが不可逆であることを人は忘れてしまう。
が、それにしてもちょっと安易さ、安直さが目について、前作の彼女の陰や魅力を失わせてしまった気が
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明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.5

10年前、まさに舞台となっているM大を卒業した身にとっては、ドストライクの映画。卒業後に新設された図書館や正門を映さない細かい配慮も嬉しかった。

ストーリーはありきたりで、だからこそリアルで、ダサい
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