yoshi44さんの映画レビュー・感想・評価

yoshi44

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映画(368)
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

演技、衣装、美術、映像、音楽、映画を構成する要素すべてが最高水準でありながら、中身は変態を描くという変態的な作品。
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男女の恋愛は基本的にマウンティングの取り合い。弱みを見せちゃダメ?いや、弱った時
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.7

例え圧倒的な闇が根底に横たわるかりそめの関係性だとしても、そこには確かに家族の営みが存在していた。
それは血の繋がりすらを超越した、優しさと悲しさとが入り混じった代え難い絆。
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同じ貧困層への着目と
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.8

俺ちゃん再臨。
予算も上がってスケールアップした正統派な続編は、一作目ほどの衝撃はないけれど十分に堪能できる大暴れっぷり。
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当然ながら楽屋ネタ、メタネタをどれだけ知っているかによって面白さがかなり
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友罪(2017年製作の映画)

3.2

罪を犯した人間は、幸せになってはいけないのか?
道徳的にどうなのか?目には目を、と言えるのか?自分が被害者の身内だったらどうか?自分が加害者の親族だったらどうか?
どこまで行っても答えのない問いに、思
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

世界中のすべての愛犬家たちへ。
めくるめくウェス・アンダーソンの世界へようこそ。
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病的なまでのシンメトリーはそのままに、犬と日本への愛情と一切の妥協なきその美術と少しの毒を盛り込んで、監督の頭の中
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

「視点」を変えると、あらゆる事象は異なった価値を持つことがある。
「視点」には実際の「視線」という意味の他に「観点」という意味合いもあるのだけれど、この映画が見事な点は、この「視点」が持つ2つの意味を
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.7

やっぱりこーゆーが映画大好きだ。
しかも動物と仲良しのロック様なんて無敵すぎる。粗探しは思考停止して、ゴリラ以上の破壊力を持つ彼の上腕二頭筋を脳裏に焼き付けるのだ。

邦題最高。日本向けポスターも最高
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.5

圧倒的な言葉の情報量で、必死に食らいついて行くべき濃厚な作品。
ジェシカ・チャスティンとイドリス・エルバの安定感のある演技は今のハリウッドでもトップクラス。物語に説得力を加える。
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ジェシカ・チャス
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.9

羅生門スタイルで第四の壁を超え、ワンカットのカメラワークで驚愕のスケート演技を切り取る。
映画表現としての変化球を惜しげもなく駆使して、スポーツ界における稀代の“嫌われ者”の真実を炙り出した本作は、金
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

息を飲むほどに美しい情景と旋律。
一夏の、燃え上がるような熱情。
それを隠そうともせずに照らし出す輝く太陽。
多言語を操りバッハをワンカットで弾くティモシー・シャラメの天才と、アーミー・ハマーのこの世
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パティ・ケイク$(2017年製作の映画)

3.6

この作品がララランドよりも胸を打つのは、もっと負け犬で、もっとマイノリティで、でも最高の仲間と出会いに恵まれた彼らだから。
誰もが夢を見て、現状を変えたくて、でも一人では生きられなくて踠いている。
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

偉大なる英雄譚には、偉大なる悪役が必要だ。我々は敬意と畏怖の念を込めて、それをラスボスと呼ぶ。
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思うに「アベンジャーズ」はメンバーの身内、「アベンジャーズ2」はメンバーの作ったシステムが暴走、「シ
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いぬやしき(2018年製作の映画)

3.5

原作未読。
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予想よりも遥かに面白い。
VFXは比較的自然で、カタルシスもしっかりと、役者の演技も皆好印象。
難点を挙げるとすれば、演出の一つ一つが冗長で中だるみ、ドラマパートのお話がなかなか進まな
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

スピルバーグと同じ時代を生きていることを、映画の神様に感謝しよう。
ゲーム、アニメ、映画、音楽、すべての愛おしきカルチャー達をごちゃ混ぜにした、かつてない興奮と最高の映画体験。
数えきれない隠しネタ、
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さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

3.3

オープニングとかモノローグとかセンス良くて、メジャーな大作ではなくこういったインディーズっぽい感じがマーク・ウェブ監督の作風には合うので期待していたんだけど…。
登場人物の誰にも感情移入する術がなく、
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.3

明らかにパワーダウンの2作目。
そもそも怪獣があんまり出てこないので、ロボット映画の要素が濃くなった印象。
好きな人もいるでしょうが、個人的にそれは致命的なのです。
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前作ギレルモ・デルトロ監督のむ
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クソ野郎と美しき世界(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます


全4章、異なる4人の監督によるオムニバス形式。
別に御三方のファンではないことを前提に、御三方のキャラを活かした設定はどれも違った世界観、温度感で飽きさせない。
少しネタバレあり。
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.7

問答無用で楽しめる面白さ。
スクールカーストからゲーム関連あるあるネタ、ジュブナイル成長ものとしての要素も合わせて、登場人物の個性が立っていて無駄がない。
ちなみに主人公が完全に痩せたムロツヨシさんで
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

3.3

「ジョイ」も「マザー!」も劇場未公開で何だか日本では評価が低いのかと心配になるけれど、ジェニファー・ローレンスは紛れもなく天才。
愛くるしい笑顔を見せたかと思えば、次の瞬間一気に30歳くらい老け込んだ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.4

報道の自由とは何か。
それは権力に屈せず、癒着せず、忖度せず、真実をありのままに追求すること。
でもこれだけではきっと充分ではない。
「報道されないこと」それ自体も、自由への裏切りとなり得る。
真実を
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.4

チャーチルは名前と時代背景くらいしか知らない。
それでもこの映画が心に響くのは、ゲイリー・オールドマンの演技力やまるで皮膚そのものといったメイクアップもさることながら、愛国心のもとに戦う勇気を謳いあげ
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

3.2

リュック・ベッソンはたまにやらかしてしまうから、映像は凄いけど脚本とかグダグダなんだろうなと思って観に行ったら、リュック・ベッソンはやはりやらかしてしまったようで、映像は凄いけど脚本はグダグダだった。>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ダーレン・アロノフスキー×ジェニファー・ローレンス×ハビエル・バルデム。
最高の布陣なのになんで日本未公開?と思っていたら、見て納得。
久々に胸糞悪いものを見た。
が、実はこの嫌悪感こそがこの作品のテ
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去年の冬、きみと別れ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
どうやら原作とは大幅に改変をしたとのことなんだけど、むしろハラハラドキドキ引き込まれた。

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以下ネタバレあり。
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終盤、徐々に斎藤工に寄せて来るガンちゃんさんの演出は見事。彼
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.6

彼女は愛を描いたんじゃない。
この世界のささやかなことに美しさと楽しさを見出し、それを描きながら愛を知った人。
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最近のサリー・ホーキンスは神懸かってると思う。似てないんだけど本人としか思えない。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.1

嗚咽レベルで涙腺崩壊。
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ピクサーすごい。
おそらく世界でもトップクラスの【天才】たちが、【楽しみながら】、【努力を惜しまず】に自らの【仕事を愛して】いるんだろうな、そう思わせるに充分なクオリティ。
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

3.8

まず、彼らと共に青春を分かち合うようなあの代え難い幸福と再会できたこと、そして彼らの物語が再開されたことに感謝を。
若い俳優陣が皆きらきらとしていて、眩しいほどの輝きに彩られた完結編。
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個人的には
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.7

ご家族の皆さんは相変わらず、前回はニコール・キッドマン、今回はヒュー・グラントが演じる悪役が本当に楽しそう。
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人に親切に、小さなことでも勤勉に、受けた恩は忘れずに、そして何度裏切れようともそれでも
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.3

ソフィア・コッポラは、自身が究極のお嬢様ゆえのその作家性が魅力的で、美しさの表層だけをとことん美しく、特に光の使い方や女性のイノセントさ(無垢ではなく、無知の意味に近い)を美に仕上げる絵作りが巧み。>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.6

もし映画の世界に神様がいるのなら、クリント・イーストウッドはその寵愛を一身に受ける聖人である。
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そんな聖人イーストウッドが辿り着いた境地は、なんと演技さえも必要としない世界。
ヒーローも駆けつける
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.0

マーベルの底知れぬ強さとは、先見と挑戦にある。アフリカ系の主人公を起用して、ここまで政治的なテーマを扱い、且つそれを一級のエンターテイメントに昇華する力量に脱帽しかない。
彼らの「周囲の変化に柔軟であ
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

「美女と野獣」も「人魚姫」も異種間の、いや異種姦の世界を綺麗事に焼き直しただけのこと。
ギレルモ・デルトロ監督の描く愛の物語は、野獣は王子には変身せず、ただただひたすらに心と心で惹かれ合う世界。それは
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犬猿(2017年製作の映画)

3.7

兄弟っていますか?
疎遠でも親密でも、希薄でも濃厚でも、愛していても憎んでいても、手を取り合っていても顔も見たくなくても、生まれてから死ぬまで続くその血のご縁。
両親ほど恩はなく祖父母より近いその関係
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.6

Netflixすごいね。これこないだ米国でやってたでしょこれ。
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バディものとしては既視感があるし、目新しいところはこれと言ってないけれど、我らがサミュエルエルエルジャクソンの「マザファッカ!」を聞
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

ヒュー・ジャックマンは、男の中の男である。異論は認めない。
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容姿端麗、高身長、筋骨隆々、歌って踊れる芸達者、この上ない愛妻家、むしろ幾分恐妻家(奥さん13歳上)、オフの日はママ友と子供達の送り迎え
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.9

王を称えよ!

色々と異様に過剰で、だからこそ斯様に極上な絢爛豪華娯楽超大作でした。

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