“星に願いを”
ディズニーが伝え続けたメッセージが結実した、100周年の記念碑的作品。
楽曲はどれも素晴らしく、オスカー女優アリアナ・デボーズのパワフルな歌声には身震いするし、クリス・パインも最>>続きを読む
うーん舐めてた。すこぶる面白い。
あの超絶名作、『パディントン』シリーズのポール・キング監督、ファンタジーを撮らせたらやはり本物。
お話のテンポが良く、展開が分かりやすく、ミュージカルダンスシーンにわ>>続きを読む
体感、今最も予約が取りづらい作品は、この『ゲゲゲの謎』だと思った。
上映館が少ないうえに、評判がすこぶる良い。
その実状は『ゴジラ -1.0』も実際の政府も目を瞑ってきた、日本の歴史の負の部分と真っ>>続きを読む
杉咲花の身になれば、これほどの作品と出会いそれを見事に演じ切ったことは、俳優冥利に尽きるだろう。
どんなに著名な人気者でも、こういう作品と出会えないままキャリアを終える人もいる。
テーマは重く、暗く>>続きを読む
リドリー・スコット監督は御年86歳にしてなお一層名作を生み出し、ホアキン・フェニックスはオスカー受賞からの脂が乗りまくっていて、この二人の共闘は現在のハリウッド映画に於ける最強の布陣の一つと言っても過>>続きを読む
飛行機が不時着した島が反政府組織に支配されていてさぁ大変。でもたまたまジェラルド・バトラーがパイロットで、たまたま乗り合わせていた気の良い殺人犯と手を組んで悪を懲らしめる、とゆう最高の展開。
午後ロ>>続きを読む
自虐的な宣伝文句が目立つけれど、愛に溢れたディスリスペクトはリスペクトの裏返し、本作の真髄は実は郷土愛に満ち溢れ、この分断の世の中で互いを認め合うこと、手を取り合うことの尊さを高らかに謳いあげる作品…>>続きを読む
北野武監督作品に見え隠れするビートたけし。
映画監督と芸人との狭間で揺れ動く、これは天才の新たな境地か、それとも迷いか。
血と謀略、裏切り渦巻く戦国時代でありながら、重さを排他して軽さを加える。
で>>続きを読む
真の多様性とは、生半可な覚悟ではないと思い知る。
「理解し合おう」「認め合おう」、そんな上っ面の常套句が粉々に吹き飛ぶほどの絶望と葛藤が、そこにはある。
生、性、人種、宗教、文化、言語、価値観、貞操>>続きを読む
デヴィッド・フィンチャー監督の最新作は、殺し屋の美学にフィンチャーの様式美を最大限に発揮したハードボイルド・ノアール。
主人公のモノローグと神経質なそのルーティン、ただそれだけで淡々と話は進むのだが>>続きを読む
マーベル作品としてはとても変わったバランスの作品だけれど、キャロルのネキさ、カマラの表情、モニカの家族愛、そんなこんなで前評判の低さよりは充分に楽しめたし、ネッコたちが最高なのでマーベルの動物ヒーロー>>続きを読む
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ゴジラは日本の映画界にとって本当に特別な財産で、それは物心ついた時から見てきた自分にとっても同じ。
『シン・ゴジラ』の大成功を受けて、その次作たる本作の重積は生半可なものではない。
そう自身でも公>>続きを読む
前半は『ハケンアニメ!』のようなお仕事映画かと思わせておいて、後半は異質な家族愛の激情を描く。
その転調も、現実世界ではまったく再現性のないボーイミーツガールも、お話の展開にほぼ必要ない窪田正孝も、な>>続きを読む
「どんでん返し、あなたは必ず騙される」とか言われると、それなら見破ってやろうじゃないの、という気持ちにさせられて、そんな予告編に惹かれて鑑賞してみたものの…。
たしかにどんでん返しではあるけども、後出>>続きを読む
みんな大好き「舐めてた相手が殺人鬼」ものの新たな系譜は、北欧フィンランドから。
そこにインド映画のような荒唐無稽さと適度なゴア描写で、とっても楽しい快作。
敵がナチスということで、過剰なオーバーキルに>>続きを読む
206分という超長尺だけれど、マーティン・スコセッシ×レオナルド・ディカプリオ×ロバート・デ・ニーロという、映画史に燦然と輝く巨匠と名優の共演に、映画ファンならば観ないという選択肢はあり得ない。
限>>続きを読む
『ゴジラ』と『ローグワン』、自分はまだ“雇われ監督”としてのギャレス・エドワーズしか知らなかったので、彼の本来の姿を観る初めての作品。
ベトナム戦争を下敷きに、『ローグワン』にニール・ブロムカンプ味>>続きを読む
ジョン・ウィック、イコライザーと続いてステイサムの新作とは、アクション映画ファンにとっては至福の公開が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょう?
ステイサムの盟友ガイ・リッチー監督作品なので、安定・安>>続きを読む
ラストの広瀬すずは長渕剛みたいでした。
邦楽には本当に疎いので、Adoもちゃんと聞いたのは『ワンピース』が初めてだったのだけれど、アイナ・ジ・エンドも名前は知っていたがちゃんと聞いたのは本作が初めて>>続きを読む
これ、もはやホラー映画。
デンゼル・ワシントンは史上最も偉大な黒人俳優だと思っているけれど、その圧倒的な演技力と存在感を殺人術に全振りしたマッコールさんは、映画史に残る殺人マシーン。
悪人は自業自得>>続きを読む
夜の20時、いわゆる“ゴールデンタイム”の時間帯に、毎週テレビでプロレスをやっていた時代を知っている。
その中心にいたのは紛れもなく、アントニオ猪木その人。
腕力、体力で他者をねじ伏せる。
どんな平>>続きを読む
麻薬密売組織が落とした大量のコカインを食べてしまった野性の熊が、ラリって人間どもを襲うというお話。
なんと半分は実話。
現実にコカインを食べた熊は、過剰摂取で死亡してしまったらしい。
そんな実話にB>>続きを読む
きっとどんな人にもそれなりに青春というものがあって、そのひとつひとつを丁寧に紡いでいけばまるで“映画のような”物語になるのだろう。
肝心なことは、それをどう普遍的に、出来るだけ多くの人の共感を呼ぶ作り>>続きを読む
最近、世界中でアニメーションのクオリティがどんどん上がっている気がする。
もちろんその仕事の丁寧さ、美しさで言うならば、ジブリや京アニを始めとして日本が一番とは思う。
でも、『スパイダーバース』や「>>続きを読む
超絶の演技合戦。
いや、もはやこれは演技ではないのかも…しれない。
そう思わせるほどに終焉に向かう夫婦のやり取りがリアル過ぎて、良い意味でイライラとモヤモヤに包まれる。
門脇麦、田村健太郎に拍手。>>続きを読む
“仕事をリタイヤした主婦の自分探しの旅”
というとよくある話のようだけれど、ケイト・ブランシェット演じる本作の主人公は、過去に名を馳せた著名な建築家。
夫はシアトルのIT業界で大成功していて、娘は聡明>>続きを読む
弱い人は復讐する。
強い人は許す。
賢い人は無視する。
ジョン・ウィックは全員殺す。
(上3行はアインシュタインの言葉より)
2時間49分、文字通り息つく暇もない殺し合い。
なんだこれ、凄すぎる。>>続きを読む
「踊って私たちを美しい世界に導いて」
ダンサーをこよなく愛し尊敬する理由は、劇中のこの台詞に集約されているような気がした。
アバンタイトルは、まるで007。
夢を諦めかけたバレエダンサーは、やがて>>続きを読む
ゲーム「グランツーリスモ」はもちろん知っているけれど、レースゲームはあまりやらないから、監督がニール・ブロムカンプでなければ劇場で鑑賞していなかったかもしれない。
ブロムカンプ監督は、『第9地区』『>>続きを読む
ケネス・ブラナーは、ポアロをライフワークにしたいんじゃないかな。
そして、絶対にそうするべき。
しかし、全2作と比べるとキャストは弱め。
一作目『オリエント急行殺人事件』はジョニー・デップ、ミシェル>>続きを読む
最高の男と最凶の敵役、そして目も眩むような美女。
歌って踊って爆発して、戦って愛し合って世界を救う。
そんな映画。うん、本当にそんな映画。
『ミッション・インポッシブル』と007、『ワイルド・スピー>>続きを読む
郷愁とポリティカル・コレクトネスとの狭間で、残念ながら圧倒的に不快感の方が勝ってしまった。
既存キャラのオリジナル声優が年寄りすぎて聞いていて辛いけれど、そこは残り一作と思えばある意味応援したい気持>>続きを読む
めくるめくウェス・アンダーソンの世界へようこそ。
病的なまでのシンメトリー、トリップしたかのような色彩。
その“ポップでおしゃれ”な世界観に、「ウェス・アンダーソン監督作品が好き」と言っておけばとりあ>>続きを読む
「この世の頂点捕食者であるステイサムをどんな手を使ってもいいから倒せ!」という無理ゲーを課せられた巨大鮫メガロドンが、同種異種問わず仲間を集めて頑張って倒そうと努力はするものの、ステイサムの力の前にな>>続きを読む
横浜流星の役作りには心から感服させられた。
もともと格闘技経験者であり、さらにボクシングのプロテストに合格するまでにやり込んだとのことで、その技術と体捌きが本当に素晴らしい。
『ヴィレッジ』は未見だけ>>続きを読む
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人間が暗闇を怖がるのは遺伝子に刻まれた根源的な記憶だそうで、確かに何も先入観を持たない子供たちがその自我が芽生えるにつれ、自然と暗闇を怖がるようになるのはその裏付けであるように思う。
暗闇の中に>>続きを読む