Yoshiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Yoshi

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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.3

名作にして初見。
これは本当に心の奥底に染みる逸品。
観終わった後の余韻が凄い。滋味深い。ピァアな感動ってこういうのを言うんだろうな。

シンプルなロードムービーで、オニール親子の微妙に変化する距離感
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スパイ・ゲーム(2001年製作の映画)

3.8

世間の評価はイマイチだろうが何だろうが、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの新旧男前の競演は見応え充分で、心揺さぶられた。

現実のストーリーととパラレルで過去の出来事が挿入されていく。最後の
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

3.6

こういう自叙伝映画の評価って、その人のことをどれくらい知ってるか、好きかで全然変わってくる。
ビーチボーイズの絶対的コンポーザー、ブライアン・ウィルソンの波乱の半生を描いたもので、ビーチボーイズやブラ
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燃えよ剣(2021年製作の映画)

3.7

文学遺産の司馬遼太郎の小説ベースだから、映画で再現すると何をどうやっても原作を超えるのは難しいのに、これは配役の妙で本当に面白かった。

岡田准一、鈴木亮平、山田涼介、柴咲コウの主役、主役級の4人がも
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

3.8

日本では色んなドラマにパクられすぎてるけど、青春群像劇としてこれが本家本元。やっぱり面白いね。

グループの個々のキャラ設定も王道中の王道で、優等生、落ちこぼれ、斜に構えた奴、平和にグループ内で付き合
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ラ★バンバ(1987年製作の映画)

3.8

1987年夏、ロサンゼルスを訪れた時のこと。
とにかくFMからは、この映画のサントラ曲"ラ・バンバ"が流れまくってた。
本国で大ヒットした映画なのに、なぜか日本での認知度が低い。

これは思いがけない
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狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.9

"いわゆる名作"で銀行強盗の実話ベース。
犯人と人質の関係が微妙に変化するのが見どころだし、ゲイの恋人の性転換手術代欲しさに銀行強盗起こしたというのが事実というのも面白いけど、ストーリー自体にそんなに
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.0

エッジの効いた舞台劇を見てるみたい。独特のクセがあるけど、その臭みがまたいい。
"ストックホルム・シンドローム"みたいな形の恋愛劇だけど、ヴィンセント・ギャロとクリスティーナ・リッチにかかると本当に切
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スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.2

アメリカン・ニューシネマの傑作は数あれど、これは本当にいい。
タイトルのスケアクロウ(案山子)に自分たちを例える含蓄の深さもいい。

ジーン・ハックマンの演技と存在感が凄い。
やさぐれてるけど本当はピ
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さらば冬のかもめ(1973年製作の映画)

3.7

スチール写真でちょっと観るのをためらったけど、ジャック・ニコルソン主演でアメリカン・ニューシネマとくれば、もの凄く期待して観た。
途中はもの凄く良かった。
護送囚人との色んなハブニングで育まれる友情で
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.1

う〜ん、あとを引く。続きが観たい。
このあと、家族はどうなったんだろう?もの凄く気になる。

有名なのぞき部屋の場面は、映画史に残る名シーンだと思う。マジックミラーを通して、見る側と見られる側の両方か
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ザ・インタープリター(2005年製作の映画)

3.5

世間の評価ほど悪いとは思わなかったけど、いかんせんストーリーが分かりづらい。
全部がアフリカ軸の話で、色んな意味で遠くてピンとこないというのが正直なところ。

それでもニコール・キッドマンとショーン・
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ザ・ビートルズ:Get Back(2021年製作の映画)

5.0

*自分の為の備忘録として字数無視で書いたので、興味のない方はスルーして下さい。

配信はパスしてDVDを入手して観ると決めてたので、このタイミングになった。


完璧だ。
あの時、スタジオで何が起きて
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

今年、これまで観た映画の中で一番良かった。
ラスト30分は、ただただ感動の嵐。

家族の中でただ1人聴力があって、しかもその主人公ルビーに声楽の才能があるという設定が凄い。
ルビーのバークレー音楽大学
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.0

先日MLBの公式試合が、このフィールドオブドリームスの舞台となった球場で開催された(本当は公式試合が開催されたのは近接地の新設球場らしい)。

発想と舞台設定が素晴らしい。
全編、野球愛に溢れたファン
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

最初のテーマ曲が流れた瞬間、30年前がフラッシュバックして鳥肌立った。
バーのシーンでデビッド・ボウイの"レッツダンス"が流れてきて、また鳥肌…
映画館の音響も30年前とは格段に良くなってるからなおさ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

観終わってジーンときた。
舞台はサクラメント。カリフォルニアの州都だから田舎設定には無理があると思うけど、主人公のレディ・バードが通う高校はカソリック。
そんな舞台で、高校生特有の悩みや異性関係が生々
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

終始不穏な雰囲気ムンムン。
映像の綺麗さとのギャップはあの問題作"ミッドサマー"と同じ。とにかく今どきの映画なんだよね。

まぁ、とにかく観てる方がオェッってなるけど、最後はあ~あって感じ。
ただ、こ
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.2

今回の安倍さんの事件の犯人は、このタクシードライバーのデ・ニーロ演じる主人公トラビスに似てるって某評論家が言ってたけど、似てるなんてもんじゃない。気味が悪いほど像が重なる。

社会に対する歪んだ不満、
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チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.7

アップデイトされたチャーリーズエンジェル。展開が早くてテンポがいい。誰がいい奴で誰が黒幕か目まぐるしく変わる。

3人のエンジェルズのキャラ設定と役者の魅力で評価と人気度が決まるようなもんだけど、今回
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13デイズ(2000年製作の映画)

3.8

1962年のキューバ危機の緊迫した13日間を描いたドキュメンタリー大作。
ウクライナ進攻の今こそ観る映画なんだけど、やってることは60年前から変わってない。
大国同士のパワーゲームの犠牲になるのはいつ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

タイトルとスチール写真だけだとどんな映画かさっぱり分からないけど、実はエッジの効きまくった一級サスペンスだった。
終始不穏な空気をまとった主人公キャシーか次から次に起こす復讐劇、そしてラスト前20分頃
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.7

終始不穏な空気の中でピーンと張りつめた緊張感。一気に観てしまう面白さ。

警察内部の麻薬絡みの汚職と殺人の現場に居合わせた警官を巡るストーリーはよくある話。でも決定的な証拠としてのボディカメラの争奪戦
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.7

たった1日、数時間の学校での出来事を実質5人+2人で演じる密室劇。まるで舞台劇。

浮わついた青春映画と侮っちゃあいけない。それぞれ事情を抱えた若者のぶつかり合いと心の通い合い、大人、両親への反発、自
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

4.0

これは切ない。
丸腰の黒人が警官に射殺された実際の事件がベースで、そのオスカー・グラントの人生最後の1日を描いたもの。
ビリー・アイリッシュも大好きな映画に挙げているとか。

秀逸だと思うのは、BLM
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

タイトル通り90年代の青春群像で恐ろしいほどのリアル描写。
余りにリアルすぎて肌にチクチクくる。
甘酸っぱくて、ちょっぴり苦い。

男の子の多くが経験する通過儀礼。
仲間うちでの見栄や背伸び、女に対す
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弁護人(2013年製作の映画)

3.9

昨今の韓国映画は面白いけど、その多くは背伸びした虚構を見せられてる感が拭えない。
でも、これは'80年代の韓国の黒歴史に自らフォーカスした"リアルな韓国"を描いた作品。ここには虚構もなければ美男美女も
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

3.8

ただただシンプルに感動した。
多分こうくるだろうと分かっていても、痒いところに手が届く面白さ。
デリケートな今の時代に自閉症テーマはリスキーだけど、そんな事もお構いなし。それに自閉症のジウ役のキム・ヒ
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.9

キャスティングが贅沢すぎる。
冒頭ほんの3ショット程度で衝撃的な登場のマライア・キャリー。同じ音楽界からはレニー・クラヴィッツもバトラー役で登場。そして歴代大統領を演じるのがまた大物揃いで、ロビン・ウ
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.4

ハーバード出立ての前途洋々の弁護士が法律事務所ぐるみの巨悪に巻き込まれるリーガルサスペンス。
ジョン・グリシャムの原作は読んだけど、やたら面白かった。
ポイントになるのは"罪のすり替え"。

ジーン・
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

めっちゃ面白かった。
この映画はタイトルと颯爽としたブラピメインのスチール写真に騙されちゃいけない。

タランティーノらしく、重いテーマをエッジを効かせた独特の風味に仕立てて、ナチス題材の幾つかのスト
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

レビューで学習してたお陰で、心の準備をして観たけど…いや~凄まじかった。

とにかく全編通して"不穏"&"Chaos"。一音外れた不協和音をずっと聴かされてる感じ。
でも次に何が来るか、その緊張感は半
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アルゴ(2012年製作の映画)

4.0

これもアメリカが他国の紛争に出ていって引き起こした嘘みたいな実話。
迫ってくる緊迫感が凄い。
シュレッダーで粉砕した書類を子供達を使ってつなぎ合わせて判明した正体…そこから最後の空港のシーンは、観てて
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ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.6

ロシアのウクライナ侵攻の真っ只中、物凄く考えさせられる。
他国の戦争に首を突っ込んでもロクな事にならないのは歴史が証明している。
この作品は実話ペースだが、結局この作戦の直後にアメリカ軍はソマリアから
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早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

3.7

デビュー間もない初々しいジェニファー・ローレンスと子役時代の天使のようなクロエ・グレース・モリッツの競演を観れるだけで価値がある。

ネグレクトで売春婦の母親とそのヒモの下で生きる3姉妹の話…とくれば
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.4

ストーリーが混み入ってるわけじゃないのに、なんか分かりづらい。時系列を並べ替え過ぎる構成で余計にそう感じるのかも。

この手の話は勧善懲悪で、観てるこっちの怒りを代弁するように悪人を成敗しまくるからこ
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