『ジョン・ウィック』シリーズの凄いところは、世界各国で制作されてきたアクション映画というジャンルの中で【新しい文法の創造】している点だと思う。
本作においても、カーチェイサーされ続ける人たちの場面な>>続きを読む
シェイクスピアの史劇や当時のプロパガンダでを通じて一方的に語られてきた英国王・リチャード3世の真実を追い続けたアマチュア歴史家の物語。実話に基づく話。
歴史的発見に寄与した主人公であるが、根っからの>>続きを読む
公開30周年&レスリー・チャン没後20年特別企画。近現代の中国を題材にした歴史映画であり、古典芸能である京劇を題材にした芸術映画でもあり、そして兄弟のように寄り添ってきた2人の男性の愛憎を描いた物語。>>続きを読む
公開30周年記念で4Kレストア版上映で久々に鑑賞。
今見直すと、技術革新の途上にある味わい深いリアリティも、古き良きアメリカ映画の緩いノリも愛おしくも見える。マリオとルイージも「あの頃」のブルックリ>>続きを読む
別れ話を告げた2日後、彼女との台湾旅行に行った男性の【逆再生】と【夢想】を描いた物語。
失恋・別れ話の映画は古今東西あるが、監督自身の体験談を脚本に落とし込んだ物語に独自性がある。独り言の多い男性が>>続きを読む
冒頭の場面を見て、本作品が広義のアメリカ映画なのだと察した。希望と不安を胸に抱き、様々な地域からアメリカの地に降り立った人々がコミュニティを作り、世代を重ねることで「人種のサラダボウル」が形成されてき>>続きを読む
ウェス・アンダーソン監督の最新作。ウェス・アンダーソン”らしい”絵作りや世界観が一定の支持を集めていることは初日の各劇場の客入りで理解できる。
一方、本作では定着したフォームを敢えて崩してきた印象。>>続きを読む
グレタ・ガーウィグ監督は、自身のフィルモグラフィにおいて【女性の自立】という主題に向き合ってきた俳優・監督だと思う。この場合の「自立」とは、少女から大人へと成長する過程での人間的な自立(レディ・バード>>続きを読む
暴行被害で夢と声を失ったバレエダンサーの女性が、怪我のリハビリを通じて出会った女性たちと創作ダンスを作る物語。
【踊ること】を題材にした作品ということで、個人的に響いた部分もありますが、1人の女性の>>続きを読む
1960年代末まで刑法で男性同性愛は禁じられていた西ドイツの刑務所を舞台に、愛する自由を求め続けた男の20年を描く。
LGBTQの議論が活発化する昨今、あまり語られたくない歴史の闇に光を当てて現代に>>続きを読む
『ユリイカ』A24特集で知った同社の初期配給作品。スプリングブレイク(春休み)をマイアミで過ごすための金欲しさのため、強盗行為に走った少女たちの顛末を描く物語。
自由を掴むために必要なのは金、何もの>>続きを読む
パルシネマしんこうえん「朝パル」企画で鑑賞。若い女性の殺人の容疑をかけられた仕立て屋の男が抱く【恋心】と【秘密】の物語。
物語の展開は様々なサスペンスに転用される話なのだが、不器用な中年男性の恋心に>>続きを読む
日本公開でも人気を博した台湾青春映画『1秒先の彼女』の日本リメイク。
数年前、齋藤飛鳥主演で『あの頃、君を追いかけた』をリメイクした時も同じことを感じたが、台湾映画の最大の魅力は台湾という土地が刻む>>続きを読む
京都を拠点に活動を続ける劇団・ヨーロッパ企画が手がける長編映画の第2弾。2020年に公開された第1弾『ドロステのはてで僕ら』も素晴らしい作品でしたが、今回の『リバー、流れないでよ』も大大大好きなSF=>>続きを読む
是枝裕和監督の最新作。同監督が取扱う【家族】という題材から更に踏み込んだ物語性と、『花束みたいな恋をした』同様に【生きづらさ】という現代性を組み込んだ坂元裕二さんの脚本によるコラボレーションが素晴らし>>続きを読む
企画上映「ロバート・アルトマン傑作選」を鑑賞。1973年の作品なので、本年で公開50周年らしい。
私立探偵・マーローが、自殺した友人の謎を追い求める物語。深夜だろうと、暑い夏日でも、スーツ&ネクタイ>>続きを読む
田島列島の同名漫画を映画化。原作は映画化が決まる前から読み込んでいた大好きな作品だったため、鑑賞前は不安も大きかったが、素晴らしい内容に仕上がっていたと思う。
それは、原作の質感を映像の中に落とし込>>続きを読む
予習少な目で臨んだので「こういう物語だったのか」の印象が強い。
『スパイダーバース』という作品は、同じキャラクターを異なる作者が、それぞれの「正伝」として描く、アメリカンコミックの構造をマルチバース>>続きを読む
サッカーに関する国内外の映画を取扱った「ヨコハマフットボール映画祭2023」で鑑賞。
現代サッカーの「神」として君臨し続けた名選手、ズラタン・イブラヒモヴィッチの自伝映画。ベストセラーを記録した同名>>続きを読む
別の人間としての人生を歩んだ【ある男】を巡る物語。他人を騙った男、喪失を受け止められない彼の家族、真相を追う中で様々な感情が入り乱れる弁護士の男、三者の視点を交差させた構成、絵的な見せ方等、見逃さなく>>続きを読む
原恵一監督の最新作。素晴らしい作品でした。原作であるファンタジー&ミステリー小説の面白さと、「生きづらさ」を抱える10代の若者たちに届いてほしい優しいメッセージ性を感じる物語。どちらかといえば主人公た>>続きを読む
現時点で今世紀最高傑作の娯楽映画!!チネチッタが誇るLIVE ZOUNDのシアターで見たので重低音が腹に刺さる感覚が良すぎる!至極のハイパーバトルダンスミュージック映画、最高でした!!!
アクション>>続きを読む
大物映画プロデューサーの長年に渡る性暴力の実態を告発したニューヨークタイムズ紙の調査報道に基づく物語。
【Me too】運動の流れを作った1つの記事が世に出るまでの経緯を描いた本作から調査報道・社会>>続きを読む
ウェールズ🏴の小さな村に住む主婦が、馬主同盟を組んで競走馬を育てる実話に基づく物語。
困難な競走馬の育成に挑んだのは変わり映えしない退屈な日常を脱する【胸の高鳴り】を求めたから。彼女夢を>>続きを読む
自然豊かな静かな島を舞台に、友人に絶交を宣言された男と、その友人の不思議な関係性を描く。
前作『スリー・ビルボード』同様、劇作家でもあるマーティン・マクドナー監督の描く物語は舞台作品の趣がある。登場>>続きを読む
イギリスの海辺に佇む映画館・エンパイア劇場に集う人々を巡る物語。映画館で映画を見るのが大好きな自分には沁みる作品。
映画館は人々の胸の内に秘めた複雑な感情を暗闇で包み込み、映写機の光で希望を与える。>>続きを読む
第一次世界大戦で多くの死傷者を出した西部戦線に参加した10代のドイツ人兵士の視点から戦争の理不尽さ、凄惨さを描く。
1930年にアカデミー賞を受賞作を当事者側のドイツ映画でリメイク。配信開始から話題>>続きを読む
セレブを乗せた豪華客船の狂乱と、無人島遭難後の逆転劇を描く。
『蝿の王』『無限のリヴァイアス』を彷彿とさせる物語の構図は「正しさ」を押し出す社会の姿勢に疑いの目を向ける。昨年のカンヌのパルムドール受>>続きを読む
最新鋭「何じゃこりゃ?」映画。
近年マルチバースを題材にした作品群に触れる機会が多い中で、ココまで驚きを感じるアイディアをぶち込んできたのは意外。カオスが連鎖が止まらないのに家族の物語に着地するのも>>続きを読む
スティーブン・スピルバーグ監督による自伝的映画。なのだが、夢物語を描く「映画の子」の知られざるエグい話だった。
しかしながら、主人公の体験をスピルバーグに置き換えてみると現在に至る作品群のバラエティ>>続きを読む
鑑賞前から察していたが、興行的な結果を残した庵野監督が得られた【権利】を余すことなく行使した作品。
ヲタク濃度を焼酎に喩えるなら、シンゴジ=水割り、シン・ウルトラマン=ロック、本作はストレートの濃さ>>続きを読む
NIKEの人気バスケットシューズ【エア・ジョーダン】誕生を描いた実話に基づく物語。学生バスケに精通する主人公はドラフトで指名されたばかりの新鋭=マイケル・ジョーダンの才能に惚れ込み、彼の将来に会社の命>>続きを読む
余命わずかと宣告された老紳士が、残された人生の過ごし方を模索する物語。
予告編で感じていた以上に哲学的な内容。年齢を重ねて改めて見たいと思わされる。画面サイズ、光の当て方等は作品世界の1950年代を>>続きを読む
めちゃくちゃ面白かった!!
マリオたちが駆け回ることが絵になる世界観の作り込み、オーケストラ仕様で耳が嬉しくなるお馴染みのゲーム音楽、そして不器用だけど諦めが悪い男=マリオだから描ける物語の味わいが>>続きを読む
セーヌ川に浮かぶ船型のデイケアセンター「アダマン号」の日常を写したドキュメンタリー作品。
精神疾患のある人々を受け入れる船内では、絵を描いたり、即興ライブ等の様々な活動が行われる。それはハードな日常>>続きを読む
17世紀イタリアを舞台にした実話に基づく物語。聖母マリア、キリストのビジョンを見れるとうう修道女・ベネデッタの身に起こる奇跡と波紋を描く。
実話ベースということで油断してたら、ポール・ヴァーホーベン>>続きを読む