Vermontcurryさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Vermontcurry

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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.0

時代を感じる要素が多い。
海外視点から描かれるヤクザ映画は何故こうも無味乾燥になってしまうのか。
『ブレードランナー』的な雑多な日本を描きたい監督と日本映画業界勢の固持の狭間に揺れる微妙なトンデモジャ
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.0

工夫に満ちた作りでミステリー面も練られており面白かった。
XP時代から続くWebサービスやアプリの変遷を見ているだけでも楽しい。
サスペンスと聞かされていたのに冒頭でほろりときて最後も泣かされるという
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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.0

いきなり現代には珍しいくらいのカタコト日本語が聞こえてきて音声設定を間違えたのかと思った。
カメラワークや編集に工夫はあるがストーリーやキャラクターについては既視感の塊でいまいちどうも。
あともう少し
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

前作は大風呂敷を広げ最終章で一体どう締めるんだとの心配しかなかったが
その懸念の大半はスルーされぽっと湧いて出たイナゴ問題をさらっと解決して終わってしまった。
全体的に初代オマージュが多いのは嬉しいポ
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.0

だいぶ前に読んだ原作は殆ど覚えていないが冒頭パートの解像度はかなり高い気がする。
過去と現代が交錯するラスト付近の踏切のシーンなんかはベタながら上手いと思った。
思い通りにならなかった人生の全てを精算
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.0

大きな事件を背景にお手軽な上映時間と少数の登場人物ですっきりとまとめあげた良作。
何一つ信用できるものが無いモスクワでのスパイ活動に常に緊張感が漂う。
振り回す役も振り回される役もこなせるカンバーバッ
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.5

つい最近親族の在宅介護を終え他人事とは思えないタイミングでの公開。
感謝してもしきれない訪問介護士との距離感や常に脳裏にチラつく「限界」の二文字
不謹慎ながら全てが落ち着いた後の新しい生活が動き始める
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.0

カルト村モノなのか外連味SFモノなのか政治風刺モノなのか終盤まで着地点が見つからない。
そういう意味で思わせぶりが上手い映画だと思う。
全裸おじさんの逆襲からわかりやすく面白くなるがアート的なカットが
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.5

前作はドキュメンタリーにも似た作風かと身構えていたら終盤の展開に面を食らったが
最初からある程度は現代情勢に寄せつつも屈強な軍人が暴れまくる映画だと理解していたら思いの外楽しめた。
ベニチオ・デル・ト
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.0

やはり入れ替わりモノは女子高生が憑依したおっさんの演技を見るに限る。
ハリウッドは大掛かりなアクション映画に目を向けられがちだが地味に10代向けスプラッタコメディも他国の追随を許さない。
凄惨な殺害の
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.0

お前が歌うんかい。
これオスカー俳優がポップコーンムービーにも出ますよとバランスを取りに行っただけでは。

コーチ・カーター(2005年製作の映画)

3.5

持たざる高校生達のド直球スポ根映画。
アップや細切れカットで誤魔化さない5vs5のバスケを演者がしっかりとプレーしていて撮影が大変そうだなと感心させられる。
ストーリーに驚く所は一切無いしこいつら何回
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

人間関係の割り切り方に自分なりの答えを持てない若者達を
ポエムかまたはエッセイのような会話に乗せて見せるそんな映画。
こじんまりとした街を舞台にそのロケーション一つ一つにストーリーを持たせ
観終わる頃
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.0

ドクはまだまだ元気だった。
平穏無事に暮らすおっさんが実は○○○という本当によくありふれたプロットだが
それでもアクションに心地良い重量感がありこのジャンルとしての最低保証の面白さは一応はある。
90
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Winny(2023年製作の映画)

3.5

冒頭の当時のハードウェアやパソコン雑誌をしっかりと映すカットから本作に賭ける意気込みが見て取れる。
細かい粗で雰囲気ぶち壊しの映画も多いが本作はそこがしっかりしていて良かった。
東出昌大も過去作は棒読
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

熱い熱い全てが熱すぎる。
3時間もの間に名シーンが次の名シーンの振りになる名シーンスパイラルが止まらない。
インド音楽と映画館の音圧の相性の良さも半端ない。
語彙力なんて投げ捨てたくなるそんな映画がこ
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

2.0

原作だと一つの島に何年も掛けるワンピースと映画との相性の悪さは昔から仕方がない所ではあるが
散々MVと揶揄されている歌唱シーンの連続と
シャンクス登場の感動さえも薄れさせる過剰なまでの過去キャラクター
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.0

アカデミー作品賞最有力とハードルを上げに上げたが全く乗り切れず。
ひょうきんなマルチバース解釈の説明に終始する導入から早々に気持ちが離れ始め
もう後半は感情移入からは程遠い所で映像を俯瞰的に眺めていた
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

3.5

ちょうどいい46分。
災害ものよりもこういうのを3つくらい繋げた短編集も観てみたくなる。
街並みの作画はこの頃には既に邦アニメ界で圧倒的で登場人物のちょっとした所作の丁寧な描き込みにも目が行く。
スト
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.5

作中にあるオアシスのようなまさにそんな映画。
映画はこうあるべきだという解釈は個人の感想の域を出ないとは思うが最後まで観てそういうことねとそれなりに納得。
融資のくだりは少々ファンタジーが過ぎるとか制
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.0

身体を捻じ曲げながら咆哮するおばさんに声上げて笑った。
数曲程度しか知らないニワカ以下の存在だが159分ずっと面白かった。
エネルギッシュで凝った演出と編集が印象に残る。
ぶくぶくに太ったトム・ハンク
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.0

たまに出くわす常人のセンスでは作れない謎映画。
コメディ寄りであること以外はこれはどういう映画なんだとよくわからないまま終盤に突入し
行き着いた先で見えてきたテーマは実に物凄くシンプル。
そこに回りく
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.5

個人的にギレルモ・デル・トロの最高傑作。
彼の作品の寓話的な雰囲気に内在するグロテスクな表現は時に過剰とも思えるが
そこを今作は抑えつつもブラックさはほんのりと残っておりちゃんとデル・トロ風味がある。
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バイオレンスアクション(2022年製作の映画)

1.5

5分でおっさんが観るもんではないと悟るも当たり屋的に完走してしまった。
早回しやカット多用でどれだけ見せ方を創意工夫しても肝心の橋本環奈にアクション適性が無さすぎる。
"実は強い"系の一番の拠り所のア
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バビロン(2021年製作の映画)

3.5

RottenTomatoesが腐り切っていたので全く期待していなかったが意外に楽しめた。
下品極まりない乱痴気騒ぎの中にも細部まで計算し尽くされた構図があることに感心させられる。
印象深いオリジナルス
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.0

イーストウッド節全開の民間人ヒーローと体制批判。
有無を言わさぬ人権を無視した報道姿勢はどこの国も変わらないんだなと。
女性記者の行動にちぐはぐな印象を受けたが彼女については何やら大きな論争があったら
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逃亡者 カルロス・ゴーン 数奇な人生(2022年製作の映画)

4.0

職員に扮しての保釈や国外逃亡といった平成最後の珍騒動がもう既に懐かしい。
真相がまだ確定していない事件のドキュメンタリーは
やはりこう互いの立場から恨み辛みを好きなだけバチバチに言い合ってもらうのが面
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.5

こういった映像制作の裏側をテーマにした作品はひたすらに内輪な自己賛美に陥りがちだが
本作は普遍的な熱さのある非常に良くまとまっている映画。
劇中のアニメ作りの拘りに負けず劣らずのしっかりとした撮影や編
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

3.0

シリアスな雰囲気が続いていたシリーズだったが完結編はやはり熱かった。
ラストの全員集合で不覚にも少しうるっと来る。
干し草の山から針を探すようなミッションが行き当たりばったりで解決するのにはもうすっか
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

2.5

いよいよ最終章というだけあって同窓会のように過去作のアイテムが沢山。
マグルの世界を派手に巻き込んだアクションはこのシリーズでは新鮮でワクワクした。
まだPart2を観ていないから何とも言えないが
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

指詰めはこけ脅しかと思いきや本気だった。
一癖も二癖もある登場人物達の口論は掴み所もオチも無いがそれはそれで不思議と飽きがこない。
「12歳かよ」というツッコミがまさにその通りで教室という閉鎖空間で人
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

2.0

冒頭から衝撃的な展開を当然のように見せつけられシリーズの内の一本を飛ばしてしまったのかと不安にさせられる。
今作に至るまでに何かそれらしい伏線ってあったっけかな。
恋愛パート自体を否定する訳ではないが
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.0

ハリポタ一気見中に本作を挟んだら名前を言ってはいけないあの人がシェフやってた。
不条理系というか不愉快系というか意味不明系というか
この手の映画は七面倒臭い宗教メタファーが付き物だがどうも本作はもっと
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.0

なんだか絵作りが急に硬派になった。
魔法省の介入という軸が一本ハッキリしてるためかしっかりとまとまっている印象。
しかし物語のつかみとはいえこいつらはハリーを虐めてゴメンねしてを何度繰り返すんだ。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

2.5

ラブコメ箸休め回かと思いきや突然核心に迫るエピソードをぶっ込んできた。
物語の軸にある「三大魔法学校対抗試合」の設定が色々と大雑把でワクワクできず。
きっと原作から端折られたのだとは思うがロンから嫌わ
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

内容が内容なだけに大きな展開がある訳ではなくドキュメンタリーとして作った方が良さそうな内容でもあるが
骨太な絵作りと怒りや恐怖を表現する繊細な演出はしっかりと映画らしい物だった。
ワインスタインと直接
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