ようすけさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

最後に多分メンバーの意外性を際立たせるために、おもいっきり馬鹿なことをさせるんだろうなぁと思いながら終始見ていた。

捜査のための手段が目的に変わりそうになり、みんなで喜んだあとの「いや、違う違う。」
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もみの家(2019年製作の映画)

4.0

人を再生するのに必要なのはやっぱり人との関わりなんだなぁと思わされた。様々な人のとの関わりの中でそれぞれが主人公に大きな影響を与えていく。そしてやっぱり四季や衣食住の人間の営みを大切にすることって大事>>続きを読む

ワンダーウォール 劇場版(2019年製作の映画)

4.2

狭くて汚い寮で、プライバシーもへったくれもない。その近衛寮の中で何度も出て来る回し食いのカットが印象的だ。カップラーメンやケバブだが、なんの抵抗もなく自然な姿に見えた。一つの鍋をみんなでつつく(豚汁か>>続きを読む

ビックシティ(2016年製作の映画)

3.4

どんな結末であっても、一時だが、まるで友人のように接することができた時間。二人で見た夜景の思い出は色褪せないと信じたいな。

金よりも大切なものをもらった、と綺麗に終わらないところが良かったが、他のオ
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.9

なぜコリンが刑務所に入り、マイルズは入らなかったのか。幸せな家庭を築いているマイルズと、彼女との関係にも亀裂が入り息苦しさを感じているコリン。自分だけが刑務所に入った時点でよく友情が壊れなかったなと思>>続きを読む

見下ろすとそこに(2018年製作の映画)

3.5

これがもし二階建てで二軒だけのアパートならどうなるか。耳にしているのは多分自分達だけだ、という状況ならどうするか。そうなると行動を起こすか起こさないかという責任は明確。

最後のパトカーのサイレンは、
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.4

大学時代の友人達と久しぶりに会って酒を飲むと、やっぱりみんな学生時代に戻る。人生の中ではバイトもして金が少しはあり、講義以外の時間も余裕があり、車を手に入れ、できることが増えて一番馬鹿なことをした時間>>続きを読む

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

4.4

この話には地球人に悪役はいない。(最初は周りからかなり白い目で見られるけれど) 実はみんな熱い専門馬鹿ばかり。平成15年の企画書とはいえ、コスト削減や働き方改革何のその。いや、予算ゼロだった。そもそも>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.3

巻き込まれていくとはこういうことか。
日常と非日常のスイッチが銭湯で切り替わる。どこでどのように日常が侵食されていくのか、と思いながら見ていた。どうやらその考えは甘かったらしい。主人公と一緒に松本に怒
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.5

それにしても、レビューを書くのって難しいなと思う。ネタバレは見た人、見てないけれど知りたい人を想定して書く。ネタバレの設定をしない人は、見ていない人にオススメするのが目的か、見た人だけが分かるようにす>>続きを読む

(2016年製作の映画)

3.6

物凄く美しい、他の人類では決して見ることができないものを目の当たりにしながら、宇宙空間に投げ出されている絶望感。

宇宙服のせいで表情も一切読み取れないが、設定を見ると男と女ということだ。

故郷を探
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SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.8

現場担当ではない人太めのおばさんがウキウキしながら現場へ。掃除のおじさんが社長、おかんがアサシン、老人クラブのおじいちゃんが凄腕スナイパーなど意外性に弱いので、自分のつぼにははまるだろうと思って見てみ>>続きを読む

リッチーとの一日(2012年製作の映画)

3.8

本当に子供はボーリングの玉のようだ。こちらの意図通りには転がらない。かと思いきや、こちらが何も小細工をしないで放り投げたらストライク。

子どもと良好な関係を築くのが上手い人は、距離感が絶妙だけれどど
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

もっと早く見ておけば良かった。
悔しいか。悔しいなら没頭しろと。

チャーリーパーカーがシンバルを投げられて悔しくて練習に没頭した逸話が印象深い。フレッチャーの信念の根幹にある。
バンドメンバーの人格
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競争(2014年製作の映画)

3.5

黄色いポールがゴールというのが鍵か。

恨まれているパブロに元社長が自分のその後の不幸な身の上話を捲し立てる。

金も家族も失った元社長がやっと家から出て走った記念すべき日。ずっと家にこもったのはどん
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ワイルド・スピード EURO MISSION(2013年製作の映画)

4.2

若い同僚の綺麗なお姉ちゃんが好きな映画シリーズその3。スーパーコンボを先に見たのでマッチョのスキンヘッドが好きなのかと思いきや、自信のある人が好き、とのこと。もう俺は見る順番があべこべだな。

「救え
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パターソン(2016年製作の映画)

4.4

水槽で泳ぐ魚を見ていると、目的もなくただ水の中を泳ぎ続け、空腹になれば餌に飛び付く。それも毎日。暇じゃないのかなぁと心配されても魚からしたら迷惑だろうか。

特別な大きな出来事は起こらないが、逆にすべ
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

4.6

自分は特に信仰している宗教はない。クリスマスは祝うしお賽銭は入れるし墓詣りはする。

けれど、ごく稀に神様も粋なことをするなぁと思うことはある。

この映画を観る人に対する最大のクイズが、映画の初めで
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ゾンビと花束(2015年製作の映画)

3.6

明るく陽気なゾンビ。そして、表情が豊か。ゾンビだけれどコミュニケーションは、まだ人間とさほど変わらない。悲観的なことも話すゾンビだが、事実を話しているのかユーモアなのかも良くわからなくなる。とんでもな>>続きを読む

デッドプール(2016年製作の映画)

4.5

昔、こんなことがあった。
何かスカッとしたいなぁと思い、たいした知識はないけれど、アメコミなら超人的能力で正しいことをして悪党を倒すだろうと思い…………バッドマンのダークナイトライジングを観た。ヒーロ
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デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.3

正しいってどういうことか。

マイケル・サンデルの白熱講義を思い出した。政治哲学的に言えば、数の倫理で考える功利主義だと、行為の効果の質や量的な大きさで決まるらしい。明石の復讐相手は行きすぎているがこ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

自分達が指示を全うするかどうかで、戦局が変わり、多くの人が救われるという使命を背負い続けながら進んでいく。

臨場感が凄くてすぐに戦場の雰囲気に引き込まれていく。ワンカット風に繋ぎ目が感じられないのも
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.4

劇中何度か、通訳がいなくて言葉が通じていないはずなのに、ジャクソンとロ・ギスが分かり合っている場面が何度かあった。夢を語っている場面や、タップダンスを踊っている場面。二人の互角のタップダンスバトルは結>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.5

北斗の拳が懐かしい。世界の荒廃。敵のファッションなど、共通点が多い。
脳内のBGMはヘビメタをローテーションしていた。いや、車に繋がりながら演奏してくれてる人もいたけどね。

最初から最後まで全て危機
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ビックフォード公園で会いましょう(2017年製作の映画)

3.8

日常生活なんてほぼ習慣化されていて知らず知らずのうちに変化を拒んでいる。心の中で変化を求めていても人間はそういう風にできているらしい。

夫との生活に不満、というよりは夫の在り方に不満のある妻。やっぱ
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独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

4.0

老いた独裁者と小さな孫の逃亡の中で、そこかしこに絶望や悲劇が転がっている。やはり理不尽に命を奪われるのが一番の悲劇だな、と思ってみていた。新婚の夫婦、刑務所から出所した男。どちらも希望に満ちていたから>>続きを読む

007 スペクター(2015年製作の映画)

3.6

お気に入りのキングスマンと同じスーツ姿だし似たようなものだろうと手に取った初の007。

初体験にも関わらず感じたのはシリーズを通して確立された様式美だった。初っぱなから観たことのない人間でもみんなが
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.2

モデルとなった人の証言を元に作られていて、さらにその人が、「家族とのやり取りは全て真実」と言っている。ただ、ボールは黄色だったらしい。

観ていて、夫と二人の小さな兄弟は無事か、母は生き残れるかと終始
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ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

4.3

やはり最後のカットで、娘二人と父がソファーに1つの毛布で座ってアイスを回し食いしているのが印象深かった。父はさも普通のようにテレビを見ている。長女は一瞬テレビから目を離して父を見る。

歳をとっても変
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カツベン!(2019年製作の映画)

3.8

映画を観ることやアンパン、キャラメルがとても贅沢に思えてくる。そしてデパートに来てまでスマホや携帯ゲームにうつむいて興じている子供より、活動弁士の話を便所から侵入して聴いてる方がよほど贅沢に思える。や>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.2

神を信じるが、神は長い間この辺りの状況が見えていない。神の加護も慈悲も感じられない場面が多いこの状況を良く表していると思う。

戦争で多くの命を奪えば英雄になり、戦争でなければ犯罪者になる。その境界線
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エサ(2015年製作の映画)

3.5

水槽の前に見える外の世界を夢見る魚。体が大きくなっていよいよ外の世界に挑むわけだが…………。

これは魚の話ではなく人間の話として捉えると、かなり恐いものがある。

このお魚ちゃんのような目にあってい
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スパ/ザ・スパ(2015年製作の映画)

3.6

自分が入りたいのではなく一緒に入りたかった人がいた。いや、そうだよね。一緒にやるからこそ、喜びも楽しみも感じる。
退職後の共に過ごす長い時間が…………。ちょっと自分にはまだまだわからない境地。

ただ
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

4.5

真実が明かされず嘘の証言が真実とみなされる、なんてことは日常の中でもよくある。仕事をしていれば不条理なことに出逢うことも誰しもある。人種差別云々がなくても、誰しも共感できる部分は少しはあるのだと思う。>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.9

同じ作品の別の翻訳家の本を比べ読みしたくなった。翻訳家もファンの一人で、翻訳家達の間で解釈が割れる場面が印象深い。そして、オチを知ってからこの場面を見返すとなかなか面白い。文学はそれ自体が狂気じみた物>>続きを読む

ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

4.4

同僚で若い美人お姉ちゃんが好きだと言ったから、観る映画シリーズその2🔥

俺も好きだわこれ。
マッチョハゲとスタイリッシュハゲによる破天荒アクション。ただのワイルドであんまりカーアクションが出てこない
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