このレビューはネタバレを含みます
リドリースコット最新作とならば、見るしかない。
時は百年戦争時のフランス。
強姦事件の三者三様の話を振り返る点では『羅生門』のようだが、事実は明確であり、事実が三者にとってどう写るかが全然違う。
同じ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
由宇子の天秤は揺れる
ドキュメンタリー作品監督として事実を追求すべきか、それとも事実をねじ曲げて迷惑にならないように空気を読むべきか。
そしてこの天秤は、自分自身の家族の問題に対しても揺れる。塾の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
吉田恵輔監督の新作ともなれば見に行く。
まずオープニングのタイトルが出るまでの、問題となる万引きから交通事故までの一連のシーケンス。問題の核心は見せず、でも事故の残酷性は描写する。
ラスト近くで古田>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
007弱者のわたしが、ダニエルクレイグ版はちゃんと予習しましたもの、IMAXレーザーGTで鑑賞させていただきました。
アバンタイトルからビリーアイリッシュのオープニング曲がかかるまでですが、なんと切>>続きを読む
サムメンデスがいかに天才かがわかる作品。
ストーリーは娯楽的でわかりやすく、しかしながらMとのヒリヒリした関係も共存する。
テーマは「007は古臭い」という現実世界でも突きつけられているテーマを扱う。>>続きを読む
シリーズにおける異色作。上映時間106分は最短だし、前作の1時間後からという明確な続編だし、Mに同情してしまうほどボンドは人を殺しまくる。
スパイグッズや決め台詞は鳴りを潜める。お決まりの音楽が流れな>>続きを読む
午前10時の映画祭にて鑑賞。
1958年の映画なので古臭いところもあるが、それでもこの時代の他の作品と比較してもエヴァーグリーンな娯楽大作。
最も面白いのは、後のR2D2とC3POの掛け合いの元ネ>>続きを読む
007弱者の私ですが、期待以上に面白かったです。
アクションシーンあり、ロマンスあり、裏切りアリ・・・そして今度は苦戦するギャンブル一番勝負ありということで、そりゃあ面白いですよ。
エヴァ・グリーン演>>続きを読む
非常にわかりやすいですし、アクションも面白いし、音楽もかっこいいです。
自分が何者であるか。父親には暗殺者としてそだてられたが、本当は何をしたいのか。テーマがヒップホップ的ですね。
『オーシャンズ8』>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
森田芳光監督が、鬼才・天才と呼ばれる理由がわかる作品。謎にポップかつコミカルな演出。脚本は原作に忠実なのに。
例えば、最初の自殺における保険金支払いについての電話は菰田幸子からとわかっては絶対いけない>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
頭が疲れてきましたが、レビュー書きます。
『家族ゲーム』が会話の調子を楽しむ映画であったのに対し、『ときめきに死す』は、沢田研二演じる工藤が無口なので、映像や描写で時を進める映画だった。
また、アング>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
勿論名作だと知ってはいましたが、想像以上で、正直驚きを隠せません。
おそらくこんな映画は2度と作られないだろう。
独特のテンポに終始混ざられたシュールな笑い。そして妙なアングル。
奇妙な食べ方、松田>>続きを読む
世に出て間もない頃。一人前に仕事ができないが、可能性は満ち溢れている。「の・ようなもの」な時期。幸せが届きそうで届かない、そんな人生の一瞬を、新人監督森田芳光が切り取った。
何が起こるわけでもない落>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
2度目の鑑賞です。
前回観たのはかなり前のことですが、ほぼ理解出来ずでした笑。
今回は漫画も読んでいる状態なので、かなり理解できたつもりです。
傑作だが、やはり変な映画であることは、間違いない。攻殻>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
現実はは漫画より奇なり
最後の「うそぉー」はそんな一言でしたね。
夫婦倦怠モノの傑作また誕生です。
日本版『ゴーンガール』です。
不倫描写、上手いと思います。だらしなく仕事していない旦那に対し、若>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
実は、日岡と上林は似たもの同士である。
両親を殺してしまった上林と、両親がいない日岡。上林の五十子への深い愛情を見れば五十子に可愛がられていたことがわかるし、それは日岡と大上との関係にも似ている。
親>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
言ってしまえば、逃げてるだけなんです。結局、知ってしまった秘密も僕には何かよくわからんし、追手もよくわからないし、秘密を使って何かするわけでもないんです。
でも2人の追手の残忍さと少しドジなところも面>>続きを読む
「つまらぬ奴に斬られるより、貴殿に斬られたかった」
斬ることしかできない市と平手のラヴシーンは、『用心棒』と同じように最高のクライマックスシーン。
流石世界の座頭市シリーズの第一作。めちゃくちゃ面白>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「失敗したあと、自分の不完全さを認めること。愛する人のために。」
キュルケゴールに質問されたときの回答ですよね。これは素晴らしい名セリフですよね。
ダラっと退屈な人生を送る人々に向けた、人生讃歌の>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「たった一人の私の伯父さん。お願い、返して。あたしたちのことを想ってこの悲しみを耐え抜いて」
前半はチェーホフのセリフを挟んだ多層的な構造にクラクラし、後半は特に演技について描かれた映画だった。>>続きを読む
ドルビーシネマにて鑑賞。
1965年にマルコムXが暗殺され、1968年にキング牧師が暗殺され、1969年は黒人の鬱憤は爆発寸前であった。
公開されることなく眠っていたハーレムカルチャルフェスティバル>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
劇場が明るくなって思わず自分の手がシワだらけじゃないか確認してしまった。
でもさ、今、俺らは普通の時間感覚で生きているわけだけど、本当に彼らより充実した人生を送っているのか?と考えてしまった。なんなら>>続きを読む
2回目の鑑賞。
1回目は公開当時に映画館で鑑賞しています。
改めて観て、面白すぎます。
脚本も面白くてわかりやすくてちょうどいいし、演者も桃李君をはじめほぼ全員がベストアクト級!
残酷描写も含めて最>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「息をしろ!」
ワンちゃん好きに悪い人はいない笑
1が最高に素晴らしかったので、比較しちゃうとアレなんですが、これはこれで面白かったです。
女の子を誘拐して幸せ?な生活を送る体液…じゃなくて退役老>>続きを読む
2回目の鑑賞です。
1回目は、公開当時、映画館で観ました。驚きすぎて、足をつりそうになったことを覚えています。
何度見ても、本当にクオリティが高い!
設定がいいし、3人の関係性や部屋の構造の語り口が>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
IMAXにて鑑賞。
冒頭5分で爆笑かっさらうし、プライベートライアン並みに人死ぬし、ジェームズガンはまたもや傑作を生み出した。
『ガーディアンズ〜』よりもさらに自由だ。味方もいつ誰が死ぬかわからな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
途中、判事が、星条旗を片付けて天秤をしまうシーンがある。
この映画は、サブテキストとして赤狩りに迎合したハリウッドへの糾弾がある。
誰も助けてくれない。みんなの町を保安官として守り続けたのに。
み>>続きを読む
2回目。復習かねて。
1回目は公開当時劇場で鑑賞しました。
見直してみても、マーゴットロビーのハーレイクイン以外の見所は乏しく、正直いって期待外れ。
これね、当時の予告映像は、ボヘミアンラプソディを>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
心を抉られるような、観賞後クラクラしてしばらく席を立てないような、重くて、でも希望も、あって、質も高くて、ちょっと生涯ベスト級です。
冒頭のシーンを最後に繰り返すと印象が全然違いますが、あとこれはフ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
「地獄で会おう ベイビー」
午前10時の
よくできた続編。流石キャメロンがメガホンをとっただけある。今回は金があるからってこう上手くはいかない。
一番上手くいったアイディアは、やはり前作で悪役だ>>続きを読む
フィッシュマンズは、僕にとってとても大切なバンド。僕がフィッシュマンズを知った時には、佐藤さんはこの世にいなかった。
もっとガンガン曲がかかることを期待していた人もいるかと思うけど、僕にとっては、当時>>続きを読む
塚本晋也監督版と比べて、本作の方が一見原作に忠実に思える。
台詞や、残酷なシーン、例えば夜間に沼地を進行し戦車で殲滅されるシーンなどは、非常に原作に忠実に描写されており、戦争の残虐性を伝えるに余りある>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
まず、塚本晋也監督の作家性と、野火の世界観が想像しただけでめちゃくちゃ合うんですよね。
で、見事に期待に応えている。
自主制作で作ったとのことですが、デジタルの安っぽいリアル感が、原作のどことないリ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
信仰と忍耐。
ドルビーシネマで鑑賞。
人気ミュージカル『ハミルトン』の作詞作曲主演をしたリン=マニュエル・ミランダが手掛けた傑作ミュージカルの映画化です。
映像よし!音楽よし!文句なし!笑
小さ>>続きを読む
傷ついている人を助けること。
このことによって、すずはベルとしてだけでなく、すずとして歌を歌うことができた。
つまり、母親と同じ行動をとることにより、母親の死を乗り越えることができた。
現実との平行>>続きを読む
午前10時の映画祭にて。
実は見たことなかったので、スクリーンで観る機会を与えてくれた午前10時の映画祭に感謝です。
面白かったです。基本路線は、B級低予算映画。人類の未来の命運をかけた戦いの割に>>続きを読む