さき姐さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

さき姐

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少年の君(2019年製作の映画)

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息苦しくて、いち早くこの現在から抜け出したくて、そのために一点を見て努力し、悪意に堪え、歯を食いしばる。それでも彼女の住む世界は容赦なく牙を剥く。ただそこにひとつ恋がある。
その瑞々しさよ。

たまん
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百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

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人付合いが薄めで、軽めの縁切り癖がある身としては、ちょっと身につまされるところもあったり。出会ったご縁は大切にしておいてもいいよね、と近頃は反省しつつあります。
周りの人って、案外、じぶんのことを気に
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

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浜辺にダッチワイフで良い映画感が出てたけど、(PTA先生のザ・マスターのラストを思い出させる)この手の話は嫌いです。

試みはわかるんだけどね。
実際そんなきれいじゃないし。

ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

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マッツの不器用パパ映画。
偶然と必然ってなんだろう、という問いを住宅街で機関銃をぶっ放しながら考える映画。


ウクライナの民話。
お姫様は春の最初の満月の日、熊狩に出かけた。ところが不幸にも、熊に指
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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いいいぃぃやびっくりしたああぁぁ…。
"大人"はまさかそんなことできるなんて思わないからさあ、びっっっくりしたあああ!!!
嬉しい。嬉しいけど、そんなことしちゃずるいよお。

わたしの中でスパーダーマ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

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あのタクマって野郎、今まで見た映画の中の人間で一番嫌悪感を感じる。凄い。目、声、何から何まで吐きそうなくらい嫌いにならされて、凄い。あっぱれ。
だからこそ、この映画の全てのパワーを正面で受けられる。勝
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ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(1975年製作の映画)

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シソンヌのネタのひとつに、こんなボケ台詞があります。

――おれ、けっこう、他人のゴミとか見るよ。

曰く、鼻のかみくずひとつをとっても、それぞれ個性があって面白いんだとか。ゴミのまとまりひとつにその
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この国の空(2015年製作の映画)

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――男の人って、そういうものなの


そういうものですね。
そういうものそのもので笑っちゃったよ。
次に訪れる戦争が、なんというか、ずっとずっと平和なもので、良いオチだとわたしは思ってます。

駄目で
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日本以外全部沈没(2006年製作の映画)

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問題大有り、馬鹿馬鹿しいの極みだけども、あながち間違ってないんでしょうね。
北朝鮮はいつでもええキャラしてる◎

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

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東出くんの目が終始死んでるのがミソですね。

この監督って、表面上綺麗な恋愛関係の皮をぺろっとめくって ほうれどうだ とちょっとエグい中身を露出させるのが好きなのでしょうか。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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劇中劇とか劇中語られる物語が本筋とリンクしていく話に弱い。俳優にあえて棒読みさせてる映画に弱い。犬使いが上手い映画に弱い。
これ、それ。

チェーホフとかはまるで知らんけど、車中で岡田将生くんが語る話
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新聞記者(2019年製作の映画)

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これだけあからさまに誰が誰で何がどれって判るやつでも、やっぱり フィクションですよ! としっかり言い訳できる話にしてしまわないといけないものなのかね…。羊の意味が判った瞬間、なんか都市伝説みたいでちょ>>続きを読む

PITY ある不幸な男(2018年製作の映画)

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ある意味凄く人間味のある話を全く人間味のない無機質な見せ方をする気味悪さ。
ヨルゴスランティモスの仲間が書いたんだと知ると納得も納得。好きだわ。

犬と音楽の使い方が最高。
おじさんの感情を荘厳な音楽
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5月の花嫁学校(2020年製作の映画)

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どうせ耳にタコができるレベルでよくあるフェミニズムの話なんだろ、と思いつつも、元アルザス住まいなもんで、ちょっと気になって…。

ラストのあの田舎道から大都会パリまでいったいぜんたい何キロあるんでしょ
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シンプルな情熱(2020年製作の映画)

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しょせん官能映画です、て自ら認めるタイトルで笑う。何に出てんねんポルーニン。

砂の器(1974年製作の映画)

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マツキヨの大傑作。
それに映画の魔法がかかった圧巻のラスト40分。
電車で5回くらい泣きそうになった。

──今彼は、父親に会っている。彼にはもう、音楽、音楽の中でしか父親に会えないんだ。

ピアノ協
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机上の空論 ARMCHAIR THEORY(2003年製作の映画)

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落とした定期券を拾って笑顔で手渡してあげると女が釣れる。これは机上の空論。

また
定期券を落とすと小林は釣れるが片桐は釣れない。これは机上の空論。

あるいは
釣れたお魚を3枚におろしたら3つがそれ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

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ははーん?
最後の台詞言わせたくて作ったんだろう?

長い後日談ってなんか往生際が悪くって無粋だと勝手に思ってるからあんま好きじゃないんですが、これは許す。

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

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酒飲んで意識とばしたあんたが悪いんだよ

どき。
これわたし言いそう。
自分も加害者になりかねんな、と反省。


性犯罪において女性は歩行者で男性は自動車みたいなもんだと思ってて、そこはあんまフェアじ
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グリード ファストファッション帝国の真実(2019年製作の映画)

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ウィンターボトム監督でスティーブがギリシャで還暦パーティーをする映画なのに、だらだら食事するシーンもなければ車移動もなければモノマネもないがっかりはクーガンファン以外には伝わらないでしょうが、
さらに
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

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主演の彼、なかなか存在感のある俳優さんだな、と。
ともすれば悪口なんですが…
3年くらい前、とあるレストランでテーブルについてくれた給仕さんを見て友人が「あの人の骸骨姿想像できるよね」って言ったのを思
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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雪解け間近の 北の空に向かい
過ぎ去りし日々の夢を 叫ぶとき
帰らぬ人たち 熱い胸をよぎる
せめて今日からひとりきり 旅に出る

あゝ このアメリカの大地のどこかに
私を待ってる人がいる

いい日旅立
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

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酒が飲める飲めるぞー、酒が飲めるぞー♪
酒が飲める行事があって、酒が飲める体があって、酒を共に飲める仲間がいて、酒に踊るマッツがいて、外は晴れで、海はお天道様の光を反射してキラキラしてる。

終わりよ
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逃げた女(2019年製作の映画)

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レストランとかで他人の会話盗み聞いては勝手に推理して妄想広げるのを趣味としている身としては、終盤で思ってなかったものが見えてきて、
ぁ、この女……! ぁ、じゃ旦那の口癖は……?
とエンドロール中 ぁ?
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横道世之介(2013年製作の映画)

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桜の季節から、海の季節、雪の季節を経て、次の桜まで。思い出してるのは、たった1年のことなのに。あまりの愛しさに涙がぼろぼろ溢れてきた。

──今思うと、あいつに会ったっていうだけで、なんかお前よりだい
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空白(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

勝手な先入観で店長に肩入れして見てしまったけど、これ、トーリくんがイタズラしようとしてた可能性を消してない、てことに見たあと気づいてううううってなってる。ていうかしてたとして見て、映像のつなぎ方とか行>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

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なんだろう、なんというか、一種の犬映画か。
犬でぐらっとパラダイムシフトが起きる。なんたる犬使い。

はりぼて(2020年製作の映画)

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天丼コント。あまりの滑稽さにとにかく笑かされる。

怒りをとっくに通りこした呆れゆえにもはや悪意に満ち満ちた編集が冴えわたってる。
市議という名のおじ(い)さんたちは、ふしぎな理論を並べ立て、阿呆な条
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

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「政治」という言葉には、二つの用法がある。

①主権者が領土、人民を治めること。社会の利害を調整し、社会の統合、社会の意思決定を行い、実現すること。
②自分が望む結果を得るため、利害関係者に根を回し、
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

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わたし見たのR15+指定版なんですけどね。どこをどれだけカットしたのか知らんがしっかり不快なおそロシア。
これプーチンは許してるんでしょか。

劇場(2020年製作の映画)

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桜を見ると遺伝子レベルで泣きそうになる。

火花(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

青春そのもの。

青春映画といえば、バンドかスポ根が相場で、どれもピンとこない世界だったけど、漫才という世界はそれらよりわたしにちょっとだけ近くて、より生身を感じる。踏み入れたことのない世界なんだけど
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スパイの妻(2020年製作の映画)

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思うに、この映画の本題は 己の思う正義のため! 秘密を抱えた夫婦の運命やいかに! てことよりかは、夫の妻でありたい妻が妻となること、なのであって、だから一組の夫婦の話、妻の話としては面白いのだけど、、>>続きを読む

百色眼鏡(2003年製作の映画)

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コバケンて自分のみせ方わかってるから憎いよな
自分が椎名林檎の世界観にはまることなんか気づくなやこの野郎
ヒロイン小雪やぞこの野郎

大正って浪漫よな!!!

小林賢太郎プロデュース公演 「LENS」(2005年製作の映画)

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大正シャーロック・ホームズ。
がちがちの推理劇。最後にでらあああああと伏線回収してドヤってやるやつ。
なんとなく芸術肌で背の高いバカリズムだと思ってたけど賢太郎さん、あなたこんなんも書くんかい。たしか
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パーフェクト・プラン 人生逆転のパリ大作戦!(2017年製作の映画)

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偏見まみれ、不謹慎で大バカなギャグいっぱいで楽しい☺︎
あ? 人を傷つけない笑い?
令和の時代は息苦しいね。うっせー。ギャグだよギャグ。