sensatismさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

2.5

2020/137
この映画で総合的にいちばん悪い奴がいるとしたら、賭けを誘う悪魔でも慈善活動の裏でこどもの臓器移植をしていたトニーでもなくて、死と引き換えに娘を引き渡すことを快諾し負けると薄々わかって
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青の炎(2003年製作の映画)

3.3

邦画で素晴らしい恋愛映画はなんだろうと考えたときに思いついた作品。
でもこれ恋愛映画じゃないからすぐに打ち消した。

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)

4.5

2020/135
わたくしジャック・レモンの笑った時にできる線みたいな細い口の端がだあいすきですわ!
口角は完全に笑ってるのに表情はまったく笑っていなくてでもとてもひょうきん、顔だけでツッコミとボケど
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バンド・ワゴン(1953年製作の映画)

4.1

2020/134
最近思うことは、映画は結局娯楽としてたのしめないと反復できないなってことだな。
芸術的な側面は程度や趣味の差はあれどどの作品にも付随していて、それで社会性っていうのは時代性でもあって
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

4.2

2020/133
ブルーを基調とした画面と、定点の引きのアングル構成がとてもよくお似合いだった。
局所的な場面からどんどんカメラを引いて全体像をあきらかにすることでオチを回収し観客をくすりと笑わせる、
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.0

2020/132
シェアというのは秘密の領域が隅へ隅へとおしやられてしまうこと。
いつでも繋がれることはいつでも繋がらなくても良いということ。
秘密に善悪の区別があるかもしれないし、ないかもしれない、
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E.T.(1982年製作の映画)

3.0

2020/129
評価が高く各所でオマージュもされている作品なので、イメージだけが肥大化して、実際みてみたらおや?と首をかしげてしまう、わたしにはそういう映画だった。

じぶんとは異なる存在とこころを
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

2.7

2020/128
「は?」ってなる設定がつづくがそこに人間の醜さをおとしこんでいたからおもしろくなってた。

あとわたしは敵である2人が五感のサインがきっかけでどちらが先手をうつか目をみあわせ沈黙する
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

2020/117
なんかぜんぜんよくわからないけどなんかすごいみた〜い、すご〜い!
このテンションです。

真面目な話、芸術的・文学的な美しさは欠如していたと思うのだがその点はどのようにお考えですか…
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.1

2020/126
笑いも泣きもしないよ、あるのは不可抗力。しょうがないそうするしかないそこに正しさを持ち込むことが正しくないの。
村上春樹ふうにいうと、完璧な家族などといったものは存在しない、完璧な絶
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ハンニバル(2001年製作の映画)

2.0

2020/125
テレビ地上波でみたのでグロテスクなシーンは全カットされていました…。脳みそ見たかったな🧠

呪怨2(2003年製作の映画)

3.4

2020/127
大   爆    笑
面白過ぎるんだよなあ…。

・首吊った男女の足をぶらぶら遊ばせて壁ドンする俊雄
・地面の上をころころボールのように転がる生首俊雄
・車の座席下、窓ガラスの向こう
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.2

2020/124
エイリアンものって
👽👾👅🤮🤮🤢😱😱🔥🧟🧟‍♂️🐙☄️☄️👾
みたいなイメージじゃん、とにかくエイリアンの気持ち悪さを押し通して人間解体する勧善懲悪ものって感じじゃん、ぜんぜん違う。
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.4

2020/123
"Sometimes dead is better."

人間って愚かだよね。
ホラーはこわいものである以上に滑稽なものでなければならない。
人間の愚かさを愛で包み恐怖で仕上げる。
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.2

2020/116
人間として、その時代を生きる女性たち。
時代の潮流、その時々の価値観、きって離れることはできない家族関係。
女性には女性の領分がある。
それが良いものであれ、悪いものであれ。
単なる
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バックドラフト(1991年製作の映画)

1.5

2020/122
みる前は筋肉映画だと思っていて、筋肉映画であることは間違いないがサスペンス要素が物語の展開を促していた点がよかったといえばよかった。

クライマックスの工場放火シーン。
火が蠢いてい
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.7

2020/120
まず最初(一般的な美的価値観から考えて)醜いひとたち、奇形と呼ぶようなひとたちがこれでもかと登場してくる。厚い肉に覆われた老体の女性に初っ端から度肝を抜かす。あれは何だったのか…目が
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.5

2020/112
美しい絵画を眺める感覚に近い。
老人が少年を
眺める→見る→観る→追いかける
という段階的な変化があって、美という概念への執着が可視化される過程がこの映画にはある。

ちなみにこの美
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

2.9

2020/119
宮崎駿のナウシカっぽさを感じた、最近の作品だと思っていたので絶対ジブリの影響受けてるやん❗️と思っていましたが逆でしたね。世界を支配しているはずの人間が後退生物として高度な生物から虫
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.2

2020/118
叶わぬ恋について。
"私は弱い女だから好きな人には逆らえない"
真面目に恋する気はないがどうしようもなく魅惑的で小悪魔的な奴に恋したらどうなるかってのを散々見させられる。
ゲイのフラ
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

3.3

2020/100
パトリック・スウェイジってなんか面白いよね。カッコ良いしサマになってるんだけど、体躯や表情が自然体とはかけ離れているから面白半分に真似したくなる。完成性の高さが道化を招く。そういう魅
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怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.4

2020/101
少年が母親の死や世界の矛盾を受け入れるまで。文学的なレトリックを用いて怪物が3つのお伽話を語る。

この世には善人も悪人もいない、あるのはその中間だけ。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.5

2020/76
イギリス文学の講義を受講していた際に先生が「日本なんかよりももっと酷い格差社会だ」とのようにイギリスを評価していたのを思い出した。
その時はあまりピンと来なかったがこの映画を観る限り明
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

2.0

2020/115
アジア人しか出演しないハリウッド映画。
人種は総入れ替えしてるが、中身ややってること自体はアメリカ式。
全員アジア人って点以外にどこかめぼしい点あったか……?

私は家父長制なんて滅
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髪結いの亭主(1990年製作の映画)

4.3

2020/113
絶頂の最中で死ぬ。
わたしの理想。
何事においても始まった瞬間に終わりを迎えているようなものである。だから終わりを見る前に自らの手で終わらせる。
マチルドの自殺は愛を永遠と同義の死に
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トリック 劇場版(2002年製作の映画)

3.7

トリックは全編通じてコメディーなのに哀しさと切なさを感じられるからいい。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.1

2020/110
絵面が一定でも音楽によって受ける印象が180度変わることがよくわかる映画だった。音っていうものは表情を持っていてその気分はコロコロ変わる。不協和音であれば不吉な予感を感じるし、ブラッ
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

2.5

2019/109
人に容姿をジャッジされない、またジャッジしてはいけない。そういう当たり前のことが全然浸透していない。
主人公は自分の気持ちや考え方次第で美しくも不細工にもなるのだって最終的に気付くの
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.2

2019/111
ある特定の人物にしか共感できないような作り方になっていなかったのが好感。
オギーくんにもお姉ちゃんにもお姉ちゃんの友だちにもママにも、皆各々持ってる悩みや事情があってそれらは全て大切
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.0

2020/102
何がキツかったかって黒人奴隷は殺される権利もないということだよ。殺される権利っていうのも可笑しな話だけど、要は人のモノを盗むのも壊すのもいけませんねって理論が人間に通じてしまっている
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ハンナ(2011年製作の映画)

2.5

2020/106
音楽がイイなぁと思い調べたらイギリスのケミカル・ブラザーズというミュージシャンがこの映画の音楽を担当したらしい。
テクノっぽさの中にも時折哀愁が漂っていて、それが機械的な言動が目立つ
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

1.4

2020/108
お母さんを魔女として描いていたのが納得いかなかった。大体こういう家族に不満持つ系の子供向け映画はお母さんが悪者になるから無理。
そろそろDV以外の子供にとっては悪いパパ、大人から見た
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華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

2.8

2020/109
・ギャツビーをレオが演じている
・トムに原作者フィッツジェラルドの面影を重ねた演出
・グロテスクなほどに映像が豪華絢爛
以外は74年verとほぼ同じだった。

74年verでは題名の
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海がきこえる(1993年製作の映画)

2.4

2020/105
これは小説が原作らしい。
知り合いが無人島に持っていく三冊について語っていた時挙げられた本が
・新約聖書
・ドストエフスキーの『罪と罰』
そして、『海がきこえる』だったのでちょっと笑
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.0

2020/104
等身大の人間(こじらせ女子でもなくアラサー女子でもない人間)を丁寧に描いて肯定する映画。
志を抱き夢見てNYに来たは良いもののほとんどの人間の現実はこんなもんだよ、でも淡々ながらもそ
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ウォルター少年と、夏の休日(2003年製作の映画)

2.5

2020/103
イイハナシダナァとはなる。
だが"男らしさとはこういうものさ"を提示されると失笑したくなる。これに言及してしまうと『紅の豚』をもしかしたら否定してしまうかもしれないので疑問という形で
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