ystkさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

エマストーン演じる没落貴族の主人公が自身の美貌と知恵を駆使して成り上がっていくサクセスストーリー、、と言えばそうだけど、「ロブスター」「聖なる鹿殺し」のランティモス監督なのでそんな気持ちの良い話の訳も>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

緊急ダイヤルのオペレーターが電話の音声だけを頼りに女性の誘拐事件を解決しようとする、直近の「サーチ」を彷彿とさせる密室サスペンス。音声という限られた情報の中で想像力を働かせながら、事件の核心に迫ってい>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

4.0

ストーリーは特別どうこう語ることがないけど、従来のDC作品には珍しい明るさと圧倒的な海底バトルの描写で楽しめた。後半に出てくるクリーチャー達の造形もグロくて◎ DC作品としては「ワンダーウーマン」以来>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.5

監督の過去作である「セッション」や「ララランド」のようなエンタメ性は排除。史実に基づいているだけあってストイックな作品だった。宇宙空間における緊張感、没入感、轟音と静寂のコントラストは音響の優れた映画>>続きを読む

私はワタシ 〜over the rainbow〜(2017年製作の映画)

3.5

淡々とLGBTQ当事者にインタビューするスタイルの優しい作品。本編に登場する無性別の方の言葉で、人間の奥行きについて改めて考えさせられた。なんだかんだ物事を理解しようとシンプルに置き換えがちだけど、X>>続きを読む

七つの会議(2018年製作の映画)

4.0

いつものTBS日曜劇場。こんな会社やだなー、まじで地獄じゃん、、と思いつつ、組織が肥大化すると大なり小なり隠蔽事項は出てくるよね、という話。野村萬斎の飄々とした演技、香川照之の顔芸、ミッチーやラブリン>>続きを読む

ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

4.0

ゲイ映画だし生々しい描写も多いけど、主人公達がゲイである点をセンセーショナルに扱わず、閉鎖的な田舎社会、家業と家族を背負い行き場のない苦しさ、鬱屈とした思い、移民問題などを描いてるところが核。寒々しい>>続きを読む

サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

なんだかんだで「Call me by your name」の監督という頭で鑑賞したものだから、色々ビックリ。気に入った。トムヨークによるスコアは良いけど、トムの色が出すぎで、もうちょい映画に寄せてもい>>続きを読む

天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

3.5

喧嘩したり、仲直りしたり、積年のわだかまりを爆発させたり、許したり。夫婦とは運命共同体であることを再認識させられる。息子のボンクラ感が◎

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.0

前作(と言っていいの?)が素晴らしかっただけに、監督とキャスト変更は残念だったけど、別モノとして面白かった。サスペンス要素は薄まってアクション要素アップ。リスベットのクールビューティーさは削がれた感あ>>続きを読む

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

4.0

前作とテイストが違いすぎてびっくりしたけど、試合シーンは相変わらず熱かった。

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.0

ストーリーの軸がちゃんと定まっていて、起承転結きっちり、年末年始にふさわしい娯楽作品。コンプレックス描写や人の目を意識しすぎるくだり、めちゃわかる。良い。主演のエイミー・シューマーが魅力的なんだけど、>>続きを読む

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

4.0

レディ・ガガもブラッドリー・クーパーも最高。ストーリーに関しては言及することがないけど、演者が良いから。

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

4.0

前作は自分の居場所や役割、友情について訴えてきたけど、本作はさらに”アイデンティティとは”を掘り下げてきた感。Twitterのコメントにもあるように”しんどい”。前作で見つけた友情と居場所に影を落とし>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

日本で上映されるインド映画はハズレない説をしっかり継承。主人公の信念と村人の手のひら返しっぷりに驚かされながらもしっかり感動できた。ラストは賛否あるけど、主人公の揺るがない信念の源という意味では腑に落>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

3.6

安定感あるキャストとテンション高めの演出のおかげで(?)全然怖くないし、そもそもこれはホラーではない。人は死にまくるけど、情緒が無いから恐怖も悲しみも生まれない。エンタメ作品だから問題ないのかな。
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

色んな人がレビューしているように、怖いとかではなくてイヤな家族映画。ホラーやグロを求めてる人には物足りないだろうし、健全な(?)映画を見たい人は絶対に嫌だろうし、ヨルゴス・ランティモスやラース・フォン>>続きを読む

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

3.5

ストーリーはほぼない。「現在の台北を描いている」という評価ほど、時代を切り取っている感じもない。良くも悪くも普遍的で、みんな優しくて、寂しい。嫌いじゃない。

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.6

前作のワクワクとかキュンキュンする要素はほぼ失われ、ひたすら暗い方へ、より内側へと向かっていくストーリー。キャラクターの描かれ方も薄くなってる気がするけど、、面白かった。ナギニ役の女性◎。

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

自身の死後もなお幽霊になって妻(ルーニー・マーラ)を見守り続ける夫(ケイシー・アフレック)の泣ける話、、と思って見たら、それはあくまで前半。中盤以降の展開はホドロフスキー的というかなんというか、SF味>>続きを読む

いろとりどりの親子(2018年製作の映画)

4.0

LGBTQ、ダウン症、自閉症、低身長症、殺人加害者など、様々な”個性”や事情を抱えた当事者とその家族の話。低身長症同士のカップルの芯のある力強い発言にダイバーシティの真髄を見た。

シャークネード ラスト・チェーンソー 4DX(2018年製作の映画)

4.0

サメ+トルネードでシャークネードという事前知識のみで鑑賞したら、怒涛の展開にIQが削られていく高純度の馬鹿映画(褒めてる)でびっくり。低クオリティのCG、数分おきに発生する奇想天外な展開、そもそもなん>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.1

熱心なファン的にツッコミどころも多いだろうし、フレディの才能の描き方はもっと深掘りできただろうし、、と賛否あるけど、すべてが集約されて繋がるラストのライブシーンが圧巻すぎてオールオーケー。映画館の大画>>続きを読む

華氏 119(2018年製作の映画)

4.0

単なるトランプdis映画ではなく、トランプが大統領になった経緯について、本人の意志や働きかけだけでなく、民主党の罪と驕り、アメリカの抱える課題を深掘り。日本では表層しか報道されなかった高校の銃乱射事件>>続きを読む

ヴェノム(2018年製作の映画)

3.5

トム・ハーディとヴェノムの関係性を言い表すなら、寄生獣であり、ど根性カエルであり、うしおととらであり、、
グロ要素もセンシティブな描写も葛藤もなく、頭からっぽで観れるバディムービー。

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

めちゃくちゃ面白かった。‬本編のすべてがPC画面上で展開されるのに、飽きないし刺激的。2018年現在、人生を取り巻く出来事のほとんどがPCのデスクトップで再現できる。映画の可能性を広げたとんでもない作>>続きを読む

マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

3.5

拗らせ女子が幸せを掴むまでという既視感ありありの設定だけど、登場人物の魅力と舞台である秋〜冬のニューヨークの魔法で楽しめた。ニューヨークに行きたい。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

映画「2001年宇宙の旅」のIMAX期間限定上映を見てきた。学生時代にビデオで見て以来なので、ディテールはほぼ忘れていて新鮮な気持ちで見たけど、、、15分の休憩時間を挟んでの後半の怒涛の展開は脳にダイ>>続きを読む

アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

追記あり。
1〜2年に一度くらいの割合で遭遇するタイプのぶっ飛んだ作品。妄想、偏執、陰謀論、カルト、LAで夢破れた主人公の暗中模索のロードムービー。ヒッチコックとデビッドリンチの融合、悪夢版「LA L
>>続きを読む

ウォーム・ボディーズ(2013年製作の映画)

4.0

荒廃した未来、ゾンビが人間に恋をするラブコメディ。ゾンビ目線のストーリー展開は斬新。ご都合主義な部分もあるけど、その辺のB級感も含めて愛らしい作品。ゾンビ映画的な期待はしない方がいい。

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

4.0

オールアジアンのラブコメとして気軽に見たら、リッチでゴージャス、多幸感に満ち溢れた快作だった。主人公の家柄の格差だけでなく、アジア系アメリカ人とアジア系アジア人の文化的な壁などのテーマもあり、これがア>>続きを読む

マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.0

主人公マギーが自己実現のために色々と画策する姿は愛らしくもあり、わがままにも見える。他人をコントロールしようとしてもそこに悪意はない。極めて純粋、結果として人を傷つけることもある。共感できる点もあるし>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.0

カンニングをテーマにした学園ドラマの域を超えて、ものすごく上質なクライムサスペンスでは。特に主人公リンがとても良い。悩み、迷い、自問し、裕福ではないという逆境の中でも自分なりに判断して、その圧倒的な知>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.5

救いのある劇画オバQというかなんというか。頑張って働いているのに嫁子供から責められてるシーンがつらかった。

イット・フォローズ(2014年製作の映画)

3.0

良いも悪いもなく、雰囲気オシャレ映画にしか思えなかった、、、映画館で見るべきだったかな、、