ぽてちさんの映画レビュー・感想・評価

ぽてち

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正欲(2023年製作の映画)

3.7

人が持っている欲というのは多種多様ながら、それぞれ自分を"普通"だと信じ、想像に及ばない事柄についてはあり得ないものと片付けてしまう。
そんな世の中に生きづらさを感じている人は確実に存在していて、共感
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仄暗い水の底から(2001年製作の映画)

3.4

当時どこかのタイミングで地上波放送があった際、小学生ながらに観てしまい、怖くてトラウマになっていた作品。
(そういえば、近頃はホラー映画の地上波放送って見かけませんね。昔は夏になると金曜ロードショー等
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市子(2023年製作の映画)

3.9

当たり前を当たり前に過ごせない人は確かに存在していて、でもそれらは、親が子を持つ上で最低限保証してあげるべき責任を放棄したことが理由であってはならないと、胸が痛くなりました。
ラストシーンはこちらに委
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.9

「普通に生きる」とは何なのか、その人にとっての正義や優しさの指標はそれぞれで、自分を押し殺してでも「普通」になろうとした三上の気持ちか胸に刺さりました。
それでもこの世は素晴らしいと、温かい気持ちで目
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犬王(2021年製作の映画)

3.6

アヴちゃんの喉から出る唯一無二の歌声がカッコよく、作品の中に惹き込まれました。
ぜひ劇場の音響で観てみたかったです。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

展開運びもよく、ブラックジョークでクスッと笑えるシーンもあり、飽きずに観られました。

ずっと2人が練習してきた発表会で無音になる演出に悲しくも感慨深い思いになり、父親が夜に歌をお願いする場面や、大学
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ある男(2022年製作の映画)

3.8

以前に鑑賞したまますっかりレビューし忘れていたことに気が付きました、記憶が少し薄れている…。

この人は誰なのか、名前や出生、戸籍などは人を特定する指標ではありますが、その人と過ごした時間や愛した記憶
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.8

美しく熟れた時間と、儚い恋心の描き方が素敵な作品でした。ティモシー・シャラメがとても綺麗で、揺れ動く青年の心がとても繊細に表現されていました。

気持ちが通じ合い、心も身体も繋がる時間は誰にとっても愛
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オアシス(2002年製作の映画)

3.9

あまり前情報なしで、感動的なラブストーリーなのかなと思って観たところ、どちらかというと社会派な作品で驚きました。

序盤はジョンドゥの言動に不快感を覚えていましたが、彼も何か抱えているものがあったのか
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.3

鑑賞したものの、すっかりレビューするのを忘れていた…。
あまり予備知識なしに観た方がいい作品だと思います。
チープさを感じる部分もありますが、作品全体を通しての展開運びが良かったです。

今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

3.6

ドラマは少ししか観ていなかったのですが、内容としては分かりやすく、福田雄一監督の世界観に浸かって笑わせてもらいました。
俳優陣の振り切った演技に、楽しい気持ちになれる作品です。

最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

展開運びのスピード感や、物語としての分かりやすさ、緊張感など全体的にバランスがよく観やすい作品でした。
謎に包まれている時間は比較的短く、スムーズに点と点が繋がっていく感覚であっという間に2時間経って
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.3

如何わしい信仰宗教にのめり込む人々の、狂気的な忠誠心。底知れぬ恐ろしさを感じると共に、何が彼らをそうさせたのかも描かれていると更に没入できたのではないかと思いました。
最終的には、何が言いたかったのか
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.3

あまり好きな言葉ではありませんが、俗に言うところの「エモい」と表現されるような作品かなと感じました。

ミステリー要素があるから観てみたという部分も大きいので、その点に関してはあまり…でしたが、全体的
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

劇場に観に行きそびれてしまい、ずっと気になっていた作品。

出演陣それぞれの演技が光っており、重く暗い邦画が好きな私としてはとても惹かれる物語でした。

多様性が叫ばれる現代で、それでも性的指向という
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(2023年製作の映画)

3.5

公開初日に鑑賞。
公開日にしては劇場へ観に来ている人が少なく、少し驚きました。

歴史的な知識があまりないため、どこまで史実に基づいているのか分かりませんが、要所要所に散りばめられたユーモアやオリジナ
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.9

裏稼業に生きるしかない運命と、そこにある確かな絆を感じる物語でした。
ハラハラと手に汗握る展開も多く、143分と長尺ながら飽きずに鑑賞できました。

大阪出身としては、見覚えのある場所が多く登場してい
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スマイル(2022年製作の映画)

3.6

何となく、イットフォローズを彷彿とさせるな…と思いながら鑑賞。
急に驚かせてくる系のシーンもありながら、謎が解けていくようなミステリー要素が面白かったです。
"奴"のグロテスクな造形や、無惨なシーンな
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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

3.6

ファイナルというだけあり、これまでとはまた違ったテイストの作品でした。
ウシジマくんの過去や、なかなか見られなかった人間味ある側面を感じられて、グッとくるシーンもありました。
それでも自分の信念は曲げ
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闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

3.3

3作目ともなると、多少のネタ切れ感もあるかな…という雰囲気で、途中少し中弛みしてしまいました。
相変わらずのハラハラ感は良かったです。

闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

3.5

今から考えると、出演キャスト陣がとても豪華で驚きました。
物語の本質は同じで、ホスト・ギャンブル・風俗…といった流れではありますが、飽きのこない展開で良かったです。

映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

3.5

ドラマを一気見したので、続けて映画編へ。
多少はぶっ飛んだ展開もあるものの、悪い意味で色んな教訓になる作品。
こうしたダークサイドの世界は、関わりたくないながら覗き見はしたくなってしまうのが人の性だな
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南極料理人(2009年製作の映画)

4.1

おじさん達の可笑しくも愛おしい日々に、ほっこり温かい気持ちになりました。
「食事」という視点を通して、当時の南極観測という仕事について知ることができ、新鮮で面白かったです。

N号棟(2021年製作の映画)

2.7

率直な感想としては、あまりよく分からなかったです。
途中の、心霊ではなくヒトコワなのか?と思わせるような展開は良かったのですが、結局のところ締め括り方含めて微妙な感じに…。
鑑賞後にレビューなど検索し
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.4

他作品はしっかり観た事がないのですが、なんとなく鑑賞。
ところどころに散りばめられた、巧妙に裏切られる展開が良かったです。また、後半のスリリングなシーンも見応えがあり、手に汗握りながら夢中になって観て
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ウェディング・ハイ(2022年製作の映画)

3.4

多少、突っ込みたくなる設定はあったものの、クスッと笑いながらほっこり楽しめる作品でした。

バカリズム脚本ということで、見覚えのある芸人さんの登場なども楽しかったです。

サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

3.2

犯人が誰か分からない展開は、緊張感があって見応えがありました。
ただ、登場人物達の関わりや流れが理解しにくく、もう少し詳細に描写して欲しかったなという印象です。

X エックス(2022年製作の映画)

2.8

あまり予備知識なしに鑑賞しましたが…内容もそこまでなく、色欲とグロに全振りという感じでつまらなく感じてしまいました。

アンテベラム(2020年製作の映画)

3.3

『ゲット・アウト』『アス』も過去に鑑賞しましたが、じわじわと迫り来る雰囲気や、人種問題を含んだ視点に通じるものがありました。
時代背景が異なるように敢えて切り分けて描くことで、意外性を持たせた展開にな
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.3

デヴィッド・フィンチャー監督ということで、監督作品に好きなものもあるので期待して観てみましたが…。
謎の組織や、誰が味方なのか?とハラハラする展開などに見応えもあったものの、オチが個人的に「なんだそれ
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.2

元になった2chのスレッドを見た事があったので、気になっていた作品。
CGがチープ感強めだったり、驚かせようとする演出が臭すぎて、前半はちょっと…という感じではありましたが、後半の伏線回収的な展開はわ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.9

草彅さんの演技がとても自然で素敵でした。
一果役の服部樹咲さんの揺れ動く思春期の心情表現も上手で、気がつくと凪沙と一果の幸せを願いながら観ていました。
少し飛躍的な展開があるような気はしたものの、全体
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.6

終始、薄曇りの中にいるような気持ちになる作品。ジメジメとした邦画が好きであれば割とハマると思います。
派手な展開がある訳ではありませんが、閉ざされた環境に蔓延する静かな狂気にじんわりと侵食されていくよ
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うみべの女の子(2021年製作の映画)

4.1

人の想いの重さと儚さと、自分の心も相手の心も結局はその人自身のものでしかなくて、足掻いたところでどうにもならない虚しさが胸に広がりました。

舞台となった海辺の街や、主役2人の醸し出す雰囲気や言葉、作
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怪物(2023年製作の映画)

4.2

制作が発表された頃から、ずっと楽しみに待っていた作品。

全体に纏う雰囲気や空気感は是枝監督の良さが、台詞回しなどは坂元さんの良さが出ており、とても良い時間でした。
是枝監督作品に出てくる子供たちは、
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

あまり事前情報なしに鑑賞しましたが、思った以上にしっかりSF作品で、そこまで好みでは無かったのが正直なところです。
レビューから期待値を高め過ぎていたせいもあったかな。
作品全体が纏う不穏な雰囲気や、
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