Kadoyanさんの映画レビュー・感想・評価

Kadoyan

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殯の森(2007年製作の映画)

3.7

生きてることの実感、それは、食べて美味しいと思えることと、命の温もりを感じられること。

身近な人の死によって、人の温もりを失って、食べる喜びを失って、
その失った温もりと喜びを死の世界の中にユートピ
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.7

戦争によって、右翼的な美学は倫理を越えてしまう。
日本人が信じる神に「くそ食らえ」と言った捕虜の勇敢な精神こそが、信じるべき神じゃないか!
戦後、祝福すべき神は「くそ食らえ」だと思う。

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

3.9

言葉の一つ一つが刺さる。
映画は誰かの夢の中でもあるが、夢は現実の延長ではないのか。
現実の中、一人一人に隠された狂気を寺山修司は暴き出し揺さぶってくる。

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.1

少年少女の不安定さは狂気と絶望で満ちていると改めて感じた。
力と弱さは紙一重で、生と死がまた紙一重でもある。
そんな時代も越えて来た今に感謝せやな

破戒(1962年製作の映画)

4.0

今尚色褪せる事ない大作でした。
部落民を非難し自らの優位性を保つ社会的風土感の中で、自らが部落民であるという戒律を背負いながら生きていく人々の圧倒的な辛さを感じた。
また同時に、生き抜く事に対する女性
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真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)

3.9

孤独と友情を描いた傑作
夢は現実との解離から段々人を孤独にしていくけど、孤独な現実の中でも優しさはいつでもそこにあって、生きる喜びを与えてくれる。
夢は寂しさの反動のようなものなんだなとこの映画から感
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.4

女性が社会の中で生きていく事を応援したくなる映画

逃走劇の中で、強さと人生の喜びを見出だしていくテルマと、過去のトラウマの呪縛から解放されていくルイーズの姿が観ていて清々しい気分になる

明日をどう
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