yuiさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(478)
ドラマ(6)

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

漫画やアニメが子供のものだなんていう前時代の雰囲気のかすかな残り火を、完全に消し去っていくような今日この頃の勢いには目を見張るものがある。
決して流行りだから流行っているのではなく、人の心を動かし力を
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アダムス・ファミリー(2019年製作の映画)

3.0

冒頭のシーンが素敵でした。
遺灰で化粧をするモーティシアが美しく妖しく、これぞアダムスファミリー…
と思いきや、
しかし大分子供向けでした。
個性を認めて!それぞれ皆ひとつくらい、変なところはあるじゃ
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.7

すみっコぐらしのキャラクターたちが動くだけでも純粋にかわいらしい。
子供向けだがハートフルで泣けると公開当時話題になった作品。

最初のキャラクター紹介から、見た目のかわいい彼らがそれぞれ抱える痛みを
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

3.7

実在の連続殺人犯、黒い天使と呼ばれた美しき少年をモデルにした映画。

ときに快と不快は逆転する。醜さは美に、甘さは苦味へと。そしてこの物語の少年は、純粋であればあるほどに狂気、残酷であればあるほどに甘
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.6

ある母子が「パニック・ルーム」と呼ばれる、完璧なセキュリティ性能を備えた避難部屋がある家に引っ越した夜の出来事を描いた作品。外からは決して侵入できない防犯用の部屋があるのならば、何故2人は恐怖すること>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.8

生物が棲めない極寒の南極で、観測隊員の男性たち8人が共に暮らす様子を実話に基づいて描く。

氷のほかにはなにもない南極で、隊員たちがそれぞれの楽しみを見つけて暮らしている姿や、クスッと笑えるシーンの数
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

パーティーの一夜が明け、しかし二度と目覚めぬ老人がここに一人。裕福なミステリー作家が自殺とみられる状態で発見された。
それとも自殺に見せかけた他殺か…?
容疑者は家族全員と彼の看護師一名。
警察と共に
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LIFE IN A DAY 地球上のある一日の物語(2011年製作の映画)

3.9

なんでもない1日を、心の底から愛しいと感じられる特別な95分間。
そして特別な1日、特別な人生の記録といえるドキュメンタリー!
2010年7月24日というある1日に世界中で撮影され投稿された映像を繋い
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

3.8

両親を「僕を産んだ罪」で訴える12才の少年が、その裁判に至った理由を描くまるでドキュメンタリーのようにリアルな作品。

子供の出生届すら出さない、暴力をふるう両親の元に生まれ、学校へは行けず路上でジュ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.8

「ジュラシック・パーク」から「ジュラシック・ワールド 炎の王国」までの全ての人物、ひとりひとりの選択が導いた結末と、ラストの台詞に「そうきたか」!

恐竜のみでない脅威の数々、次々と訪れ息をつかせない
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.5

幸せそうな黒人男性と白人女性のカップル。
主人公は彼女の実家に招かれ、家族に歓迎されるも、つのる違和感と不気味さに疲弊してゆく。そして実家の庭で行われた懇親会で不安を確信へと変える。

彼女の家族を含
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ユメノ銀河(1997年製作の映画)

3.8

少女は親友の女車掌を殺した噂のあるバス運転手と出会う。
親友だけではなく沢山の女を殺した恐ろしい男かもしれないのだと、解っていながら少女が踏み入れた破滅の一路。

婚約者であった男に殺されるかもしれな
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私はゴースト(2012年製作の映画)

3.5

I am a ghost… I am a ghost…
幽霊のエミリーが延々と繰り返す記憶のなかで、途切れて忘れてしまった真実を解き明かす程、救いの声を受け入れる程に恐怖に囚われてゆくおそろしさを描く
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.8

美しいだけで既に罪!
ダニー・オーシャンの妹である主人公を中心に、才能ある女性メンバーが集結。狙いはハリウッド女優がメットガラで身につける宝石だ。

オーシャンズシリーズとしてよりも、豪華キャストたち
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

4.0

高学歴故の苦悩とつきまとう不条理!
常に彼らの視界はネオンカラー。これは、普通より鮮やかに物事が映るけれど、他の人間とはズレがあることを表現しているのでしょうか。

天才、高学歴で人並外れた才能を持ち
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の人生が操作されながら、24時間放送でテレビに映っていることに気付かず陽気に暮らしている男。無数のカメラに監視され、気持ちを誘導されながら進む彼の人生は世界中の人々の間で「リアルな娯楽番組」として>>続きを読む

精神(2008年製作の映画)

3.7

診療所に通う精神病患者たちの、普段知られることのない実態を録ったドキュメンタリー映画。
この映画に出演した患者たちの「生の声」はとても貴重だ。健康な者も精神病者も、他人の精神的な症状や、病に至った苦し
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フォーカス(2015年製作の映画)

3.8

詐欺師が仕掛ける、人の視線と心理を利用した巧妙な手口に我々まで騙され、楽しく過ぎる105分!

プロ詐欺師の男のもとに見習いとして仲間入りした、見込みのある女性。彼にテクニックを伝授され、彼女は詐欺師
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

恋も強盗も意外にそつなくこなすが、良い意味でオタクっぽいというギャップのある主人公の持つ魅力と、センスの光る音楽とビジュアル、アクションで圧倒するクールな犯罪映画。

借金のために強盗集団のドライバー
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シンプル・シモン(2010年製作の映画)

4.0

三角は嫌い、円が好き。
鮮やかな色彩やポップな表現がこの物語の温かみを増しており、主人公の視界に現れる図やアイコンなどが、スタイリッシュな面白さと、彼の「普通と違う特別な部分」を演出している。

アス
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

3.9

覚悟をもって鑑賞するべき作品。
強烈な恐怖と怒り、あまりの衝撃に、既に21分が経過したと気付くのに時間がかかった。

父親に銃の腕を褒められる少年。その父親は少年の目の前で、ある男性をリンチする。
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π(1997年製作の映画)

3.8

天才ゆえに常人よりも多くを悟り、精神に異常をきたした男が見る世界、幻覚による恐怖、不安定ゆえに興味の対象に対し異常に固執するさまを巧みに表現している。モノクロの画面がよりインパクトを与えており、彼の無>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.7

人間が他の星へ降り立つ現代に生きる我々にも希望をもたらす英雄たち、ロケットボーイズの実話をベースに描かれた物語。
空を横切る初の人工衛星に魅せられた少年ホーマーは、仲間と共に自作のロケットを飛ばすべく
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.8

ファッションはアートか?
ファッションは政治的な疑問を起こすか?
本作を鑑賞した後には、その問いが全くの的はずれに思える。
私は、人の心を動かし、言語を越えて共有できる感情を起すものを孕んでいれば、全
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

投げ捨てられた希望の花束。
ウエディングドレスのオフィーリア。
「憂鬱」が導く世界の終末と、等しく絶対的な死を迎える2人の主人公の対照的な姿を描く。冒頭の幻想的なシーンがアート的で美しい。

花嫁は自
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Curve(原題)(2016年製作の映画)

3.5

音響の秀逸さと質感のリアルさで不気味な雰囲気を上手く描いています。まさに高熱の時の悪夢のような…という表現がぴったりの恐怖、絶望的な状況。

目覚めるとコンクリートのカーブに横たわっていた女性。身をよ
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.6

男女3人が列車のなかで映画のシナリオ構成を話し合う現実と、その映画の虚構が入り交じりながらストーリーが進む。

麻薬を運ぶ男が、組織の人間や現実の3人に翻弄される様子が面白く、またそんな状況にも関わら
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K-12(原題)(2019年製作の映画)

3.9

クリノリンのスカートやビスチェ、パニエたっぷりの裾…
かわいくて最高なパステル・ロリータなお洋服も、全員が着ていたら奇妙で不気味に見えてしまう。
敢えて一般には「個性的」なファッションを「画一的」に表
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

過ぎ行く人と人生、移りゆく時間の儚さと、過ぎ去ったものたちへの限りなく悲しみに近い愛情、ノスタルジーを心に残す美しい作品。

映画という娯楽の隆盛と衰退の果てに、役目を終えた楽園が見守られながら崩れゆ
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花様年華(2000年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

既婚の男女2人の危うい愛情が独特の色彩感覚、斬新な技法によって美しく描かれている。
そしてチャイナドレスやエキゾチックな風情が物語そのものや、2人の人物に艶美なニュアンスを与えている。

互いの結婚相
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田園に死す(1974年製作の映画)

3.8

あの世とこの世の境である恐山を主な舞台とし、強烈な死の匂いが漂う本作品。映画という虚構、真実の少年時代、少年の自分と今の自分が語らいながら運命を見つめるという三つのパートに分かれており、人生の呆け無さ>>続きを読む

アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

満たされない想いを抱えた登場人物たちに、それぞれの薔薇のような存在が現れる。彼らは薔薇たちによる救済を強く求める。
それぞれの思う美しさ、ビューティーが主題となっており、自らの醜さ故に求める薔薇の美し
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

重大な問題を起こしたADHDの息子を施設から引き取ることにした母親。2人で新生活を始めるも、彼には感情のコントロールが難しく、倫理観がわからないため常に気が抜けず、金銭的にも困窮しており…
そんな時近
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世界で一番ゴッホを描いた男(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

20年間ゴッホの複製画を描き続けたシャオヨンという男性が実際に初めてゴッホの絵を鑑賞し、縁の地を巡ることで心に変化が訪れる様子を収めたドキュメンタリー。

複製画を描くことはお金稼ぎでもあるが、彼の人
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

3.8

監督や俳優としてはもちろんのこと、グザヴィエ・ドランという人物そのものに魅了され、心奪われている状態に、さらに拍車をかけるドキュメンタリーだった。

アートセンスや魅せるためのテクニックは自己流で、試
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デトロイト(2017年製作の映画)

3.5

黒人の人々が人種差別により命を奪われ、また命を脅かされた悪夢のような一夜の再現映画。
1967年、白人の警官により黒人たちが不当に連行されたことに市民が反発し、連日激しい暴動が起こるデトロイト市内。あ
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