ユカリーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ユカリーヌ

ユカリーヌ

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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.4

笑って、泣けて、じんとした。
いい映画だった。

ヤクザと合唱部の男子中学生の
交流というある種のファンタジーを思春期のリアルを取り入れ、おもしろく見せてくれた。

原作漫画の世界観を壊すことなく、聡
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.5

現代の女子高生が、
戦時中にタイムスリップし
特攻隊の青年と恋する話。

映像美は良かったけど、
タイムスリップに関しては
方法も戻り方もかなり雑。

百合と彰(水上恒司)の
二人の間に愛が感じられな
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.3

難しい構造のミステリーを
現代にアレンジして、
上手く構成していたが
役者が役者を演じるということの難しさも感じた。

活字で楽しむミステリーながら、山荘の間取りを俯瞰で見せたりの映画ならではの演出も
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やまぶき(2022年製作の映画)

3.6

岡山の天神文化プラザにて、
「やまぶき」上映会。

岡山県真庭市を舞台に採石場で
働く韓国人が不幸な事故に巻き込まれていく話と刑事の父と二人暮らしの女子高生 山吹の話が交錯していく。

山吹は、戦場ジ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

今年の劇場での初映画。

役所広司が主演でドイツと日本の合作映画。
東京の渋谷の公共トイレを
清掃する男の日常が描かれる。

元々はトイレメーカーの短編企画から始まったものなので、
トイレが主役な感じ
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ほかげ(2023年製作の映画)

4.3

戦後、焼け残った居酒屋で、
身体を売り生きる女を趣里が
死んだような眼差しで演じる。

訪ねてくる復員兵、
戦争孤児の少年。
戦争は彼らにも傷を刻み、
それに悩まされるが、
必死に生きようとする。
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モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン(2022年製作の映画)

3.7

精神病院に拘束され、閉じ込め
られていたモナ・リザは、
赤い満月の夜に覚醒して、
人を操る特殊能力を持つようになり、施設を抜けニューオリンズに向かう。

最初は、B級ホラーかなと
思うけど、サイケ街に
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たかが世界の終わり(2021年製作の映画)

3.8

シネリーブル梅田の
藤原季節映画特集で、
舞台挨拶つき。

演劇企画ユニット「第7世代実験室」のコロナ禍で、演劇の場を模索する
配信企画の第二弾。

フランスの戯曲「まさに世界の終わり」を無観客上演で
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

同じ1週間を何度も繰り返す
タイムループものであり、
小さな広告代理店が舞台の
お仕事モノでもある。

コンパクトで、
低予算ながら、巧みな展開で、
最後に向けて感動もあった。

同じシーンの繰り返し
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クレイジークルーズ(2023年製作の映画)

3.5

坂元裕二脚本で、
吉沢亮主演となると期待は高まる。

三谷幸喜脚本だったっけと
思わせるような序盤で、
ミステリーとしてはかなり、
ゆるくて、ドタバタ感が
強いけど、ラブストーリー
としては台詞が坂元
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続・深夜食堂(2016年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2016.12.8記。

前作もドラマも観てないけど、
おもしろかった。

3つのドラマ各々に料理名が
ついていて、その料理にまつわる人情話。

身近な素材なのに、調理方法で
とても
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

4.0

【過去に観た映画】2017.12.9記。

ファンタジーなのに、昭和の香りがし、魔物も出るのに、人間味あふれ、全面に優しさがあふれ、すごくよかった。

堺雅人の先生と高畑光希の新妻の年の差夫婦は、かわ
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

リビングで寝ている男の家を
出て、別の男(染谷将太)と
旅に出る女(門脇麦)。

グランピング場で、
楽しそうに過ごす男と女。
男は女に指輪を贈り、
パートナーとのをつけていない
方の右手の薬指に互い
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翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

4.0

予告だけでもこってりしていて
見た気になるけど、
ラブリン見たさに観る。

前作よりパワーアップし、
しょーもないとこにもお金かけてるし、コネタ多いし、暑苦しい演技増えてるしで、声に出して笑うとこが多
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法廷遊戯(2023年製作の映画)

4.0

ロースクール同級生の三人の
法廷を舞台にしたミステリー。

短いながらも張り巡らせた伏線、過去の事件と現在の事件が
交錯しながら、真実と事実が
暴かれていく。

リーガルサスペンスと
本格ミステリーと
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正欲(2023年製作の映画)

4.4

4人の群像劇が、少しずつ重なりあっていき、巧みな構成にうなる。

普通じゃない性欲を持ち、
生きづらい人たちが
理解し合える人に出逢えて、
自分が開放される。

繊細な役柄を役者たちが、
自然に体現し
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

5.0

1945年の戦時中から始まる。

ストイックで、大人の
神木隆之介が良かった。

芸達者な役者ばかりで、
ドラマ部分に入り込み過ぎて、
ゴジラ映画だったことを
しばし忘れる。

でも、ゴジラパートも凄
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(2023年製作の映画)

5.0

ズシーンと響く、重すぎるテーマで、ガツーンと感情が揺さぶられ、熱量がありすぎる作品。

実際の事件をモチーフにしているが、それをセンセーショナルに扱うのではなく、オリジナルキャラを主人公にして、多面的
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.8

新人女性映画監督のお話。
前半は、映画制作や創作活動を
する人にはグサグサ刺さる。

自身の家族の話を映画にする
のだから、好きにしたいのに、
「そんなことする人はいない」だの 「意味がないものはいら
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春画先生(2023年製作の映画)

4.2

春画を研究する変わり者の
先生を内野聖陽が演じると
あれば、観ねばなるまい。

春画が、性愛と笑い絵と
言われるようにエロティックであり、笑え、愛にあふれた作品だった。

春野弓子が春画先生によって、
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

4.0

ジャズピアニストで、エッセイストの南博の若き日の一夜を描いたもの。

池松壮亮演じる博は、
1988年、銀座の場末のキャバレーでピアノを弾きながら、
ジャズピアニストを目指していたという話から、シック
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.9

劇場版ゆえ、キャスト陣が豪華で、存在感がありすぎて、
皆が怪しく見えるのが効果的。

原作に忠実なので、
ストーリーがしっかりしているし、整くんのキャラは十二分に
堪能できた。

町田啓太はかっこいい
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アナログ(2023年製作の映画)

4.0

ビートたけしの原作で、
港岳彦の脚本。

ストレートな恋愛物語であり、
人間ドラマでもあり、最後は
号泣した。

二ノが演じる水島の人物を
きちんと描いているからこそ、
波留演じるみゆきとの
出逢いや
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.3

「オリエント急行殺人事件」、
「ナイル殺人事件」に続く
シリーズ3作目。

前2作は映像映えするけど、
今作はやや地味かな。

思ったほど、オカルト色は
濃くなかったし、ストーリーも
良かったけど、全
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.8

100年前、さぬきの行商人が
千葉県で殺された事件。

あの時代の背景をきっちりと
描き、被害者側と加害者側と
間にいる側と多方面から
見せていたので、より深いもの
になっていた。
 
人種差別だけで
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

4.4

永井愛の戯曲を
91才の山田洋次監督の
90作品目として、
隅田川沿いの昔ながらの町並みを舞台に描く。

吉永小百合様の123作目。
恋するキュートな女性として
描かれていて、小百合様の
新たな魅力が
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春に散る(2023年製作の映画)

4.8

佐藤浩市と横浜流星の
W主演は、私的には嬉しすぎる。

年老いた元ボクサーと
若いボクサーとの運命的出逢いから二人が夢を叶えるまでを
春夏秋冬を通して、丁寧に描く。

良かった。
とても胸に響いた。
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海辺のリア(2017年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.8.13
   
仲代達矢にあて脚本を書いた映画だけに、俳優 仲代達矢ありきで、役柄とご本人がオーバーラップする。
   
まるで、舞台を観ているような映画。
   
引き
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.7

【過去に観た映画】2014.8.14

評判通り、とてもよかった。
    
この映画の話をする時の男性の幸せそうなこと。
みんな少年のようになっちゃうのね。
これだけたくさんの人をワクワクさせられる
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2019.6.29

岡田准一のアクションが
絶賛されているけど、
前半、彼に笑わされた。
声を出して笑ったほど。

でもまあ、何人も死んじゃうから、血とか暴力かダメな方は、
見ない
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ザ・チャイルド(2012年製作の映画)

3.0

【過去に観た映画】2013.7.11

メキシコ映画ということで、風景や島は変わっているものの、
オリジナル版にほぼ忠実。

昔は、自分が子供だったこともあり、子供が残虐なことを
するという設定だけで
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ザ・チャイルド(1976年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2013.7.11

1976年の作品で、スペイン映画。
公開当時、このスペインの海と島、白壁の家の印象深かった。

そして、衝撃的な内容。
かなりのトラウマ映画。

今の時代だった
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トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

3.6

【過去に観た映画】2017.7.7

1977年の作品で
マドンナは夏目雅子!

冒頭の警官役の歌丸と小圓遊の飲尿ネタで大爆笑してしまう。

桃次郎の行きつけのソープが毎回、模様替えして、ソープ嬢の衣
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トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.7.7
シリーズ5作目(1977)

マドンナが片平なぎさ。
対立するジョーズ軍団のリーダーは千葉真一。

冒頭で婦人警官役のあき竹城がトップレスになる。
形のいいおっぱい
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トラック野郎 爆走一番星(1975年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.7.7
 
菅原文太と愛川欽也が歌う「一番星ブルース」は
作詞が阿木燿子で、 作曲が宇崎竜童だったんだね。
編曲はダウン・タウン・ブギウギ・バンド。
    
シリーズ2作
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猫は抱くもの(2017年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2018.7.21

実景パートと舞台パートが出てくるという変わった構成に心情がなかなかのせられなかったが、切ない話だった。

猫を擬人化した舞台部分は、
正に演劇的でおもしろいのだ
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