ユカリーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ユカリーヌ

ユカリーヌ

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聖なる狂気(1995年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【過去に観た映画】2005.7.8

このブレンダン・フレイザーの切ない表情で、彼にハマった。

狂信的な宗教をする両親に育てられた青年ダークリーは
村人の迫害に遭い、両親を殺され、自らもぼろぼろで
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

4.8

梅安と彦さんの生い立ちから
仕掛人になるきっかけが
語られる。

豊川さん、かっこいい。

でも、やはり、切なくて、
泣いてしまう。

女を愛する想いと裏腹に、
自分を捨てて男に走った母への
憎悪を女
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.8

大好きだったブレンダン・フレイザーの復帰作。
ずしりと響き、心揺さぶられる
ヒューマンドラマだった。

愛する同性の恋人を亡くした
ショックから過食を繰り返し、
重度の肥満症になり、ひきこもるチャーリ
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美しい彼〜eternal〜(2023年製作の映画)

4.5

BL通の友に教えてもらい、
Paraviで、ドラマを一気見して、凪良ゆうの原作小説を読み、予習。

ニヤニヤがとまらない映画。

「輝く星」がいるだけで、生きていける人には、とても幸せに響く。

スク
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鬼婆(1964年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2019.4.7

映画制作仲間からDVDをもらう。
1964年の作品で脚本、監督は新藤兼人。モノクロ。

いやあ、面白かった!
いや、怖い話なんだけど。

戦国時代、戦乱で荒れ、息
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ノイズ(2022年製作の映画)

3.7

島の再起をかけて、黒いちじくを売りだそうとする矢先に
殺人を犯した受刑者が、
島にやってくる。

そこから負の連鎖が始まる。

島の救世主となるいちじく農園の圭太を藤原竜也。
その幼なじみを松山ケンイ
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2015.3.31

カテゴリーが難しい映画。
不条理劇であり、サスペンス要素もあるがサスペンスではない。

不穏なアングル、不気味さをかきたてる音楽。
じわじわと押し寄せてくる心理
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

【過去に観た映画】2016.4.1

2014製作の韓国の「怪しい彼女」のリメイク版。
このオリジナルが大好きな作品で号泣したが、日本版もとてもよくて、涙があふれた。
   
主役の多部未華子が最高!
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ロストケア(2023年製作の映画)

4.8

心優しき献身的な介護士が、
ある事件がきっかけで、
42人もの老人を殺害していたことが発覚。

追い詰める検事に
彼は「救ったのだ」と言う。

彼の犯行が明らかになり、
そこに至るまでが描かれる。
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エゴン・シーレ 死と乙女(2016年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2017.3.26

28才という短いが濃密な生涯の
天才画家シーレの物語ということで、楽しみにしていたが、色恋とスキャンダラスな面をメインにしすぎていた気がする。

エゴンシーレを
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不能犯(2018年製作の映画)

3.2

【過去に観た映画】2017.2.17

プラシボー効果のように、
人は思い込みで、思わぬ反応をしてしまうことがある。

いい効果ならいいが、悪いように利用されたら、怖い。
心理的に人を操ったり、洗脳、
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

4.4

めめ(目黒蓮)目当て。

冷酷無慈悲な軍人の役だが、
優しさダダ漏れの目黒蓮の
眼差しやスッとした佇まいが
いちいちカッコいい。

しかし、これは美世を演じる
今田美桜の映画だね。
シンデレラのように
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零落(2023年製作の映画)

3.8

浅野いにおの原作漫画を 
舞台の台本も手掛ける倉持裕が
脚本で、竹中直人が監督。

8年の連載漫画を終えた漫画家を演じるのが、斎藤工。

連載後の鬱屈とし、
周り全てに悪態をつき、
誰もわかってないと
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私の男(2013年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2014.8.2

禁断のとか衝撃的というよりも、精神的にとても壊れていて痛々しさが漂っていて、
観るのがつらい。

生い立ちや過去の不幸な出来事により、心が壊れてしまうということは
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2014.6.4

三浦大輔監督が主宰する演劇ユニット「ポツドール」の公演で
上演され「第50回岸田國士戯曲賞」に輝いた戯曲を、
三浦監督自らの手で映画化。

高級マンションの一室に
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幕が上がる(2015年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2015.3.1

女子高校生の文化部青春ドラマ。

実際に撮影に入る前に原作の平田オリザのワークショップを受けたり、オリザさんの演出を学んだというだけあって、
演劇少女たちのドラマ
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2015.3.8

小説の映画化のオンパレードだが、これは別格。
タイトルが出た時、その上には「宮部みゆき」と大きく出ている。

ワークショップ型オーディションを勝ち抜いた“14歳”
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日本と原発(2014年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2015.3.8

男女参画センターにて。
河合弘之弁護士初監督の
ドキュメンタリー映画。

声高に原発反対と訴えるのではなく、まして奇をてらうでもない。
ただ、この現状を多くの人に
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.5

【過去に観た映画】2018.2.18

冒頭からがっちりと惹き付け、
うるっとさせ、物語に引き込み、最後まで飽きさせない素晴らしさ。

音楽が素敵なのはもちろんだが、歌詞が観る者に寄り添ってくれる。
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ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館(2012年製作の映画)

3.3

【過去に観た映画】2013.3.1

“縛り”が好きである。
といっても、亀甲とか荒縄の方ではなく、物語の縛り。

反面、ホラーとか恋愛モノだけの話って、「何でもアリ」で、あまり夢中になれない。

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月に囚われた男(2009年製作の映画)

4.0

【過去に観た映画】2019.3.2

タイムスリップものではないけど、SF大どんでん返しモノ。

2009年の作品で、デェヴィッド・ボウイの息子 ダンカン・ジョーンズの初監督作品。

予備知識を入れず
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.8

【過去に観た映画】2018.3.4

実際のテロ事件を元にした映画だけど、クリント・イーストウッド監督は、これを実際の事件の当事者で演じさせた。

その試みが、再現フィルムじゃなく、きちんと映画になっ
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フライト(2012年製作の映画)

3.6

【過去に観た映画】2018.3.2

飛行機事故ということでパニックムービーかと思わせるが、サスペンス要素も含んだヒューマンドラマ。

きっちりと「人間」が描けたドラマだった。
音楽の使い方がおもしろ
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.5

【過去に観た映画】2018.3.2

ろくでもない男をやらせたらハマる長男役の大森南朋。

今回は笑わないクールで、一番かっこいいが、デリヘル店長という、闇に生きる三男役の
桐谷健太。
地方都市の保身
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2018.3.2。

1962年が舞台の異形のものとの
ラブストーリー。
昔々~の語りで始まる。

甘く切ない話しかと思いきや、
社会的テーマや時代背景も取り入れ、ピリッと苦くハード
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

アニメはほとんど観ないのだけど、誘われてみたら、とても良かった。

映画というより、ライブを
体感した感じ。
大音響の劇場で観るべき作品。

ジャズに魅了された
テナーサックスの大と
4才からピアノを
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嘘八百(2017年製作の映画)

3.8

【過去にみた映画】2018.2.26

中井貴一と佐々木蔵之介のW主演というのに地味な感じだと思うと堺市で撮影するというオリジナル。

誠実さと胡散臭さ、善と悪を合わせ持つ、二人のかけあいは、舞台を見
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サムライマラソン(2019年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2019.2.23

「七つの会議」が現代のサムライ達なら、こちらは「藩」という組織の中の本物の侍たち。
  
オリンピック前でやたらとマラソンを題材にしたものが
多いが、こちらは「
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七つの会議(2018年製作の映画)

3.9

【過去に観た映画】2019.2.23

池井戸作品全員集合! という豪華キャスト。
古典芸能チーム、音楽畑チーム、俳優さんチームと
様々な分野からのキャスト陣はどの方も最高。
役者の顔芸を観るだけでも
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.2

【過去に観た映画】2018.2.24

染谷将太目当て。

百花繚乱、豪華絢爛、壮大なスケールで美しい画ではあった。

だけど、天才 空海の話というより、妖猫の話という気がしないでもない。

謎が解け
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マイ・サンシャイン(2017年製作の映画)

3.3

【過去に観た映画】2019.2.27

1992年のロサンゼルスで実際に起こった暴動事件を基に
した人間ドラマ。
  
家族と暮らせない子ども達を引き取って、暮らしているミリー。
  
「万引き家族」
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ラ・カチャダ(2019年製作の映画)

3.8

さぬきフィルムワークス主催の
無料上映会で観る。

エルサルバドルでの露店で働く
シングルマザー達が演劇ワークショップを通して、劇団を立ち上げるドキュメンタリー。

自分たちの過去をシナリオに
組み入
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

3.9

1942年の戦時下。
戦争という狂った行為には、
正義はなく、命令だけがある。

そして、日本人と外国人の間には相成れない思想や習慣の溝がある。

デェビット・ボウイの
神々しい美しさと
坂本龍一の凛
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.9

銀行の支店を舞台に
現金紛失を発端として、
様々な立場の人間がからみあう。

銀行の裏側や人の裏面が
見えてきて、不正や悪事が
巧妙に行われ、それが暴かれていく。

シナリオもよく、役者さんも
皆良か
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遊撃 映画監督 中島貞夫/遊撃〜「多十郎殉愛記」外伝〜(2021年製作の映画)

4.5

20年ぶりにメガホンをとり、
チャンバラ映画を撮る83歳の
中島監督を追い、その映画
「多十郎殉愛記」の
メイキングでもある。

東映京都撮影所のための
映画作りの伝統、
時代劇の制作術を残したいと
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#マンホール(2023年製作の映画)

5.0

秀逸なワンシチュエーション
スリラーで、おもしろかった!

爽やかイケメンで、仕事もできる男が社長令嬢との結婚式前夜にマンホールに転落。

はしごは壊れ、足に怪我をして、身動きとれず、次々に苦難が襲い
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